もねかの自己紹介

「突如、ご登壇いただきましたぁ～♪お友達にも早速の質問タイーム♪いきま～すよ♪」

(湧き上がる歓声)

「可愛いぃぃ♪」

「あの白髪の天女様、誰だぁ？」

「ではでは？ 貴方様も、赤髪の天女様同様、小太郎様の所の天女様なのかな？」

またまた始まっただいこん役者の質問ターン！

(もねかの回答のターン！)

「違うさよぉ！ わっち(私)は、『白薔薇蛇』様所の雪うさぎの獣天女だべさ♪」

元気よく、笑顔で答えるもねか。

(だいこん役者のターン！)

「な、なんとぉぉー！ 突如現れた純白の美少女は、あの妙魂十二天の一人！『白薔薇蛇様』のお弟子様だったぁぁぁーーーー！」

(場内の歓声)

「うぉぉぉぉぉーーー！」

「あの娘、ポテンシャルすげぇー」

何か答える度に、湧き上がる歓声も悪くないわね。

場内の雰囲気に徐々に、慣れ始めた楓であった。

(だいこん役者の質問のターン！)

「と言うことは··········！ この後に出場予定の白鳥の『白菜(はくな)』様ともご関係が？」

少し興奮気味に、息が上がりながら質問するだいこん役者に·····

はきはきと答える白髪もねか。

(もねかの回答のターン！)

「うんだぁ♪ 白菜(はくな)あねちゃは、わっちの姉弟子だんよ♪」

そのもねかの回答に、会場が一瞬、静まり返った。

(静まり返った場内)

ざわざわー

「おいおい、まじかよ！ あの美貌で『白菜(はくな)』の姉妹弟子。更には、あの赤髪の可愛い娘と友達って！！！奇跡かよぉぉぉ」

「これは、デビュー前から『推し』確定だぜぇ！」

ざわめく会場に！

(だいこん役者の回答のターン！)

「ちょっと、ちょっと！ 会場の皆さん。落ち着いてくださいね。

これは、奇跡の黄金『あっあ』様のお導きなのか？

それとも·····？

急遽、『あっあ』様が連れてきたこの二人！

そのポテンシャルは、まさに未知数！

未来のピュアアイドル候補！

ここに誕生かぁぁぁぁぁぁぁ～♪

かたや、白い彗星の様に、美しい雪うさぎの美少女！

もう片方は、可愛いく、情熱の様な鮮やかな萌えあがる赤い炎！

静寂な『白』と燃え盛る『赤』

その対象的な魅力にメロメロ～♪

この度、素晴らしいポテンシャルをお持ちになったお二人が、発掘されましたぁぁぁ！！」

そんなだいこん役者のアナウンスに、

ちょ、ちょっとぉ！ 言い過ぎなのでは？

と、思いながらも、上機嫌な楓であった。

「因みに、お二人のお名前は、まだ聞いてませんでしたね！ぼくとした事が·····」

そう言いながら、だいこん役者にマイクを突きつけられたあたしは、照れながら、

「あたし、か、楓って言います！ よろしくお願いします」

と答え、

「わっちは、雪うさぎのもねかって言うんだァ～♪よろしくだぁ～」

続いて、もねかもなんのためらいも無くの自己紹介も終えたのだった。

その後、だいこん役者の口から、思わず聞き直したくなるような言葉が発せられたのだった。

「お二人には、後日、正式に天上界ピュアアイドルフェスティバル公式運営から、デビュースカウトをしたいと思いま～～す♪」

(地響きする様な歓声)

「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー！」

「うぉぉぉーーー！ 二人共にたまんねぇわ」

「きゃあ 可愛いぃぃ♪ 推し確だわ！」

「デビューまで待ちどうしいわ！」

あたし達は、そんな歓声の中、

あたしともねかの『天上界ピュアアイドルフェスティバル』のデビューが、決まってしまったのだった。