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幽閉された式神使いの異世界ライフ  作者: ハクビシン
3章-1 鬼神祭
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いざ試験会場へ

 翌日、俺達は鬼神祭が行われる会場へとやって来ていた。

 中央に巨大なステージとその周囲に半分程のステージが並べられているのは圧巻とも言える光景だった。


「うわぁ……凄いですね!」


 そんな俺の反応に朧さんは笑みを浮かべるとこう告げたのだ。


「まぁな、鬼神祭は年に一度の祭りだからな」


 俺はその言葉に頷くと辺りを見渡した。すると其処には大勢の人達が居たのだ。そんな俺に対して紅さんが説明してくれた。


「今日はこの郷で1番強い男を目指す者が集う日ですからね……」


 そんな彼女の説明を聞いていると、突然歓声が沸き上がったのだった。その歓声の中心に目を向けると、其処には2人の男性が立っていた。


「どうやら始まったみたいだな」


 朧さんの言葉に俺は頷くと彼等に視線を向けた。すると1人の男性の方が口を開いたのだ。


「さぁ!今年も始まりました鬼神祭!今年はどんな猛者が集うのか!?実況は普賢がお送りします」


 そんな彼の言葉に対して歓声が沸き上がったのだった。

 或者は背丈が大きく、或者は細身で、そしてまた或者は隻腕で義手を着けた者。


「今年はどんな戦いが見られるのか!?」


 そんな彼の言葉に対して歓声が上がる中、紅さんが口を開いた。


「今回の参加者は総勢24名です。各所で試合が終わり行い6名になったら中央の巨大なステージで戦うことになるのですよ」


 そんな彼女の声を聞いて俺は思わず目を見開いた。何故なら、その人数に驚いたからだ。


(そんなに多くの人が参加するんだな……)


 そんな俺の反応を見て朧さんは笑みを浮かべたままこう告げたのだ。


「まぁな……鬼神祭に出るには紅に合格を貰えた強い奴じゃないといけないからな。因みに俺も参加するからな」

「え!?そうなんですか!?」


 そんな俺の言葉に朧さんは笑みを浮かべるとこう告げた。


「あぁ……因みに優勝賞品は秘伝の剣を抜く権利だ」

「秘伝の剣……」


 俺がそう呟くと、突然歓声が沸き上がったのだった。そんな俺に対して紅さんが口を開いたのだ。


「どうやら最初の試合が始まるようですね」


 そんな彼女の声を聞いて俺は視線を中央に向けた。其処には2人の男性が立っていたのだ。そして、審判らしき人物が口を開くと試合開始の合図を告げた。


「それでは……試合開始!」


 その瞬間、2人の男性は同時に駆け出した。そして、そのまま互いの拳をぶつけ合ったのだ。

 衝撃が音を成し肌で感じられる程だ。そんな戦いを見ながら俺は思わず笑みを浮かべたのだった。


(凄いな……)


 そんな俺の反応を見て朧さんはニヤリと笑みを浮かべると口を開いた。


「どうだ?面白いだろ?」


 彼の言葉に俺は頷くと口を開いた。


「えぇ!凄く面白いです!」


 そんな俺の言葉に彼は笑みを浮かべながらこう告げたのだ。


「そうか……なら良かったよ」


 それから暫くして試合が終わったのか審判が口を開いた。


「勝者!蒼月!」

「よし!」


 そんな蒼月と呼ばれた男性は嬉しそうな表情を浮かべると、敗者となった男性に視線を向けた。そして、敗者である男性は悔しそうな表情を浮かべながら立ち上がると口を開いた。


「くそっ!次は勝つからな!」


 そんな彼の言葉に対して蒼月はニヤリと笑みを浮かべるとこう告げたのだ。


「あぁ……楽しみにしてるよ」


 そのやり取りを見て俺は思わず笑みを浮かべたのだった。


「この祭りにゃあ2つの意味があってな、1つ目は強い者を決めて称えること。もう一つは豊穣の感謝だ」

「豊穣の感謝ですか?」


 そんな俺の言葉に朧さんは頷くと説明してくれたのだ。


「あぁ……鬼神祭は毎年行われているが、その祭りで1番強い者を決める事で次の年も豊作になると言われてるんだ」


 そんな彼の言葉を聞いた瞬間、俺は笑みを浮かべたまま口を開いた。


「成る程……だから皆必死になって戦うんですね!」


 俺がそう答えると彼は笑みを浮かべるとこう告げたのだ。


「まぁな!だが、それはあくまで俺達にとってだ……」

「え?」


 そんな俺の反応に朧さんは笑みを浮かべるとこう告げたのだ。


「鬼神祭に出るのは男だけだ……つまり一番強い者は当然モテる訳だ」


 彼の言葉を聞いた瞬間、俺は苦笑いを浮かべたのだ。

 そんな俺に対して紅さんが口を開いた。


「ふふっ……でも、今年は貴方が出るから少し変わるかもしれませんね」


 そんな彼女の笑みを見て俺は思わず首を傾げた。何故なら、俺にはその理由が分からなかったからだ。そんな俺に対して彼女は説明してくれたのだ。


「鬼人族の勝者は村長……護人としての役目を受け継ぐ事になります。つまり、貴方が試練として参加するということは、護人と戦う事を意味し、勝つことで他の鬼神族に認められるという事なのですよ」


 そんな彼女の説明を聞いて俺は思わず苦笑いを浮かべた。


「……成る程」

(一筋縄にはいかないってことか……)


 そんな事を考えていると、突然歓声が沸き上がったのだ。その歓声の中心に目を向けると其処には1人の女性が立っていたのだ。そして、審判らしき人物が口を開いた。


「それでは!次の試合を始めたいと思います!」


 その言葉を聞いた瞬間、先程と同じように2人の男性が中央へと歩みを進めた。そして、互いに拳をぶつけ合うと試合開始の合図を告げたのだ。


「それでは……試合開始!」


 その瞬間、突然歓声が沸き上がったのだ。その歓声の中心に目を向けると今度は刀を佩いた1人の男性が中央へと歩みを進めていたのだ。そして、審判らしき人物が口を開いた。

 その瞬間、2人の男性は同時に駆け出した。そして、そのまま互いの刀をぶつけ合ったのだ。そんな戦いを見ながら俺は思わず笑みを浮かべたのだった。


(無手の組も凄かったが、こっちはこっちで凄いな)


 そんな俺の反応を見て朧さんは笑みを浮かべるとこう告げたのだ。


「どっちが勝つか賭けてみるか?」


 そんな彼の言葉に対して俺は苦笑いを浮かべながら横に振るのだった━━。

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