前へ目次 次へ 2/11 2日目 昨日と何も変わってないはずだ 朝起きたら鏡に映ったのは、いつもどおりの俺だった。 頭の上に寿命が見える能力を得たわけでなく、体のどこかに呪いの紋章が出たわけでもない。 やはり昨日聞いたのは空耳だ。 畳の上に投げていた背広に袖を通して鞄を抱えいざ出勤。 コンビニでにぎり飯二つと缶コーヒーを買って、歩きながらそれらを口に押し込み駅に向かう。 電車に揺られて20分。 そこからさらに徒歩10分。 いつものルーティンだ。 何もおかしなことはない、何も。