夏:芙蓉と木陰の花と虹
画像多めです。御注意ください。
「おまつりで、みんなでおどりたいの」
と、下の子が言えば
「夏祭り行きたいー!」
と、上の子も言う。
去年も今年も、夏祭りは開かれなかった。
正直 「これって大人がしんどいだけなんじゃ」 と思ってた地域イベント (暑いし効率悪いし……) なんだけど、子どもたちは意外と喜んでいたもよう。
来年は開催されるかな。あったら、営業スマイルに磨きがかかりそう。
そんなわけで、夏祭りの代わりにバスに乗って回転寿司に連れて行けば、道端には芙蓉 (フヨウ) が花盛り。
地元ではムクゲの後に咲く。
ムクゲというと韓国では 『無窮花 (ムグンファ)』 と呼ばれて国花になっており、その辺から花期が長いイメージがあるが、存外、芙蓉のほうが長いのだ。
夏の間、いつ見ても、妖精の衣を思わせるどこか儚げな花が、2つ3つと開いている。
さて回転寿司にて、贅沢を覚えてきた上の子が1皿300円を立て続けに取ろうとするのを血相変えて止めた挙げ句にスイーツ食べ比べに流れ、「寿司よりスイーツとはこれいかに」 との疑問を抱えながらの帰り道。
木陰にて、なんだか夏っぽくない花を発見した。
とっても細やかな、赤紫色の花。
『ヒース』 とか 『エリカ』 とか呼ばれる類いかと調べてみたが、よくわからず。
調べているうちに、バス1台逃す。
「ちゃんとバスの看板のとこに並んでよ!」
「だってさー、そこより木陰のが涼しいし、花はきれいだし。息子よ、君こそ、そんな暑いとこにおらずにこっちに来い」
「いやだ! おれはここで見張っとく! またバス逃したくない」
「まぁいいじゃないか、バスのひとつやふたつ。夏なんだから」
そして謎の花には、勝手に命名。
『ムラサキトキワスレ』
…… なんだか、こびと○かん的なセンスになった。
バスから降りると、下の子が空を指さし、なにごとか叫びはじめた。
いつの間にか降っていた早めの夕立がいつの間にか上がり、空に思いがけぬ贈り物。
「これは見事ですねえ」 「こんなのは、久々に見ましたねえ」
たまたま通りかかったおっちゃんと、少しの間空を見上げて、挨拶もせずにまた、それぞれの日常にゆるゆると帰っていく。
こういう時に、ふと、子どもの頃の夏が戻ってくるのだ。
ちなみにうちの庭は今、眺めてるだけ。
暑すぎて草1本抜いてません…… いいんだ、今やってもどうせまた生えてきちゃうんだから!
雑草に混じって、野生化した朝顔が咲いてます。
2021/08/13
名前のわからない花について。
陸なるみさまから教えていただきました!
クフェア・ヒッソピフォリア
Cuphea hyssopifolia
和名:メキシコハナヤナギ
とのことです! なるみさま、どうもありがとうございます!
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