表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
118/235

116

勇者鳥頭継続中。


翌日、何もなかったようにやってきた。

変にうっとうしく引きずらないことだけは誉めてやる。


『キャベツ買ってきたよ』

おっ!気が利くじゃん。

『ロールキャベツとか食べたいなぁ』

「挽き肉料理はキライだと前に言ったよな」

『鶏肉ならそんなに熟成期間が要らないから腐りにくいかなと』

むっ、勇者のくせに考えてきたな。

「挽き肉にする際の汚染はどうする気だ」

『道具を熱湯消毒だ!』

「手指にも雑菌は居るぞ」

『石けんを貰ってきた!』

ビシッと石けんを掲げた。

…………。

「入れ知恵は母か」

ため息をついた。

『あれ?なんでバレたの』

「それ母の愛用品」

『ロールキャベツとハンバーグと豆腐ハンバーグを順次食卓に乗せろとの指令を受けてます』

「試食したいんだな」

『ガッツリ食べたい!』

「…いや、試食したいのはウチの母」

こぶしを握って力強く叫ぶ勇者に、脱力中。

なんで勇者使うかな。直接言ってくれたらいいじゃん。拒否るけどさぁ。


『作って、作って!家族の希望もあるよ』

「だが断る!」

『…なんで?』

「親の要望に応える義務はない」

『エリックとブランちゃんも期待してました』


…………………………


「キャベツ茹でるから水汲んで来い。あと鶏肉調達してこい」


ものすごい敗北感がある。


入れ知恵があったとはいえ、コイツにいいように使われるなんて…


『鶏肉預かってきてます』

「…母か」

『うん』


味付けどうするかなぁ。

昨夜の野菜スープの残りでいっかなぁ。コンソメの素無いし、トマト無いし…。今からなんかそれらしいもの作ると間に合わないし。昨日玉ねぎたっぷりスープだったからそれがいいや。


口に合わなきゃもう二度と作らなくていいだろ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ