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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『特殊な部隊』と『征夷大将軍』  作者: 橋本 直
第三十八章 愛に壊れた人造人間

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第206話 身も蓋も無い事を言う『駄目人間』の所に現れた女達

「おう、持主の登場だぞ。ちょっとは気を使えや」


 そう言って現れたのはかなめだった。そして当然の様にカウラとアメリアの姿がある。


「ああ、西園寺さん。タバコですか?」


 誠はタバコを取り出したかなめがゆっくりと口にタバコをくわえるのを見ていた。


「火」


 かなめはそれだけ言うと彼女愛用のガスライターを誠に手渡した。渋々誠はライターに火をつけてかなめのタバコに向ける。


「ああ、自分専用の『アダルトグッズ』をこき使って吸うタバコはうめえな。『アダルトグッズ』をその目的に使うのは姐御は禁止しているが別に召使として使う分にはOKなんだろ?じゃあ、これからは下僕として使うからそう言うことでよろしく」


 かなめはそう言うと思い切り煙を誠に吹きかけた。


「おい、かなめ坊よ。そりゃあやりすぎだぞ。コイツは『アダルトグッズ』なんだ。それじゃあ、コイツがそれまでそうだった島田の舎弟と同じ扱いじゃないか。まるで人間扱いしてやってるみたいに見えるぞ。もっとちゃんとそれ以外の使い道は無いんだぞと分かるように扱ってあげなさいよ」


 嵯峨はフォローしているんだか貶しているんだか分からない口調でそう言った。


「でもよう、コイツをそっち面で使用するとランの姐御の『関の孫六』の刀の錆になるからな……どう使えばいいんだ?日常生活における『アダルトグッズ』の使い方って」


 かなめは嵯峨にそう尋ねた。


「そんなもん、恥ずかしいから隠しとくとか。コイツは見た目だけはマシだから装飾品として持ち歩くとか……色々あんじゃないの?それくらい自分で考えなさいよ」


 嵯峨は無責任にそう言うとタバコに火をつけた。


「でも、ランちゃんもかなめちゃん専用なんてケチなこと言わない方が良いのにねえ……みんなの共有財産てことにはならないのかしら?」


 相変わらずアメリアの思考は誠には理解不能だった。


「アメリアの言うことにも一理あるな。神前が西園寺の所有物などということはあまり気分の良いものでは無い」


 カウラもまた不満を漏らす。


「へー、クラウゼもベルガーもこいつを使いたいんだ……それなら俺が魔法を使ってうちの隊の女性陣を幸せにしてあげよう」

 

 嵯峨は笑いながらそう言った。その口調のふざけた調子に誠は嫌な予感しかしなかった。


「なにするんだよ、叔父貴。叔父貴じゃランの姐御には勝てねえぞ。それにコイツがアタシの所有物であるということはもうすでに決まった話だ。それを今更変えるなんて……それ以前にアタシは『関白』だ。叔父貴は『内大臣』。『関白』の言うことに大臣がしたがうのが普通だろうが」


 かなめはタバコをくゆらせながらどうせろくでもないことを考え出した嵯峨に向けて不満そうな視線を投げた。

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