表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

31/1066

『錬金031話 勇者グラティアス視点』

『錬金031話 勇者グラティアス視点』



「グラティアス、どうして私達は説教されたのよ!! 初めてよ、ギルドマスターに説教されるなんて、ギルドでも笑いものになったし!!」


「俺だって笑いものになんか、なりたくてなったわけじゃない。あの魔物ベヒーモスが悪いだろ! あんな激レアな魔物がいきなり現れて、俺に討伐させるギルドマスターが悪い。しかも勇者パーティーだけでだぞ。無理だろ!!」


 ベヒーモスとの戦いで退散して、ギルドに帰ったら、ギルドマスターのタップからは思いっきり説教された。


 ふざけるなよ!!

 俺に全部、責任押し付けやがってよ。


 無理に決まっているのだ。

 俺の勇者が誇る剣術があれば、まだベヒーモスとも戦えたかもだが、剣術での攻撃がまるで通じないのだ!!


 勝てるわけないのだ。

 ギルドで散々怒られた俺は、ギルドから去り、宿屋にいた。

 ただベヒーモスのその後は知らないので、

 

「ベヒーモスはどうなった?」


「ちょっと聞いた話では、偶然にもベヒーモスは王都近くから去り、別の方向に去った。そのまま森の奥に行ったと確認されたらしい。まあ良かったわよ」


「森の奥なら今は大丈夫てことか。人に被害はないからな」


 ベヒーモスが森にいるなら、今は安全だな。

 しかしこの後はどうなるかは、ベヒーモス次第か。


「でもね、私達が逃亡したのは、広まったのよ、次は逃げれないわよ。逃げたらまた逃げたなと笑われてしまうし、勇者失格とか判断されるわよ」


 ミーシャが言うものの、お前だって魔法使いだろ、俺のせいにしてないか?

 俺だけの責任にするのは卑怯だ。


「グラティアスの剣術がまるで効かないのが原因だわね」


「おい、フィーネル、俺のせいにするな」


「だって、全く剣術が効いてないし、傷もつかないし、出血もしてなかった。ミーシャの攻撃魔法しかない。理由を教えてよ?」


 フィーネルが俺の剣術が悪い理由を言えと。

 確かな理由はないのが現状だ。

 ベヒーモスに偶然にも俺との剣術において相性が悪かった可能性もあり得る。


 それなら説明がつくし、俺は悪くない。

 ミーシャが頑張るしかないからだ。

 なぜなら魔物と冒険者には相性がある。

 相性が良い悪いは必ずつきまとうのだし、そこはミーシャもフィーネルも理解するよな。

下にある★★★★★から評価してもらえると嬉しいです(^^;

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ