閑話 G
??side
「係長こちらを御覧ください。」
「ん?どうした?」
「ダンジョンマスターとして転生した彼のことですが、場所がちょっとまずいです。」
「何?どれどれ?………………まずいな、ここは。てか、こんなとこ選ぶなよ。」
「ですよね。どうします?」
「ウーン。なんでこんな火口に?………………奴らに配ったのいつの地図なんだ?」
「500年ほど前のですけど?」
「ばか野郎!!地上じゃ500年あれば地形が変わる。」
「そんなに変わります?」
「変わるんだよ。はぁ仕方ない。草原にしとけ。」
「わかりました。はぁ、今日は残業かぁ~。」
「ああ、この分の神力今月分から引いとくからな!」
「そんな~。しくしく。」
??sideout
ゴブリンside
森の洞窟の奥にある、玉座の間
「王様ゴブ。火口が草原になったゴブ。」
「なんだ?何をいっている?夢でも見ているのか?」
「夢じゃないゴブ。綺麗な草原になったゴブ。それに最近森の近くまで犬がくるゴブ。」
「何匹か偵察に出しとけ。俺たちの縄張りにする。シャーマンどうする?」
「そうですね。先にコボルドどもに一撃を与えて、置いたほうがよろしいかと。」
「そうか。では、兵を集めろ。コボルドどもに攻撃をかける。」
「「ゴブ!!」」
sideout
ギルドside
「これで14個目か?」
いつもと同じように日に日に見つかるダンジョンの扉の扱いをどうするか、悩ましい報告がくる。
「はい、いつもと同じように入り口の扉は、開かず、ダンジョン解放まであと10日とかかれていました。」
あと10日、扉が開くとどうなるのか?どう対処したものか?
うちの国では14、帝国では24、商国家群で17、法国で11近隣の国以外でもまだあるだろう。100近くになるかもしれん。
「一番近いダンジョンに、偵察隊の選抜をする位しかないか?」
「そうですね。しかし、モンスターの動きも活発化しています、その対応する必要もあります。どのパーティーを送りますか?」
「アランたちは、どうだ?」
ランクは、Cクラスだが、これからの伸びが、期待できる連中だ、チームとしての連係も上手い。
「いいかもしれないですね。声をかけておきます。他のダンジョンは、どうします?」
「当面は、封鎖するか、国とも協議しないといけないか。王宮に使者を出しておいてくれ。」
あーなんで、俺がマスターに、なった時にこんなことが起きるんだよ。




