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昼過ぎに訪ねてきたのは、いつもの残念なヤツではなく、美丈夫で逞しい大男と一見細身だが筋肉質の普通の男だった。
第2騎士団団長とその配下らしい。
ここで整理すると、第1騎士団は王宮を守り、第2騎士団は王都を守り、第3騎士団は王国を守る。他に王族1人1人を守る騎士団がいたと思うが興味なさすぎで覚えてない。
〈カレーではない何か〉を愛用している第3騎士団は王都駐在と各地域駐在がいる。血の気の多い第3騎士団ではちょっと前までは魔物と最前線で戦う地域駐在が人気だったらしいが、現在は王都の方に軍配が上がったらしい。〈カレーではない何か〉の配給量の違いで。第3騎士団に納入された〈カレーではない何か〉を定期連絡の使者が運ぶが、色々な問題があってどうしても少な目になるらしい。従って地方では計画的に消費しなければなんないからである。
そういえば、〈カレーではない何か〉の生産に限界が来てるから、第3騎士団分は叔母様のとこに委託しようかな。そしたら納入量も増やせるかも。委託費出るくらい原材料費が浮いたしね。
いっそのこと、輸送も請け負い……まだリスクが高すぎてペイしなさそう。騎士団員が輸送してるから盗賊に遭いにくいんだし。
あれ?そういえば、誰か来てたっけ?
何となく面倒事の気がするし、今忙しいから帰ってくんないかな。で、二度とくるな。




