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コアルームを出て、階段を上っているんだが、今後、階層が増えると移動が面倒になって来るな。そこもどうにかしないと、いけないか。
そこは後回しでいいか。
地下2層にやって来たが、昨日と大分ようすが変わったようだ。2つ建物がすでにでき、一部畑が耕されている。植えられているのは、薬草の類いだろうか。
「あ、マスター。畑できた。もっとつくる。薬もつくる。」
………………能力面は、優秀なんだがな。動きも、口調もかわいいと思うがのっぺらぼうのウットパペットにされても、違和感がはんぱない。
「ご苦労だな、ああ、そうだ、苗や種なんかをコアルームに、用意した。とりにいかせておいてくれ。それから、親方と監督を呼んで来てくれ、アリスもいたら呼んでくれ。」
「はーい。わかったー。」タタタッ
さて皆が集まるまでどうしょうか?そうだ。身の回りの世話係をつくるかな。マギドールでよいか。
「マギドールを召喚、ネームド、スキル料理、家事、投擲、棒術、マスタールームに進入許可名前、マイヤー」
(ダンジョンポイントが480ポイント、マスターポイント2ポイント必要です。召喚しますか?)
「召喚する。」
「召喚頂きありがとうございます。」
「マイヤー、おれの身の回りの世話を頼む。」
「はい、かしこまりました。では、さっそく掃除して参ります。」
「よろしく頼む。」
ふむ、有能そうだ。しかし、パペットって本当にさまざまな性格をしている。もっと機械的かと思ったいたんだが。まあこれで飯の度にウキュウを探さないでよくなったんだが。
「マスター、つれてきた。」
「主様参りました。」
「主様、なんのようですじゃ。」
「うむ、集まってもらったのは、内政面で、どうするかを見当したいと思ってな。意見を聞きたい。」
「内政面ですかな?例えばどのような事ですかな?」
「こんなものが欲しいとか、足りないものがあるとかだな。」
「主様、では、道具類の修繕ができるものお願いします。予備がございますので急ぎではありませんが。又、掘り出した鉱石の利用方をどうなさいますか?」
「ふむ、修繕と鉱石の利用を考えると鍛冶ができるものを用意した方がよいな。」
「ワシからは、木材と水を頂きたいですな。とくに足場ようのものが欲しいですかな。それから主様は、500メートル地点と800メートル地点に城壁を築くように言われましたが、どちらかでよろしいのでは?」
「すまない、500メートル地点の方で頼む。それと8方位に塔を建ててくれ。又、監督と相談して、地下からの出入口も塔の基部に作ってくれ。」
「それとこの階層にもういくつかの建物を頼む。こちらは、ラクシュに相談してくれ。」
「ラクシュは、なにかないか?」
「う~ん。そおですねー。材料を入れるツボとか、布地が欲しいですぅ。」
「ツボと布地か。成る程、だいたい用意するものが決まった。すぐには、無理だが順次用意する。しばらく辛抱してくれ。」
「それと、おまえたちを、リーダーとして権限を預ける、配下のクラスチェンジを管理してくれ。製造班長ラクシュ、建築班長親方、掘削班長監督とする。基本いま預けているパペットたちを指揮してくれ。」
「はーい。」
「わかりましたじゃ。」
「了解いたしました。」
「では、頼んだ。」
鍛冶と陶芸、機織りと革加工を用意するか。料理もいるか。アリスたちが取ってきたものを保存する必要があるからな。




