表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
滅亡回避し栄華を手に! 名門だけど滅び歴史に埋もれた豊嶋家の嫡男に転生したので天下統一を目指します。  作者: 武雅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

155/190

石山三峯寺の建立

1485年11月


江戸城の一室で俺は二人の人物に命を与えていた。


一人は斉藤勝康、もう1人は月観道満という若い修験者だ。


「さて、二人にはやって貰いたい事があるので呼んだのだが、月観道満、其方は何故自分がこの場に呼ばれたのかと心配をしているようだが安心せよ、悪い話ではない」


そう言うと、心配そうな顔をしていた月観道満が「失礼いたしました」と平伏するが、この場には三人しか居ないので固くならなくて良い事を伝え、緊張をほぐす為に、茶と饅頭を勧める。


月観道満、この人、史実では5~6年後に衰退し廃寺のようになった三峯宮を見て、それを再建するために30年近く奔走した修験者で、現世では最近三峯宮の再建を知り、やって来たのを、三峯宮の山主の龍栄が知らせてくれたのだ。

きっと使命感が強く行動力のある人物だと思われるので、今回呼んだのだ。


「二人には京に行って貰い、京にある聖護院と朝廷に働きかけて、摂津国東成郡生玉荘にある石山の地に三峯宮の大坂御堂を建設する許可を取りつけて来てもらいたい。 そして取り付けたなら、即座に建立を始めるのだ。 月観道満、其の方は大坂御坊建立の指揮を執れ」


「恐れながら申し上げます。 某は一介の修験者、そのような大役は荷が重うございまする」


「大丈夫じゃ。 其の方は神仏への信仰が深く、また責任感が強いと聞く。 補佐する者を付ける故、安心せよ。 それに京や摂津は争いが絶えぬ地ゆえ、其の方の篤い信仰心を以って丹精込めて御坊を建立すれば、苦しんでおる民も安らぎを得られるであろう」


「何と! 某のような若輩者にそのようなお言葉、勿体なく…」


うん、なんか泣き出しちゃったよ…。

隣に座る斉藤勝康が苦笑いをしながら肩を叩いてるけど…。


「殿、恐れながら申し上げまするが、費えがかなり必要と思われますが、今豊嶋家の財政は苦しいと聞きまする。 今すぐでなくともよいのではございませぬか?」


「費えは心配ない。 川上屋と宇田川から出させた。 これから栽培を始める砂糖販売を2人に任せると言ったら快諾してくれたのでな」


「左様でござましたか。 それにしてもまだ栽培を始めてもいないと言うのに…、殿はお二人から信頼をされておりますな」


そう言い、金の心配はしなくて良いと分かった斉藤勝康は既に事は成ったという顔をしている。

うん、その気持ちはよく分かる。


金があれば朝廷も寺も否とは言わないしね。

地獄の沙汰も金次第って言うし。


その後、泣き止んだ月観道満と斉藤勝康に改めて命を下すと、二人は「それでは数日のうちに京へ向かいまする」と言い部屋を後にした。


斉藤勝康は知っているが、実際は三峯宮の大坂御坊は体の良い建前であり、本当の目的は、石山の地に本願寺が進出しないよう阻止する為である。


本願寺、第8世宗主蓮如(れんにょ)が石山に御坊を建立するのは1496年であり、まだ本願寺は石山に進出していない。


現在、蓮如は山科本願寺を拠点に布教を行っているが、本願寺の宗主蓮如が唱える「当流の安心は弥陀如来の本願にすがり一心に極楽往生を信ずることにある」との教えは、朝廷や幕府、守護などを蔑ろにし、国を本願寺の物にしようとする危険思想であると、朝廷や他宗派の寺社に働きかけて圧力を加えるように命じている。


圧力をかけた事で本願寺に変化があるかどうかは不明だが、1488年、今から3年後に加賀国の守護である富樫政親が滅ぼされれば、最低でも幕府は本腰を入れるはずだ。

もっとも、幕府には本願寺に抗う力など無いのだが、守護が滅ぼされれば脅威と感じるだろうから、恐らく各宗派の寺社に働きかけをするはずだ。


因みに、俺としては、こういう事はあまりしたくないのだが、本願寺、いや一向宗は今後の障害のなりかねない為、風魔衆の手練を派遣し、山科本願寺に火を放ち、その隙に本願寺蓮如、実子の実如を暗殺するよう命じている。


3年後、加賀で一向一揆が起き、守護の富樫家が滅ぼされたら、豊嶋領内、いや、足利政知を使い、関東、奥州で一向宗の禁止令を布告させる。

出来れば早いうちに禁止令を出させたいが、流石にまだ大規模な一揆に発展していないので、今はまだ、本願寺が勢力を伸ばし、信者を唆して国盗りを目論んでいるとだけ伝えておこう。


足利政知は元々、臨済宗の天龍寺香厳院主であり、本願寺との関係は良くも悪くもなかったはずだが、国を奪おうとするのは見過ごせないはずだ。


斉藤勝康と月観道満の二人が部屋を出た後、三峯宮の復興に関わった風魔衆の野村孫太夫を呼ぶと、三峯宮の山主である龍栄と図って、まずは関東各地に三峯神社を建立をするよう命じる。


三峯寺にせず神社にしたのは、最近本格的に活動を開始した歩き巫女が寺だと出入りしにくいのが理由だ。

そして、各地に建立した三峯神社は、風魔衆、歩き巫女、豊嶋に情報をもたらす修験者などが使える拠点とし、諜報活動などがし易いようにする。


うん、まずは関東にだが、いずれは日ノ本の各地に三峯神社を建立する予定であり、石山に三峯寺を建立するのはその第一歩でもある。


それにしても、一向一揆の存在に気付いて良かった。

何となくチートアイテムのPCでネットサーフィンをしていたら3年後に加賀で一向一揆が発生との内容を見た時はかなり焦ったが、よくよく調べてみると、上手くすればまだ一向宗が広がる前に抑え込める可能性があるのでは? と思ったのだ。


まあ、それでも確実を期すために、本願寺蓮如、実如親子を暗殺するように命じたんだが…。


暗殺は後味が悪いからこれで最後にしよう!

でも、今回は成功してくれるといいな…。

評価、ブックマーク、ご感想を頂き誠にありがとうございます。

評価を頂けると大変励みになります。

是非↓の★★★★★にて評価をお願い致します。


稚拙な文章ではございますがお読頂き誠にありがとうございます。

誤字報告ありがとうございます。

本当に、誤字脱字、言い回し等、稚拙で申し訳ございません。


いつの日か、レビューを頂けるよう頑張ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] >三峯宮 関係ないけど 三峯徹 をググってしまった( ̄▽ ̄;)
[良い点] ついでに下間一派も消しとかないと洗脳者数減らんよ~ 現代の○正会みたいなとこだし一向宗。トップの下で指示しとる連中も曲者多すぎな印象。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ