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ユニーク賢者の異世界冒険記  作者: ハヤテ
第1章

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第31話 魔導具、作ってみた

前回のあらすじ


 春風君、魔石を作る。


 結局、あれから春風はヘリアテス達に言われるまま、他の属性の魔石を作った。もちろん、光と闇の属性の魔石だけは作れなかった。


 今、テーブルの上には、赤、青、黄色、緑、そして無色透明の石、すなわち火、水、土、風、そして無属性の魔石が、レベルごとに置かれていた。


 どうやら出来上がる魔石の大きさは、レベルによって異なるということがわかった。ちなみに現段階ではこんな感じだ。


 レベル1=米粒サイズ。消費魔力10。


 レベル2=ピーナッツサイズ。消費魔力20。


 レベル3=パチンコ玉サイズ。消費魔力30。


 能力値やスキルレベルを上げるわけじゃないから激痛には襲われないが、魔力を消費することによって精神的疲労が溜まっていた。


 そして現在、テーブルの上の魔石をまじまじと見つめるヘリアテス達とは対照的に、春風はグッタリと椅子に座って紅茶を飲んでいた。


 (よし、どうにか疲れは取れてきたかな。どれ、ステータスオープンっと)


 春風はステータスウインドウを開いて、自身の魔力がある程度回復しているのを確認した。


 「よし、これだけ回復していれば……」


 そう言うと、春風は椅子から立ち上がってログハウスの外に出た。そして意識を集中すると、とあるスキルを発動した。


 「スキル[魔導具作成]、発動」


 そう、発動したのは『見習い賢者』の3つめの専用スキル、[魔導具作成]だった。


 このスキルの発動は、本来は魔力と持久力の他に、材料とレシピを必要としているのだが、どちらも持っていない状態で発動するとどうなるのか気になったため、実際にやってみようというわけだった。外に出たのは、ログハウスに何が起こるのかわからないからだ。


 スキルを発動した瞬間、春風の目の前に大きな石板が現れた。


 石板の表面には大きな円が二重に彫られていた。


 それを見て春風は、


 (ひょっとして、この円の中心に材料とレシピを置くのかな)


 と、そう考えて、すぐにログハウスの中に戻り、テーブルの上に置いたレベル1の米粒サイズサイズの魔石のを全て掴んだ。


 そして再び外に出て、その魔石を石板の円の中央に置いた。


 (よし。他に材料は……)


 その時、春風の脳裏にある物が浮かんだ。春風はすぐにポケットに手を入れて、その中の物を掴んだ。

 

 ポケットから出した物、それは、神々によって改造されたスマホだった。


 春風はそのスマホを見て、ニヤリと笑った。


 その様子を見たヘリアテスと精霊王達は、後に揃ってこう語った。


 『とても凶悪かつ邪悪な笑みだった』


 とまぁ、それはさておき、春風はスマホを円の中心に置こうとしたが、


 「あ、レシピ用意するの忘れた」


 と言って、またログハウスの中へ戻った。当然、作った魔石も持ってだ。


 「すみません、紙と書く物をください」


 春風がそう頼むと、すぐにヘリアテスは紙と羽根ペンとインクを用意した。


 「ど、どうぞ」


 「ありがとうございます」


 そう言うと、春風は椅子に座って羽根ペンにインクをつけると、紙に何かを書き始めた。


 「よし、出来た」


 そして出来たのは、これから作る魔導具のレシピだった。


 春風はそれを持って外に出ると、石板の円の中心に、魔石5つ、スマホ1台、そしてレシピを置いた。


 その時、頭の中で声が聞こえた。


 『石板の円に触れて意識を集中してください』


 春風は声の言う通りに石板に刻まれた円に触れて、意識を集中し出した。


 すると、春風の体から2つのものが吸い取られる感覚に襲われた。


 (あぁ、これが魔力と持久力を消費している感覚か)


 すると、まずは外側の円が光り、次に内側の円が光った。


 その後、中心に置いた魔石とスマホとレシピが宙に浮き上がってグルグルと回転し、やがて1つにまとまった。


 まとまった「それ」は、スーッと円の中心に置かれた。


 「やった、成功だ!」


 喜んだ春風は完成した「それ」を掴むと、すぐに[鑑定]のスキルを発動した。ちなみに、石板は役目を終えたのかスッと消えた。


 魔導スマートフォン零号(ぜろごう)……神によって改造された異世界「地球」の道具「スマートフォン」を材料にした魔導具。魔導式の構築、発動を可能にする(威力と効果も若干上昇している)。さらに通常の通話とメール(ただし同じものが必要)、さらに写真と動画の撮影や情報の検索も出来る。恐ろしく頑丈で、エネルギーの充電には使用者の魔力を必要とする。


 「すげぇ、初めての魔道具だ」


 手に取った魔導スマートフォンは非常に軽く、全体をよく見ると画面は作成前と変わらないが、裏を見ると銀色から白を基調に青いラインが数本入っていて、中央には赤、青、黄色、緑、無色透明の小さな魔石が、星の形を表すかのようにはめ込まれている。もちろん、カメラのレンズも付いている。


 出来上がった魔導スマートフォンをしばらく見つめていると、突然着信音が鳴った。


 春風はすぐに通話アプリを開いて電話にでた。


 「はい、もしもし」


 『もしもし春風君、アマテラスだけど』


 電話の相手はアマテラスなのだが、その声はどこか低いものだった。


 『君さぁ、ついさっき私達にものすごいツッコミを入れて文句まで言ってきたよねェ』


 「あ……はい」


 ダラダラと滝のような汗を流す春風。


 そして4秒の沈黙後。


 『君こそ一体何やっとんねん!!』


 「ひえぇぇぇっ! すみませんでしたあぁぁぁっ!」


 電話の向こうから来たアマテラスのツッコミに、春風は全力で謝罪した。


 と、まぁそんなこんなで、1日目は終了した。


 その後も、春風はヘリアテスや精霊王達にこの世界の知識や戦い方、力の使い方を叩き込まれた。


 そして、1週間が過ぎた。


 


 


 

 


 


 

 

 

 次回は設定を投稿後、本編を一旦お休みして間話を投稿します。

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