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ユニーク賢者の異世界冒険記  作者: ハヤテ
第1章

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第20話 対面、アマテラス(地球の神)とヘリアテス(エルードの神)

お待たせしました、1日遅れの投稿です。それでは……、


前回のあらすじ


 エルードの神(本物)に触れたら、アマテラス様から電話が来た。


 『いやー、無事につながって良かったよ』


 電話の向こうから来たなんとも陽気な声に驚いた春風だが、すぐに冷静になって、


 「あの、何で俺の番号知っているんですか?」


 と、質問した。


 しかし、


 『もちろん、神様だから!』


 という答えが来て、それを聞いた春風は、


 「あぁ、それなら仕方ありませんね」


 と納得した。

 

 『まぁそれは置いといて、近くにエルードの神様はいる?』


 アマテラスの唐突な質問に、春風は答える。


 「はい、ヘリアテス様と合流しました。今は俺のそばにおります」


 『オーケー。それじゃあ話をしたいから、ちょっとスマホを上にかざしてくれないかな』


 そう言われて、春風は持っているスマホを上にかざした。


 すると、画面が激しく光りだし、そこから魔法陣のようなものが展開された。そして、その魔法陣の中から、長い黒髪に白いワイシャツと青いジーンズ姿の女性、アマテラスが現れた。ちなみに、足は素足だった。


 「ヤッホー春風君、さっきぶり!」


 まさかの地球の神様登場に呆然となる春風、リエラ、ヘリアテス。


 「あ、はい、さっきぶりです……じゃなくて! 何でスマホから出てきたんですか!? 俺のスマホどうなってしまったんですか!?」


 ハッとなった春風は、アマテラスに怒涛の勢いで問い詰めた。


 アマテラスはそんな春風に対して陽気な態度を崩さずに答えた。


 「あぁ、それなら、君がオーディンとの契約という名の肉体改造中に、他の神達と一緒にちょこっとスマホを改造させてもらったの。で、君がエルードの神に触れたことで、こうして通話が可能になったというわけなんだ」


 「他人(ひと)のスマホになにすんねん!」とツッコミを入れたかったが、どうにかその衝動を抑えた春風は、


 「はぁ、左様ですか」


 と返した。


 「さてと」


 アマテラスはくるりとヘリアテスを見て、


 「久しぶりね、()()()()()()


 「お、お久しぶりです、アマテラス様」


 どこかぎこちなさそうに答えるへリアテス。アマテラスはそんな彼女をまじまじと見つめると、


 「なんか……」


 「?」


 「随分と()()()()()()()()()?」


 「やかましいです! ほっといてください!」


 プンスカ怒るヘリアテスを無視して、アマテラスは次にリエラの方を向いた。


 「リエラちゃんっていったね」


 「は、はい!」


 緊張するリエラに、アマテラスは優しく微笑んで、


 「春風君を連れ出してくれて、ありがとう。そのおかげで、こうしてまたへリアちゃんに会うことができたわ。地球の神を代表して、お礼を言うわね」


 「え!? そ、そんな、恐れ多いです!」


 恥ずかしそうに照れるリエラと、それを見てクスリと笑うアマテラス。その様子を見た春風は、ふと「?」を浮かび上がったで、アマテラスに質問することにした。


 「あの、アマテラス様」


 「なあに、春風君」


 「もしかして、俺がこの世界に来てからの行動を知ってたりしますか?」


 「うん、知ってるよ」


 即答だった。

 

 「えっと、どうして……」


 春風が理由を尋ねようとすると、アマテラスは側に近づいて、スッと春風の右目を指さした。


 「君とオーディンは繋がっているんだ」


 「?」


 「君がオーディンと契約したその時から、君の右目は、同時に()()()()()()()()でもあるんだ」


 その瞬間、春風はオーディンが右目に眼帯をしていたのを思い出した。


 「それって、オーディン様と契約したら自動的にそういう仕組みになるってことですか?」


 「そう。だから、君が見ている景色は全てオーディンが見ている景色でもあるってことなの。そして、オーディンが見ている景色は、私達他の神も見ることが出来るんだ」


 「………てことは」


 「こっちに来てからの君の言動や行動は、全部見てました!」


 「……オウ、ナンテコッタイ」


 そう言って、春風は膝から崩れ落ちた。


 「まぁそんな落ち込まないで。君が向こうに色々質問してくれたおかげで、結構情報が入ってきたから、むしろよくやった方だよ。ただ……」


 「ただ?」


 「その後の言葉の暴力、あれすっごいヤバすぎなんだけど」


 「え、マジですか?」


 「うん、特に最後のやつ、私達を信じてくれたのは嬉しいんだけど、その後お腹に大ダメージ受けたんだよね、私達全員」


 「それは……すみません」


 その瞬間、春風は謁見の間での行い思い出し、アマテラスの前で本日3度目の土下座をした。


 「え、どうしたの春風君!?」


 驚くアマテラスに、春風は土下座のまま答える。


 「すみません、俺、先生やクラスのみんなを置いてっちゃいました」


 「……いや、状況が状況だし、いくら神と契約して力に目覚めたとはいえ、今の君は力を使いこなせてない未熟な状態だ。あのままあそこにいても、おそらくなにもできずに敵にいいようにされる未来しかないだろう。そう考えれば、あそこを出たのは正解だったと思う」


 「……」


 「それでも自分を許せないと思うなら、まずは肉体的にも精神的にも力をつけて、知識をつけて、それらを100パーセント使いこなせるくらい強くなりなさい。そして、彼らが困った状況に陥ったら、時には信じて、時にはぶっ飛ばしてでも止めて……救いなさい」


 「……はい」


 冷静かつ真剣な口調のアマテラスの言葉に、春風は力強く静かにうなずいた。


 その後、アマテラスはすぐに陽気な口調に戻って、


 「さて、じゃあへリアちゃん」


 「!」


 「言いたいことあるんだろうけど、とりあえず、こっちの状況と私たちの文句、聞いてくれる? もちろん、リエラちゃんも一緒にね」


 そう言われて、ヘリアテスとリエラは緊張しながら


 「「はい」」


 と頷いた。


 


 


 



 


 

 


 


 


 


 


 

補足説明


 普段は右目に眼帯をかけているオーディン様が人間と契約すると、その人間の右目がオーディンの右目になるという形になり、契約者はオーディン様の分身という形で世界に降り立つということになるのです。


 意味がわからないと感じたら申し訳ありません。


 次回、アマテラス様、ヘリアテス様に問い詰めます。

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