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7 カルタヘナ奇襲-2


「静かだな」


となりで俺と同じくMP28を握りしめるトーマスがつぶやく。


「あぁ、不気味だ」


俺も小声で相槌をうつ。


すでにかなり空は白んでいるが、スペイン側からの銃撃はない。

俺たちは上陸した砂地から移動していた。


海岸の砂地からしばらく歩くと小さな道路にでた。


道路があるということは人や車が通る可能性があるということだ。

自然と部隊の緊張度はあがり、俺たちは道路の両側を慎重に歩いて行く。


詳しくは聞かされていないが、洞窟地帯にむけて俺たちは移動しているらしい。


「おい、あれ見ろよ」


「ッつ」


トーマスが小声で指さす方を見て俺は息をのむ。

歩哨と思わしき人民政府軍兵士が二人木陰で倒れている。

よく見るとまだ血が流れ出ている。


「すげえな、首を切られてやがる。一撃だぞ」


人民政府軍兵士は死んでいる以外は争った様子がなかった。


(まさか二人同時にやったのか?)


「お前たち私語はやめろ!ここは敵地だぞ」


分隊長が鬼の形相で睨んでくる。


「「承知しました」」


(喋ってたのはトーマスだけじゃねぇか)


一言も喋ってないのに怒られた俺は思わずトーマスを睨む。


『すまん』


トーマスは目線だけを返してきた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


さらに2時間ほど歩いた時だった。


『とまれ。』


分隊長がハンドサインを出す。

全員が一斉に姿勢を下げ、警戒態勢に入る。


しばらくすると顔を黒く塗った大男が茂みからぬっと現れた。


「符号確認、ま〇か」


「マ〇カ、先発隊の諸君も無事でよかった。途中のは君らの仕業かね」


「あぁそうだ、少人数の歩哨程度なら造作もない。だがここからはそうもいかん。諸君を待ちわびていた」


小隊長と大男がしゃべっているのがかすかに聞こえてくる。


「おい、あれって」


「あぁ、間違いない。スパルタンだ」


『スパルタン』


俺たちSSの中でも最強の存在。


俺たち自身も自らをライヒの中で最精鋭部隊と自負している。

それだけの訓練は積んできたつもりだ。


が、最強部隊と考えている仲間はいない。


なぜなら俺たちは知っているからだ。


SSの中でも、さらに選りすぐった存在。

精鋭中の中の更なる精鋭。


その存在は公然の秘密となっている。

正式名称はなかったが、いつしか皆が呼ぶようになったのだ。


『スパルタン』と。


俺たちが基本的に小隊以上での作戦行動を前提にしているのに対し、彼らは分隊規模での行動。

究極的には単独での行動すらも視野に入れているらしい。


故に俺たちとは訓練内容も異なる。


俺たちは火力支援などの支援ありきでの騒がしい作戦を行うための訓練。

彼らは隠蔽下での潜入浸透作戦を行うための訓練。


そんな彼らについては様々なうわさが飛び交った。


曰く、パラシュートなしで空挺降下する。

曰く、冬のドーバー海峡を泳いで渡る。

曰く、素手で熊を殺せる。


流石に誇張されすぎだとは思うが、訓練でスパーリングをした者は『いやあり得るぞ』と真顔で言ってくる。


(熊ぐらいなら勝てるかもな)


俺も直接スパーリングなどしたことはないが、彼らの使った後のジムでトレーニングしたことはある。

完全に器具の荷重がバグっていた。


(ベンチプレス200キロってなんだ?)


もしかしたら冗談で設定してのかもしれない。

だが、目の前の大男をみるとガチだったんではないかとも思う。


「かくかくしかじか、了解した。これより我々は敵正面に陽動攻撃を掛ける。諸君らが敵司令部を無効化したのち正面突破する。」


「あぁ、まかせた。」


そう言ってこちらに背を向け、茂みに溶け込もうとする大男に小隊長が声をかけた。


「ちなみに訊くが、ま〇かマ〇カとはなんだ?諸君の部隊の暗号か?」


「・・・それがさっぱり分からん。総統直々に本作戦の符号にするようにとのことだ・・・。」


振り返りこっちを見た大男の顔は、黒い染料越しにも困惑しているのが見て取れた。


「・・・そうか、すまない、妙な事をきいた。ではご武運を」


「・・・あぁ、そちらもな」


なんとも締まらない空気感のなか、大男は茂みに溶け込んでいった。




合言葉で浮かんだワードがま〇かマ〇カでした・・・

安心してください、本作では魔法は出てきません。


多分(笑)

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― 新着の感想 ―
/人◕ ‿‿ ◕人\と契約して魔法使いになったん
まど◯マギ◯は草
グラップラー○牙の第1空挺団かな?(震え声)
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