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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『特殊な部隊』と『征夷大将軍』  作者: 橋本 直
第四章 火遊びと潔癖症の上司

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第9話 呼び出された『問題児』の後始末をする家臣

「そう言えば、クバルカ中佐とかえでさんとリンさんの姿が見えないんですが……どこに行ったんですか?また女子トイレで隊長に起こられた腹いせに変態行為に励んでるんですか?でも、クバルカ中佐もいませんね。もしかして……クバルカ中佐までかえでさんの毒牙に落ちたんですか?」


 端末の起動中に機動部隊の詰め所を見回した誠は第二小隊の席には誠と一緒に戻って来たかえでと難しい表情で端末に取り組む『男の娘』アン・ナン・パク軍曹しかないことに気付いてカウラに訪ねた。


「ああ、日野と渡辺ならクバルカ中佐による日野の問題行動の清算を行うらしい。渡辺も厄介な主君を持って不幸の連続というところなんだろうな」


 カウラは淡々とそう言うとキーボードを叩き続けた。


「問題行動の清算?今回僕が隊長に呼び出された件のようなことの余波ですか?」


 誠は意味が分からずオウム返しにそう返した。


「あれだ、アイツの女絡みの問題だ。アイツは定期的に付き合ってたのは氷上君子の他5名だが、他にもやたらと女とみると声をかけていた。そのことで色々上から言われてるんだ。それでついにランの姐御の堪忍袋の緒が切れて会議室に呼び出されてる。オメエの自称『許婚』の女癖の悪さは折り紙付きなんだ。オメエが『許婚』に決まる前は男とも性のおもちゃとして使って遊んでた。仕事が出来りゃあなにしてもいいのか?アイツのそっち方面のふしだらさは話になんねえよ」


 かなめは相変わらず滑らかな筆さばきで書状をかき上げながらそうつぶやいた。


「でもほとんどかえでさんて僕達とつるんでるじゃないですか。まる一日僕達と別行動の時なんてほぼないですよ。よくそんな暇がありましたね」


 誠もかなめの言葉にあっけにとられた。


「アイツのプレイガールぶりは筋金入りだ。分刻みのスケジュールをリンに管理させて一日に何人も女と会ってる。この豊川でも女子高生の間でテレビの男性アイドル並みの容姿で大きな胸をしたお姉さんが誘って来るって噂になってるって小夏からも聞いてた。間違いなくそんな奴はかえでしか居ねえ。アイツ未成年だろうが見境ねえんだ。まあ、女子中学生や高校生に対しては一切手も触れずに自分が裸になって気持ち良くなってるところを見せるだけだと言い訳してたが、それでも十分変態だ!露出狂だ!神前、本当にアイツが『許婚』で良いのか?すぐに取り消させろ!取り消すには十分すぎる案件だ!」


 かなめは筆を止めて同情の視線を誠に送ってきた。



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