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ユニーク賢者の異世界冒険記  作者: ハヤテ
第2章

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第43話 対決、ロックボア

前回のあらすじ


 突然の魔物の登場に、春風とリエラ、戦闘態勢に入る。


 春風とリエラによる、ロックボアとの戦いが始まった。


 突進するロックボアに対して、まずはリエラが前に出た。


 リエラはロックボアに向かってジャンプすると、持っている両剣、フレイムローズを力いっぱい振り下ろした。


 ガキィンッ!


 ロックボアは振り下ろされた刃を、自身の体を覆う岩のような装甲で弾き返した。その衝撃で後に飛ばされるリエラだが、その表情に驚きはなく、むしろニヤリとしていた。


 ロックボアがそれを見てハッとなった時だった。


 「バレット!」


 ロックボアがリエラに視線を向けた時、すでに春風は魔法の準備をしていたのだ。そして、準備が完了した瞬間、春風は力魔法「バレット」をロックボアに向けて放った。


 ドォンッ!


 春風が放った「バレット」が、ロックボアに直撃した。しかし、倒れるかと思ったが、すぐに力いっぱい踏ん張った。どうやら、大きなダメージは与えられなかったようだ。


 ロックボアが春風に視線を向けて、突進の準備を開始した。


 「させない!」


 リエラはすぐに、両剣技「ダブルエッジクロス」を放った。十文字になった斬撃が、ロックボアを襲った。


 しかし、


 ーーフンゴォ!


 ロックボアはその斬撃を、鼻息でかき消した。


 「うっそぉ!?」


 流石のリエラもこれには驚いた。


 ロックボアはニヤリと笑い、ターゲットを春風からリエラに変更した。


 そして、リエラにものすごい勢いで突進した。


 その時だった。


 「()()()()()()()()()()!」


 春風が新たな魔法を唱えた瞬間、ロックボアの足元の土が盛り上がり、ロックボアを攻撃し始めたのだ。

 

 無属性の「バレット」では大ダメージを与えられないとわかった春風は、すぐに別の魔法スキルを発動した。


 (融合スキル[4大魔法]、発動)


 そして使用したのは、土属性の魔法「アース」だ。


 4大魔法(融合スキル)……万物を構成する4つの元素(火、水、土、風)の力を扱う魔法。攻撃、防御、支援、回復を得意とする。


 アース(4大魔法(系統:攻撃))……レベル1の土属性の4大魔法。魔力を宿した土を盛り上がらせて、敵を攻撃する。当てる位置を調節すれば、敵の新たな扉を開くことが出来る。消費魔力:6。初回魔法詠唱:「求めるは“土”、アース」


 「もう一丁!」


 それから春風は、連続してロックボアに「アース」を放った。ロックボアは「くらってたまるか!」と言わんばかりに避けまくった。


 すると、春風は今度は別の魔法を唱えた。


 「()()()()()()()()()()()()!」


 その瞬間、ロックボアの真上に大きな水の塊が現れて、ハンマーを振り下ろすかのようにロックボアに落ちた。


 ドバァン!


 ーーブフォッ!


 ただの水ではない、魔力によって生み出された水が、ロックボアにダメージを与えた。


 ウォーター(4大魔法(系統:攻撃))……レベル1の水属性の4大魔法。魔力で作った水の塊を敵にぶつける。位置を調節すれば、精神的ダメージを与えることが出来る。消費魔力:6。初回魔法詠唱:「求めるは“水”、ウォーター」。


 「ウォーター! ウォーター! ウォーターッ!」


 春風は「アース」と同じように、何度も「ウォーター」を唱えて、ロックボアを攻撃した。


 当然、ロックボアはそれを避けるが、連続で放つ攻撃に、少しずつ体力が削られていた。


 これ以上はまずいと思ったのか、ロックボアはその場から離れようとした。


 だがーー。


 ズルリ。


 急にロックボアの足が()()()


 転びそうになったが、どうにか踏ん張る。


 ロックボアが周囲を見回すと、地面が水気を含んでぬかるんでいた。


 ロックボアは避けるのに夢中で気づいていなかったが、そこは先ほどまで、春風が「アース」を放った地面だった。そしてそこへ「ウォーター」が当たってことによって地面がぬかるみ状態になっていた。


 ロックボアはその瞬間、自分が罠に嵌ったということを理解した。


 春風が「アース」と「ウォーター」を放ったのは、()()()()()()()()()()()。地面をぬかるみ状態にすることによって、ロックボアの()()()()()()()()()()()()()


 「リエラ、まだ行ける?」


 ロックボアがぬかるみで動けない隙に、春風はリエラのそばに近づいて質問した。


 「私は大丈夫。だけどあと少しで強化が切れそう」


 「それなら、ここで一気に決めよう」


 「どうするの?」


 「正直、俺には言う資格がないセリフなんだけど、あえて言うね」


 「?」


 春風はキッとロックボアを睨みつけて言う。


 「()()()()()()()()()()()()()()!」


 「え、なにそれ!?」


 「俺がやるのをよく見て!」


 そう叫ぶと、春風は右足に魔力を集めた。属性は、「風」だ。

 

 ([体術・真]、プラス、()属性[魔闘術]……)


 春風はロックボアに向かって駆け出した。そして、勢いよくジャンプし、飛び蹴りの姿勢になった。

 

 (イコール……)


 春風は、静かにその技の名前を口にする。


 「トルネード・ストライク」


 次の瞬間、右足に集めた風の魔力がドリルのように渦巻き、ロックボアの眉間に炸裂した。


 ーーブゴオオオ!


 手応えはあった。しかし、それでもロックボアは倒れなかった。


 その時だった。


 「でりゃあああああああ!」


 リエラが、炎を纏った飛び蹴りをかましたのだ。狙った位置は、春風と同じ、眉間だった。


 風と炎の必殺キックに、流石のロックボアも耐えられるはずもなく、白目を剥いて、意識を失った。


 技を決めた春風とリエラは、スタッと同時に着地した。その時、ロックボアの体から光が出てきて、2人の体に入った。そして、頭の中で声が聞こえた。


 『レベルが上がりました』


 「やった、レベルアップだ」


 「うん、私もレベルアップだって」


 さらに、春風の頭の中で声は続いた。


 『気迫による相手の吹き飛ばしを確認。スキル[気迫解放]を取得しました』


 「え、ちょっと待って……」


 次の瞬間、春風は激しい頭痛に襲われた。


 こうして、2人の初めての共闘は終わった。


 だが、その共闘の一部始終を、離れた位置で見ていた者がいたことを、2人は知らなかった。


 

 

 


 

 

 

 今回は2人の初めての共闘と、春風の新たな魔法、そして必殺攻撃、さらに久しぶりのスキル取得について書きました。

 戦いを見ていた人物は一体何者なのか? というわけで、次回、戦いを終えた2人の前に、新たな人物が登場する……かもしれない。多分。

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