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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『特殊な部隊』と『征夷大将軍』  作者: 橋本 直
第三十一章 人間をやめさせられたヒーロー

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第173話 誠の決断とランが突き付けたかなめへの『使用条件』

「僕は西園寺さん専用の『アダルトグッズ』になります!もう他に選択肢は有りません!島田先輩と融合したハエ人間なんて死んでも嫌です!」


 誠はそう言い放った。女性陣はその発言にニヤニヤが止まらなかった。


「そーか、オメーが決めたことだ。アタシはオメーを立派な『怪奇ハエ人間』にしてやるつもりだったが……それがオメーが選んだ選択肢なら仕方がねー」


 ランは良い笑顔を浮かべて背伸びして誠の肩を叩いた。


「クバルカ中佐……『怪奇ハエ人間』って……懐かしの特撮映画の敵怪人に僕を育てたかったんですか?」


 誠はあきれ果ててそうつぶやく事しか出来なかった。


「ようし!決まりだ!アタシは今から神前を使うからオメー等は部屋を出ていけ!アタシにはかえでやリンみたいに露出の趣味はねえからな!とっとと出ていけ!」


 そう言うとかなめは舌なめずりをしながら上着を脱ごうとした。


 そのかなめを止める小さな手があった。


 それはランの手だった。


「西園寺。確かに神前はオメーのもんになった。だがな、オメーが神前を『アダルトグッズ』とやらで使用するためにはオメーにも必要な『条件』があるんだ」


 ランは厳しい目つきで服を急いで脱ごうとするかなめに語り掛けた。


「なんだよ、姐御。こいつはアタシの所有物だろ?どう使おうとアタシの勝手じゃねえか」


 文句を言うかなめにランは真剣な顔をして話し始めた。


「アタシが神前に『漢』になるまで恋愛禁止と言っていたように、オメーもアタシから言わせるとまだまだ『女』になっていねー。オメーが『女』になるまで神前の使用は禁止する」


 ランはきっぱりとそう言った。


「『女』だ?男と寝たことが有るかってことなら、アタシはもう三百人以上の男と寝てるぞ。それ以上『女』になる必要なんて……」


 反論するかなめにランは静かに首を横に振った。


「そんな意味での女じゃねえ。アタシの言ってるのは『漢』と同じ意味……まだ、そんな漢字が作られていねーから『女』としか言えねえがアタシのような『女の中の女』にだけ名乗ることが許されるような漢字で表現する『女』だ。義を通し、情を重んじ、仁を生きる道と考える。そして、その強さは他の追随を許さず、あらゆる敵に怯むことが無い。まさにアタシのような『女』になった時に初めて神前の使用を許可してやる」


 ランは教え諭すようにかなめに向けてそう言った。


「姐御……そんな無茶苦茶な理屈があるかよ……要は姐御に勝てるまでお預けってことだろ?『人類最強』で下手したら『甲武の鬼姫』と呼ばれるお袋より強い姐御にアタシがどうやって勝てって言うんだよ?」


 服を脱ぐのを諦めてかなめは泣きごとのようにそう言った。


「これは強さの問題じゃねー。心の問題だ。オメーは心に弱さがある。『女の中の女』には心の中に一切の弱さはねーんだ。だからアタシは『人類最強』なんだ。別にアタシに力で勝てとは言わねー。オメーの心がアタシのそれと互角になった時、オメーはアタシをうならせる『女』になる。だからその時まで神前はお預けだ」


 そう言うとランは『関の孫六』を手に颯爽と誠の部屋を後にした。

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