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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『特殊な部隊』と『征夷大将軍』  作者: 橋本 直
第三十一章 人間をやめさせられたヒーロー

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第169話 誰が『人類最強』の生贄になるか問題

「おい、姐御……もしかして怒ってる?」


 さすがのかなめもランが『関の孫六』を持ち出すとその表情に恐怖の色が滲み始めた。


「おい、西園寺。オメーは『関白』になったそうじゃねーか。おめでて―ことだな。でも日本語にはいい言葉がある。『三日天下』。織田信長を倒していい気になって安土城でふんぞり返ってて瞬時に豊臣秀吉に殺された明智光秀を笑って言われた言葉だ。オメーも知ってるな……まーオメーの場合『関白』になってから5時間しか経って無いから『5時間天下』ということになる訳か?」


 ランはゆっくりと顔を上げかなめを見つめた。その顔からは一切の感情が消えていた。そんなランを見るのは誠も初めての事だった。


『最初の生贄は西園寺さんか……天国で幸せに暮らしてくださいね……ああ、あの人地獄に落ちそうだな。それはそれで仕方が無いだろう。じゃあ地獄でお幸せに……』


 まさに蛇に睨まれた蛙のようにタバコをくわえたまま動けずにいるかなめを見ながら誠は彼女の冥福を祈った。


「姐御!アタシが悪かった!これは単なる悪ふざけだ!だからすべては無かったことにならねえかな?」


 かなめは冷静を装いつつそう言うがその口調の端々には焦りの色が隠すことが出来ずにちりばめられている。


「西園寺。オメーはサイボーグだ。この『関の孫六』で二流の使い手がオメーのチタンの骨格を斬れば刃こぼれをするが、アタシは『人類最強』の剣の使い手だ。オメーはこの刀の心配をする必要はねー。安心して地獄に落ちろ」


 そう言うとランは静かに『関の孫六』の鞘を抜いた。


「だから!悪ふざけだったと言ってるだろ!しかもまだ何も起きてねえぞ!神前も童貞のままだ!アタシがなんで最初に斬られなきゃならねえんだ!悪いのはアメリアだろうが!」


 かなめはなんとか責任をすべてアメリアに擦り付けようとした。


「今の私の所有者はかなめちゃんでしょ?私はかなめちゃんの『アダルトグッズ』の地位に落ちたってさっきかなめちゃん自身が言ってたじゃないの!かなめちゃんだけがこの場に居る人間な訳!『アダルトグッズ』を日本刀で斬ったなんて話聞いたことが無いわよ!かなめちゃん。大人しく『関の孫六』の錆になりなさい!」


 アメリアもまた必死でかなめさえ死ねばすべて解決すると言った口調でランにそう主張した。


「アタシが聞く限り、クラウゼの主張の方に一理があるよーな気がする。つまり、西園寺。オメーがここでアタシに膾斬りにされればすべてが丸く収まるってことだ。『不傷不殺』を信条としているアタシだが、アタシの中では人間をモノとして扱う『外道』は『人』には含まれていねーんだ。安心して地獄に落ちろ」


 ランはそう言って『関の孫六』を振り上げた。

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