『錬金094話 農地が復活』
『錬金094話 農地が復活』
『錬金094話 農地が復活』
農地は見事に復活した。
俺もまさかとは思ったけど、一瞬で元の農地になったのは驚いた。
スイは俺よりも驚いたらしく、後ろに倒れてしまい、お尻を農地についていた。
そこまで驚いたか。
さらにモフルンに至っては、驚いているのを通り越して、尻尾が回転している。
混乱して興奮しているみたいだな。
「凄すぎますフランツ。一瞬でしたよね。何が起きたのかわからない速度で、農地になっていたわよ!」
「これが錬金術だ。俺の錬金術なのだよ。ミスリル農具は無限の可能性があるな。また農地になったので、後で種を植えるとしよう。そしたらスイは水を頼むよ。水は必要だから」
「水はやります。コメがないと私は生きていけません、もはや。コメなしの生活はあり得ませんもの」
「そんなになっているのかスイは。コメが好きになってくれたなら、コメはもっと作ろう」
スイはコメ好きなのだった。
魔竜はコメが好きなのは意外ではある。
ミスリル農具で作ったコメは、普通に作るコメよりもおいしいのかもな。
それは検証していないが、十分にあり得る話だな。
農地が一瞬だし、コメになるのも一日で収穫できてしまう。
味も通常とは違うかもだ。
「コメは植えたら一日で出来てしまう。もしかしたら味も自ら農具によって土がチートな土になっていて、何倍も美味しいコメになっているとも考えられるよね」
「フランツの考えはわかる。精霊の私もこんな美味いコメがあると知らなかった。街で売ってみたらわかる。街のコメに詳しい店主なら、味もわかるだろう」
「そうだな。俺はモフルンと今度街にコメを持って行って売ってみよう。どう反応するかな、楽しみだな」
「行きましょう」
リアからアドバイスで、街で売るのはと言われて、おもしろいなと思った。
どんな評価されるのか楽しい。
街には色んなコメも流通していると思う。
俺の作ったコメが美味しいかを判断するならコメの専門家に味わってもらうのが早いもんな。
それはコメを収穫してからの話だ。
まだ植えてもいないので、気が早いな。
また農地で頑張って農作物を作るぞ。
「リアは思ったよりも食べるからな。たくさん作っておかないとな」
「お願いします。でもスイが一番食べますよね」
「魔竜だからね私は。竜族は強さも最強であるけど、食欲も最強なのよ。どんどん食べちゃう」
「竜族、ヤバイね」
スイの食欲はヤバイなんてレベルではなかった。
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