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魔王より、世界へ。  作者: 笹座 昴
番外編 魔王より、愛を込めて。
68/98

番外編 プロローグ

 さぁ皆のもの準備はいいか!


 この番外編は、本編最終話から本編エピローグ間の「あれって結局どうなったの?」を補完するためのものである。

 そして、幼い美少年を拉致してどこぞの光源氏よろしく自分好みに育成したあげく「そんなつもりではなかったのだ」としらばっくれる魔王に、ぎゃふんと言わせるための物語だ。


 番外編のためだけに召還されるいたいけな男子高校生の選別は、美しい女神の協力のもと完了した。

 これから自分の物語が始まるのだと、当然のように信じているその少年が異世界へと続く穴に落ちたところから――


 この物語は再スタートだ。




 『世界の狭間へようこそ!』


 見渡す限り一面真っ白な空間に、透明のボードが浮かんでいる。その前にぽつんと立つ黒い学生服の少年は、その文字をしばらく見つめてから、首をゆっくりと左右に動かした。


「どこだ? ここ……」


 少年はしばらく考え込む様子で広大な空間の果てを見つめてから、視線を再び目の前のボードに戻す。

「世界の狭間……」


 ボードの文字を読み上げる少年の声が聞こえていたかのように、ボードの文字が切り替わった。


『これからあなたが向かうのはNo.Ft03u9T3――通称“レセテリア”。あなたの住んでいたNo.7eO992iE――通称“世界”からレセテリアに向かう方には、レセテリアの管理を行う神々から、能力がプレゼントされることになっています。』


 少年は、その文字を無言で何度も読み返したあと、ボードの右下で点滅する『次へ』ボタンにゆっくり手を伸ばし、ためらいがちにその文字に触れた。


『能力を選んでください。』

ボードの中央にきっちり5秒間その文字が現れたあと、自動的にページが切り替わった。


 ボードに現れた膨大なリストとその右上の『0/5pt』の表示を、少年はしばらく口を開けて見つめてから――


「何これ、おっもしれー!」


 興奮した様子で呟いて、『次のページへ』にその手を伸ばした。



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