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ユニーク賢者の異世界冒険記  作者: ハヤテ
第2章

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第47話 帰還、そして報告

前回のあらすじ


 春風とリエラ、お互いに自身の失敗について謝罪する。


 春風達がマイスターンに着いた時には、辺りはすっかり夕方になっていた。


 あれから倒したロックボアはどうしたかというと、春風が「試したいことがある」と言って、()()を試してみた結果、見事に成功したので、今、ロックボアは春風の手元にある状態だ。


 門番のロナルドに挨拶して門を潜ると、春風達はまずギルド総本部に向かった。今回の仕事中に起きた出来事について報告するためだ。


 総本部に入ると、2人は受け付けに向かった。そこには、仕事を引き受けた時と同じ女性の係員がいた。


 「すみません、仕事が終わりましたので報告に来ました」


 そう言って、春風は自身のギルドカードと、採取した薬草でいっぱいになった布袋を提出した。


 「確認しました。それではしばらくお待ちください」


 係員はそう言うと、カードと布袋を持って席を立ち、奥へと向かった。


 それから言われた通りしばらく待っていると、


 「お待たせしました。こちら、本日の報酬の700クルトンになります」


 と、春風にカードと仕事の報酬金700クルトンを渡した。


 春風はそれを受け取ると、


 「あの、それともう一つ、報告したいことがあります」


 と言って、リエラと共に昼間に起きた出来事について報告した。


 報告を聞き終えると、係員は少し考えて、


 「申し訳ありませんが、総本部長をお呼びしますので、しばらくお待ちください」


 と言うと、再び席を立って奥へと向かった。


 そして数分後、


 「やあ、待たせてしまったね」


 受け付けの奥から係員と共に、ギルド総本部長のフレデリックが、春風達のもとに来た。


 「「こんばんは、総本部長さん」」


 2人がフレデリックに頭を下げると、彼はニコリと笑って、


 「ええ、こんばんは、2人とも。先程話は聞きましたけど、大変な目に遭ったようですね。特にハルさんは、昨日登録したばかりでしたのに」


 「はい、いきなりのことでしたので驚きましたが、リエラも一緒でしたので、なんとか倒すことが出来ました」


 「なるほど、そうでしたか。それで、肝心のロックボアは今どこにあるのですか?」


 フレデリックに尋ねられた春風は、周りを見回すと、


 「あの、それなんですが、実はちょっと特殊な方法で運んできましたので、出来れば人のいない所でお願いしたいのですが……」


 と、申し訳なさそうに言った。


 それを聞いて、フレデリックは「ふむ」と考え込むと、


 「わかりました。では、小闘技場を使いましょう。あそこでしたら、人を近づけさせないように出来ますので」


 と、提案したので、春風とリエラはお互い頷き合うと、


 「「はい、それでお願いします」」


 と、揃って返事した。


 その後、春風、リエラ、フレデリックの3人は、その足で小闘技場に移動した。そして場内に入ると、フレデリックは係員の人に、


 「しばらく誰も近づけないように」


 と命じた。


 小闘技場内に春風、リエラ、フレデリック、そして数人の係員だけになると、春風は腰のベルトに取り付けたポーチを外して蓋を開けて、中に手を突っ込んだ。そして、


 「よいしょっと!」


 と勢いよく突っ込んだ手を引き抜くと、小さなポーチから大きなロックボアが出てきた。当然、ロックボアに意識はない。


 フレデリックは目を大きく見開いて、


 「これは驚きました。それは魔導具なのですか?」


 と、静かではあるが驚きに満ちた声を出した。


 「はい。どこで手に入れたかにつきましては、出来れば聞かないでほしいのですが……」


 春風は苦笑いしながら、フレデリックにお願いした。


 それを聞いてフレデリックは、


 「わかりました。では、その辺りのこと()、いずれお話になるのを楽しみにしておりますので」


 と、ニコリとしながら言った。


 (うぅ、なんだろう、やっぱりバレてるんじゃないかなぁ)


 春風は表情には出さないが、心の中では嘘がバレてるんじゃないかと不安になっていた。


 その後、係員達によってロックボアの査定が行われた。多少傷はあったが、状態的には良いということで、春風とリエラに4000クルトンのお金が支払われた。


 2人はそれを半分に分けると、フレデリック達と別れて、総本部内の食堂に向かった。2人が頼んだメニューはもちろん、昨日と同じ「ロックボアの焼き肉定食」だった。


 食事が終わると、リエラは自身が所属しているハンターギルドへ戻ると言って、春風と別れた。春風も今日は疲れたと言って、総本部内の宿泊施設に戻った。部屋に入ると、装備品といってもガントレットとブーツだけだがを脱ぎ捨て、ベッドにダイブ……しようとして、とあることに気付いた。なんとなく自身の体が汗臭く感じたのだ。


 (これじゃあいけないな)


 そう考えた春風がしたことは、スキル[魔力制御]の応用で、まず水の魔力で着ているローブごと体全体を包み、風の魔力でその水の魔力を落とした。当然、本物の水ではないので床はいっさい濡れてない。


 臭いを嗅いで大丈夫と判断すると、春風は今度こそベッドにダイブした。


 翌日、ギルド総本部の本部長室にて、


 「あの、これは一体どういう状況なんですか?」


 冷や汗を垂らしながら質問する春風の目の前には、フレデリック総本部長はもちろん、リエラ、アリシア、そして、いかにも歴戦の猛者と言わんばかりの雰囲気を持つ女性がいた。

 

 


 


 


 


 


 


 


 

 

 

次回、新たな人物の登場により、春風君の異世界生活は次の段階に進む……と思う。

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