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買い物から帰ると家の前に勇者が座っていた。

私の姿を見ると顔を輝かせる。あ、そういえば、勇者って日本人顔だけど一応イケメンだったと気づいた。性格の残念さが大きくマイナスだ。

『マリちゃん!見捨てられたかと思ったよ』

その前に拾ってないがな。

「石鹸が無くなりそうだから買ってきたの。オリーブのいい香りがするのよ」

玄関を開けると当然のごとく勇者が後をついてきた。

『オリーブと言えばイタリアン。イタリアンと言えばスパゲティだよね』

お前ほんとうに食べ物だけだな。ってか、パスタじゃなくてスパゲティかよ。

『ペペロンチーノ、カルボナーラ、アラビアータ、ボンゴレ、ミートソース……タラコとか明太子も捨てがたい。穴を狙って梅じそ…』

うっとりと目をつぶりつぶやいた。

これ始まると長いんだよな。

『でもさ、時々なぜかナポリタンが食べたくなって、しかもアルデンテじゃなくてちょっと茹ですぎたやつ。具はソーセージと玉ねぎとピーマンかなぁ。あ、マッシュルームも。生じゃなくて缶詰めの』

ああ、お茶が美味しい。今日の夕飯はレンズ豆のスープだけど、明日は何にしようかな。セロリがあったからサッパリ系のスープとか。

『そうだ!マリちゃん!トマトケチャップが無いんだよ!』

「で?」

『トマトケチャップ作って!フライドポテト、フランクフルト、アメリカンドッグ、オムライス、ハンバーグにナポリタン♪トマトケチャップがあれば食が広がるよ』

今回話長くなりそうだな。しかも食べ物の名前の羅列ばっか。

勇者お前とりあえず帰れ!そして二度と来るな!



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