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ユニーク賢者の異世界冒険記  作者: ハヤテ
第1章

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第17話 飛び出せ、外の世界へ!

今日は、本編と設定の2本を投稿します


前回のあらすじ


 リエラと一緒に騎士を撃破した春風君、堂々と名乗る。


 ーー彼は一体、何を言ってるんだ?


 春風の名乗りを聞いて、リエラを除いた謁見の間にいる者達全員がそう思った。


 しかし、春風はそんな彼らを無視して、


 「それじゃあ国王陛下」


 「?」


 「ここ、出て行く許可をください」


 「この状況でまだその要求をするのか!?」


 3度目の要求に、ウィルフリッドはハッと我に返ってツッコミを入れた。


 だが、すぐに真面目な表情になって、


 「嫌だと言ったら?」


 「普通に勝手に出ていきます」


 「ちょっと待て! では何故許可を求めたのだ!?」


 「陛下に許可を貰ってからの方が、後で面倒なことにならないと思ったからです」


 4秒の沈黙。


 一瞬呆けた表情になったウィルフリッド。しかし、再び真面目な表情になって、


 「城の外には……国の外には、危険な魔物だけでなく、邪神によって生み出された魔物もいる。そんな状況でも、其方はここを飛び出して外に出るというのか?」


 謁見の間に緊張が走る。


 だが、


 「それなら、ご安心ください!」


 リエラがバッと右手を上げて叫んだ。


 「む、其方は確か……」


 「ハンターの、リエラ・フィアンマと申します! 彼の身柄は、私が預かります!」


 リエラの発言に、「えぇっ!?」となる小夜子とクラスメイト達。

 そんな彼らをよそに、リエラは春風に向き直る。


 「春風……で良いんだよね?」


 「うん」


 「さっきまでの春風の話、全部聞かせてもらったよ。だから私にはわかるんだ、春風が求めているものがなんなのか」


 「……」


 「春風が求めているものは、私が用意する。私なら、用意することができる。だから……」


 リエラはスッと右手を春風の前に差し出した。


 「私を信じて、一緒に来て!」


 そう言ったリエラの目を見て春風は思った。


 この世界に来る前に見た、アマテラスの目によく似ていると。


 その瞬間、春風の直感が、


 「彼女を信じろ!」


 と叫んだ。


 そして、春風は、


 「連れてってください、今すぐ!」


 そう言って、差し出された手を握った。


 その瞬間、リエラがパァッと笑顔になって、


 「よおし、それじゃあいこ……」


 「あっ! ちょっと待って、その前に」

 

 行こうと手を引っ張ろうとするリエラを止めて、春風は小夜子達に向き直った。もちろん、リエラに「ちょっとごめんなさい」と言ってから手を離した。

 そして、真剣な眼差しで小夜子達を見て、


 「ごめんなさい、高坂先生、みんな。俺は国王陛下達を信用することが出来ません。なのでしばらくの間、みんなと別行動をとります。でも俺は、絶対に生きてみんなのところに戻ります」


 そう言って、小夜子とクラスメイト達、特に流水と水音、そして1人の少女に謝罪の念を込めた視線を送ると、深く頭を下げた。


 「もういいの?」


 不安そうにリエラが尋ねると、


 「うん」


 春風は静かに、しかし力強く頷いた。


 「それじゃあ……」


 リエラは手に持つ武器を構えると、2人の兵士が守る大きな扉に向かって思いっきり振るった。


 ブオンッ!


 バアンッ!


 扉は大きな音を立てて吹っ飛ばされた。


 「わざわざ扉壊す必要あるの?」


 「いやぁ、ただなんとなく」


 無表情で問う春風に、笑顔で答えたリエラ。

 そんなやり取りをした後、春風は再び小夜子達に向き直ると、


 「それではみなさん、ちょっくら行ってきます!」


 と、笑顔でそう言って、リエラと壊した扉に向かって走り出した。


 だが、そこへ、


 「「春風っ!」」


 その声に春風がピタッと止まって少し振り向くと、そこには行かないでと言わんばかりの顔をした流水と水音がいた。

 そんな2人を見て、春風は困ったような顔をしたが、すぐに苦笑いをしながら、


 「ごめん」


 と左手でジェスチャーをして、今度こそ、リエラと共に走り出した。


 「こっちだよ春風!」


 リエラを先頭に王城の中を駆ける春風。やがて階段を降りて、大広間を抜けると、城門までいっきに走った。

 城門を出ると、そこにはとても綺麗で、活気のある街が広がっていた。走りながら周りを見ると、どれも地球では見たことがないものが沢山あって、改めて異世界に来たんだということを実感した。

 出来ればもう少し見ていきたいのだが、今は一刻も早くここ出なければいけないので、グッと我慢して走った。


 「あそこを抜ければ外に出られるよ!」


 そう言ってリエラが指さしたのは、先程通った城門以上に大きな門だった。門番の監視の下、多くの人達が行き来しているのがよく見える。


 2人は王城以上に速いスピードで門に向かって走る。が、


 「そこの2人、止まりなさい!」


 門番の1人が待ったをかけてきた。


 だが、2人はそんなことでは止まらなかった。


 「ごめんねぇっ!」


 先に走っていたリエラは、勢いよくジャンプして門番の頭上を飛び越えると、スタッと着地して再び駆け出した。


 それを見た春風は、


 (スキル[気配遮断]!)


 とスキルを発動して自身の気配を消して門番の横を通り過ぎた。


 その後、門を通り過ぎて、先に走っていたリエラが外へ飛び出した。


 そして、それに続くように、春風も門の外へ飛び出した。


 (よし、出られたぁっ!)


 こうして、2人はファストリアからの脱出を果たしたのだった。


 


 


 

 



 


 



 


 


 

次回は登場人物その2です。

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