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ユニーク賢者の異世界冒険記  作者: ハヤテ
第1章

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第28話 初めての、魔法作成

 お待たせしました。1日遅れの投稿です。


前回のあらすじ


 春風君、初めてボーナスポイントを振り分ける。


 (うぅ、やっと痛みがおさまった)


 現在、春風はボーナスポイント振り分け後に襲いかかって来た激痛に耐えながら、昨日の夜に座った湖の側の大きな木の下に寝転がっていた。そしてようやく痛みが引いたのを感じると、ゆっくりと体を起こした。


 (メイラス様、マジで厳しかったなぁ)


 最初の激痛からしばらくして、春風はメイラスに言われるままにボーナスポイントを振り分けた。


 慣れるために最初は少しずつでいきましょうということで、時間を置きながら1ポイントずつ振り分けて、最終的には「運勢」を除いた能力値に10ポイント、持っている全スキルに3ポイント振り分けた。もちろん、その後ものすごい激痛に襲われたが、結果として能力値はそれぞれ10上昇し、スキルのレベルは全て3になった。


 何故スキルが3ポイントずつかというと、見習い賢者の専用スキルである[魔導式構築]、[魔石生成]、[魔導具作成]には最大3ポイントまでしか振り分けられなかったからだ。

 

 春風は何故だろう考えた末に、きっとこれが見習い賢者としての限界なんだろうという考えに至って、それじゃあしょうがないかと諦めることにした。


 (あ、そういえば……)


 すると、春風はここで、あることを思い出した。


 それは、ファストリアで新た3つのスキルを手に入れた時のことだった。


 あの時春風は態度には出さなかったが、実はスキルを手に入れた時も、強い頭痛に襲われたのだ。しかし、ここは痛がっている場合じゃないと、必死に我慢していたのだった。


 (あの時も結構痛かったんだよなぁ)


 そんなことを考えていた時、水の精霊の女王であるティーアが近づいて来た。


 「もう大丈夫ですか?」


 ティーアが心配そうな顔で聞いてきたので、


 「はい、だいぶ落ち着きました」


 と、春風は笑って答えた。


 「それでは、次は私の番になりますが、よろしいですか?」


 「はい、よろしくお願いします」


 そして春風とティーアが始めたのは、専用スキル[魔導式構築]による魔法の作成と、その扱い方を知るというものだった。


 ティーアの説明によると、500年前までは妖精族が使う「魔法」が主流だったのだが、現在は人間が使う「魔術」に取って代わられていた。

 しかしこの「魔術」という力、実は使うごとに精霊達を苦しめ、酷い時は殺してしまうという恐ろしいものだった。

 その理由は、「魔法」は世界と繋がっている精霊に魔力を捧げることで使用できると同時に、捧げられた魔力は世界に還元されるというものに対し、「魔術」はその使い手である魔術師が少ない魔力を使って、精霊達から強引に力を吸い上げて行使するもので、そのせいで魔力が世界に還元されず、土地が枯れて自然が少しずつ壊れてしまっていることがわかったのだ。


 「つまり、この世界の生命力が弱くなった原因って……」


 「そうです、人間達による魔術の使い過ぎのせいなのです」


 (オウ、ナンテコッタイ)


 春風は額に手を当ててため息を吐いた。

 

 「というわけで、春風さんには魔法を覚えてもらって、それを思いっきり使いまくって欲しいのです。この世界を、救うために」


 「なるほど、そのための[魔導式構築]ってわけですね」


 「はい、私達が教えても良いのですが、春風さんオリジナルの魔法でしたら、きっと私達以上の素晴らしい奇跡を起こすかもしれません」


 「わかりました。そういうことでしたら、早速やってみます」


 そう言うと、春風はすぐに立ち上がってスキルを発動した。


 「専用スキル[魔導式構築]、発動」


 すると、体から何かが抜けていく感覚と共に、ポケットに入れていたスマホが輝き出した。


 (あ、そういえばこれ魔力を100も消費するんだった。いや、それよりスマホは……っと)


 そしてポケットに手を突っ込んでスマホを抜くと、画面にはこう記されていた。


 『魔導式構築を開始します。作りたい魔導式の種類を選んでください』


 その文章を読んで、春風は理解した。


 「『特別な道具』って、スマホのことかよ」


 春風は弱々しくツッコミを入れたが、すぐに「まぁいいか」と受け入れて、そのまま構築作業に取り掛かった。


 「えーと、魔導式を作るには、作りたい魔導式の種類を決めて、その魔導式の系統、属性、効果を決めるわけか」


 説明文を読み終えた春風は、その文を読みながら作成を開始した。


 「作りたい魔導式は、『魔法』っと。そんで魔導式の系統は『攻撃』で、属性は……まずは『無』属性だな。最後は『魔力の塊を撃ち出す』という効果にして……よし、出来た」


 そして全項目の選択を完了し、『決定』のキーに触れた瞬間、再びスマホの画面が光り、その後、頭の中で声が聞こえた。


 『魔導式の構築が完了しました』


 『魔導式名[力魔法(ちからまほう)“バレット”]が作成されました』


 『これより、スキル使用者への作成した魔導式のインストールを開始します』


 「えっ!? ちょっとま……」


 次の瞬間、春風はスマホから頭の中に何かが入ってきたかのような感覚に襲われた。その後、再び頭の中で声が聞こえた。


 『魔導式のインストールが完了しました』


 『インストール完了に伴い、新たなスキルが覚醒しました』


 『専用スキル[力魔法]を入手しました』


 『力魔法“バレット”が使用可能になりました』


 それは、誰も知らない春風だけのオリジナル魔法の誕生の瞬間だった。


 ティーアは「素晴らしい」と喜んだが、作った本人である春風は……、


 「ぎゃあああああああっ!!」


 激しい頭痛に襲われてそれどころではなかった。


 



 

 


 


 



 


 


 

 

 

 

 次回、春風君、作った魔法を試してみる。

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