表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/71

春:沈丁花

挿絵(By みてみん)


空気の中に柑橘系の甘い香りが漂い、ああもうこんな時期なのか、とはっきり春の到来を知る。


どこで咲いているのだろう、と見回しても姿はなく、探しながら歩いていると、何軒も先の家の軒下でそっと、端にほんの少し紅がかった白い花を咲かせている。


それが例年であるが、今年は2週間ほども花が早かったせいだろうか。

花の方が先になった。

咲いているのに、匂いがないのだ。


首をかしげていると、先日、急にふっと香るようになった。


香りがやってくる時期は、例年通りのようである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


i525752
バナー製作:秋の桜子さま
― 新着の感想 ―
[一言] 拝読しました。 ああ。沈丁花。 昔、実家の庭にもあったのですよ。想い出の香りです。 小さいころに外でおままごとをするときに、この花の花びらを必ず失敬していました。 なんでなくなったのか不明な…
[良い点] 美しさの中に禍々しさを感じる花ですね。 なんとなく、亡霊となった女性を連想しました。
[良い点] ほう、ほほう、そんなこともあるんですねえ……。 ボンクラも、わりと匂いで季節とか天気とかを判断するタイプ(慢性鼻炎ですけど)なんですが、あるいは、春独特のあの空気の匂いと混じることで、よ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ