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ユニーク賢者の異世界冒険記  作者: ハヤテ
第1章

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第27話 ボーナスポイント、振ってみた

前回のあらすじ


 春風君達、これからの予定について話し合いをする。


 地球から異世界エルードに降り立ってから1夜明けて、春風は現在、エルードの神の1柱、ヘリアテスが暮らすログハウスの前で、ヘリアテスと4人の精霊王に向き合っていた。リエラは朝食を終えた後、ハンターとしての仕事の報告があるため、1人ハンターの拠点である「ギルド」がある中立都市マイスターンへと出発した。昨日の話し合いの通りになるなら、次に会えるのは1週間後だ。


 「春風さん、昨日はよく眠れました?」


 「はい……と言いたいのですが、地球のことを考えてて、あまり眠れませんでした」


 春風が申し訳なさそうに答えると、


 「それは……ごめんなさい」


 ヘリアテスも申し訳なさそうに頭を下げた。


 「あ、いえ! 責めてるわけではありません! こちらが勝手に考えてただけですので!」


 春風は大慌てでヘリアテスを励ました。


 「ですが……」


 「それに、ヘリアテス様と精霊王様達にはすごく感謝しているんです! 寝床だけじゃなく、食事や着るものまで用意してくださったんですから!」


 春風の言う通り、現在春風の服装は、元の世界の学生服ではなく、この世界の住人が着ているシンプルな半袖シャツと黒い長ズボン、そしてシンプルな革製の靴を履いている。どれも精霊達が作った物だ。


 「それに、悪いのは侵略者の連中です。ヘリアテス様もループス様も、被害者なんですから」


 「春風さん……」


 ヘリアテスは少しの間考え込むと、意を決したように頷いた。


 「わかりました。ならば私達も、全力で貴方をサポートします。共に『世界』を救いましょう」


 「はい!」


 春風とヘリアテスが話し終えると、炎の精霊王メイラスが一歩前に出た。


 「それでは春風殿、まずは私の説明から始めましょう」


 ムキムキのマッチョボディに似合わない丁寧な口調で話すメイラスに、春風は若干戸惑いながらも


 「は、はい!」


 と力強く答えた。


 「早速ですが春風殿、貴方はこの世界に来て早々、ファストリアの騎士達を倒してレベルアップをしたそうですね?」


 「はい、最初はレベル1だったのが、一気にレベル20にまで上がりました」


 「その際に、BPーーボーナスポイントを手に入れましたね?」


 「はい、20000も手に入れました」


 「おぉ、どうやらこの世界の住人と異世界人とでは、もらえるポイントに差があるようですな」


 「あの、このボーナスポイントって、何に使うものなんですか?」


 「それは、自身の能力値とスキルの強化、もしくは新たなスキルの取得の際に使う物です」


 (へぇ、能力の強化だけじゃなくスキルの取得にも……って、んん?)


 その時、春風の脳裏にとある疑問が浮かんだ。


 「あの、メイラス様」


 「何でしょうか」


 「俺、騎士をぶっ飛ばしてレベルアップした時に新しくスキルをゲットしたんですけど、あれってどういうことなんですか?」


 「それは恐らく、春風殿が神と直接契約したことによって、スキル入手の方法としやすさがこの世界の住人とは異なる形になったのでしょう。例えば特定の行動をおこすか、それを繰り返すことによって新たに入手出来るのかもしれません」


 (マジか! ありがとうございます、オーディン様!)


 次の瞬間、


 「どういたしまして」


 と声が聞こえたような気がした。


 「それなら、新しいスキルの入手よりも、能力値とスキルの強化を中心に使えばいいんですね?」


 「ええ、それがよろしいでしょう。それではまず、ポイントを能力値のどれかに振ってみてください。あ、まずは1ポイントだけすよ」


 「はい、わかりました」


 春風はそう言うと、ステータスウインドウを開き、とりあえず『筋力』に1ポイントを振ることにした。そして決定のボタンに触れた次の瞬間、


 「アイタ! イタタタ! 痛い!」

 

 なんと、春風の体に激しい痛みが襲った。


 「何これ、どうなってんの!?」


 あまりの痛さに春風はその場に膝をつき、メイラスに質問した。


 「能力値にポイントを振ると、それを反映させるために肉体に痛みが襲うようになっているのです」


 「嘘でしょ!? 1ポイント振っただけでこの痛みなんですか!?」


 「ええ、過去に一気に20ポイントを振り、激痛の末に精神が崩壊した者がいたと聞いております」


 (なにそれ超怖いんですけど!?)


 「それでは痛みが引いて来たところで、次はスキルにポイントを振ってください。こちらも1ポイントでお願いします」


 そう言われて、春風は次に『鑑定』のスキルに1ポイントを振った。すると、


 「ぎゃああ! 痛い、痛い! 頭が、すごく痛い!」


 今度は激しい頭痛に襲われ、春風はその場にのたうちまわった。


 「ちょっと、どうなってんですかこれ!?」


 「はい、スキルにポイントを振ると、それが脳に直接刻まれて、結果そのように激しい頭痛という形で表れるのです」


 「脳に直接!? 嘘でしょ!?」

 

 「事実です。過去に一気に30ポイント降ったせいで、激痛の末に廃人になった者がいたと聞いております」


 (だから怖えって!!)


 「さあ、春風殿! まずは少しずつポイントを振って、その痛みに慣れていきましょう!」


 元気の良い声を出すメイラスとは対照的に、春風は一気に不安になった。


 (俺、こんなんで本当に大丈夫かなぁ?)


 


 


 


 

 この世界のレベルアップは、痛みを伴うということを理解した春風君でした。


 次回、初めての「魔法」作りに挑戦します。

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