3ー9
南西をマリーのダンジョンを、南をケリーのダンジョンを設置して来たら日が傾いてきたな。
接続回廊を繋げ、転移陣を設置してきたが、さすがに、ウジュンのダンジョンまで繋げるだけの余裕はなかった。
おいおい繋げていこうか。
いまのところは、リザードマン達には、動きはないのがありがたい。
ただ、いくつか問題が出来た。
1つ目は、階層に必要なポイントまで、使い込んでしまったことだ。
まさにポイントのご利用は計画的に、だな。
まあいい、幸い食糧には余裕があるし、いざとなれば購入も可能だ。
こちらは、大した問題ではない。
問題は、目の前にいる平伏した毛玉、いや、コボルド達だ。
彼らは、俺に降伏というか庇護を求めてきたのだ。
どうしょうか?
しょせんコボルドだ、戦力にはならないだろう。
目の前にいる3匹以外にもいるらしいが、多く見積もっても50匹程度の数だろう。大したことはない。
潰してしまっても、問題はない。
ただ、今後、特殊な特技を持ったものを配下にする練習にはなるも知れんが、とりあえずつれてきた、ゴジンに話しを聞こうか。
「ゴジン、どういう状況で、コボルドどもをつれてきた?」
「現在、西の森の制圧を行っていましたが、先の戦いに置いて、ゴブリンの勢力が著しく低下しており、支配下にあったコボルドが独立しておりましたが、森の奥よりオークが支配エリアを広げて来ており、単独で生存は難しいと判断して、我等とオークを天秤にかけた結果、我等に下った方が無難であると判断したそうです。」
「わかった、コボルドどもよ、おまえ達は、どのぐらいの数になる?食糧は、自力採取できていたか?戦闘可能な者はどれぐらいいる。」
「大人ノオス、スクナイ、皆デ70位、メス、子供、オオイ、アマリ食ベル事デキテナイ。」
やはり戦力には、なりそうにもないか。
前にゴブリンが攻めて来たとき、前衛にコボルドが多くいたが、この一族の者だったようだな。
大半を殺したせいで、弱った所にオークと俺たちに挟まれたと言うところか。
問題があるとするならば、ダンジョンモンスターと同じ扱いをして大丈夫か?というかところだな。
とりあえず、配下にするか。
ゴジンのダンジョンとの間に、すみかを作らせて、農作業でもさせようか。
当面、中央ダンジョンから少し離れている所に置いて置きたい。
何匹か側仕えさせてもいいかもしれないかな。
配下モンスター以外の戦力を取り入れる実験と考えよう。
「わかった、配下に加えよう。当面は、食糧等を支援してやろう。いろいろ作業してもらうが、よいか。」
「問題ナイ。何デモスル。シタガウ。」
「では、一族をつれてこい。ゴブキ、ゴブリン隊を2隊つれてついて行け。とりあえず、西の搭を貸してやるからそこを拠点にさせろ。」
「わかりました。」
「アリガトウゴザイマス。」
予定通りには、いかないものだな。
被害がないからいいが、余り面倒な事がないようにしたいものだ。




