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ヨクナリside
我輩はヨクナリ、主様召喚していただいたイーグルである。同族たちの纏め役と偵察を仰せ遣っておる。
ゴブリンどもが、同輩たる狼たちを襲い、そればかりか、主様に対し攻め寄せてくるという。主様のため少しでも早く進行を見つけねばならぬ。
む、あれは!「クヮァーーーー!!」
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西斗side
クヮァーーーー!!
ん、あの声は、ヨクナリか?という事は、奴らが来たのか。
やっと、先日の借りを返せるな!
主様より部下を増やしてもらった、もう、無様な事はない。
そればかりか、主様のそばに使えていた、ウガ、サガも部下を引き連れて援軍に来てくれている。
「ウガ、サガ、いくぞ、ゴブリンどものうしろに回り込む‼」
「了解した。」
「まかせておけ。」
頼もしい奴らだ。さあ、いこうか!主様のために!!ゴブリンども首を洗って待っていろ‼
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ネスside
ヨクナリがかえって来たようだ。
「ヨクナリ、報告を聞こうか。」
(クヮ、報告いたします。ゴブリンどもの総数はおよそ250、うち80が前衛になり、コボルドが大半です。)
「コボルドどもを制圧していたか。戦力が思ったより多い。」
「ヨクナリ、ゴブリンどもの中で変わったのは、いなかったか?」
(クヮ、弓を持ったゴブリンが10匹ほど、杖を持ったゴブリンが5匹コボルドどもに担がせた輿に乗った大柄のゴブリンが一匹おりました。大将だと思われます。)
数の上では、ほぼ同数か、杖持ちは、魔法を使ってくるだろうが、数が少ないのがありがたい、問題は、大柄のゴブリンだな。倒せるか?
たぶん、ランクアップした個体だろう。正面から当たると厄介だな。
やっぱり、あの作戦を使うか、ヨクナリたちに頑張ってもらうしかないだろう。うまくいけば良いが…………。
「亜門、吽門、正面のゴーレム隊、ゴブリンどもを受け止めろ」
「「ゴッ」」
「ウジュン右翼槍パペット隊、サジュン左翼槍パペット隊、左右から半包囲せよ」
((コク))
「ウキュウ、サキュウは、弓パペット隊を任す。打ちまくれ!!」
((コク))
「鶴翼の陣にてゴブリンを半包囲して受け止める‼いくぞ‼ゴブリンどもを殲滅せよ‼」
うまくいくかな?籠城するほうがよかったかな?
殲滅するほうが、より時間が稼げるだろう。あとは、どのぐらいこちらが消耗するかだな。特に、名付きのものの被害がなければ良いが。
さて、どうなる。
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