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幽閉された式神使いの異世界ライフ  作者: ハクビシン
2章-1 新たなる季節、学院生活の準備
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初ダンジョン

「これ……どうしたものか……」

 俺は魔剣市場にいった際に、譲り受けた魔剣を見ながら、どう修復するか考えていた。


 鑑定をしても詳細不明としか出ない、アグニシャガと揃えて持っても、何故か反応もなかった。


 アグニシャガを創った際の材料で、反応があったのは、蒼月(ブルームーン)魔鉱石のみであったため、恐らく使用されている魔鉱石等に反応しているのだと推測をした。


 今の所、俺の手持ちで強い反応があったのは蒼月魔鉱石のみであった。

 他の魔鉱石で弱いが、反応をしたのが二つあった。

 一つ目は、アズライトクリスタルに軽く反応があった。


 アズライトクリスタルは龍神皇国の特産品で、別名【藍魔性石】と呼ばれる。


 修復に関しては、商会の二人も手伝ってくれるらしく、アズライトクリスタルも取り寄せてくれる事になっている。


 一番驚いたのは、父様が陛下達からの報奨でダムシアン公国から送られた碧眼魔水晶(リーガクリスタル)にアズライトクリスタルと同じ反応を示した事だ。


 これは商会の扱うなら商品では無いため、ダムシアン公国に行く必要があった。


 入学試験日まで7日になっていた為、ダムシアンに行くのは、来月まで無理だった。


 更に言えば、入学試験を受けた後は、急ぎラーゼリア領に戻る事になっていた。


 陞爵や入学試験は、本来の予定に無かった為、本来なら既に、ラーゼリアの自宅にいるはずだった。


「仕方ないな、アズライトクリスタルとリーガクリスタルが手に入ってから考えるか」


「もう良いのか、ルーク?」


「うん、流石にこれ以上は分かんないからね」


「ならば」


「ん…良いよ、行こうか」


 俺はカミナと焔、雪達と共に外壁に向かった。


 焔と雪の成長を促す為に、魔石が必要なのだが、手持ちの魔石では不可能だった。


 手持ちの魔石は、ランクが低い為、数が必要になり、二人分はとても足りなかった。


 なので、今日から4日間王都近郊のダンジョンにチャレンジする事になった。


 外壁からカミナに乗り、一時間走ると目的地に着いた。


「カミナ、ありがとう」


「構わん、行き道に1日歩く等勿体無いだろう」


 人の居ない場所で、カミナは大狼から人の姿に変化した。


 ここは、王都から北東にあるダンジョンで、【ユスター洞窟】と呼ばれている。


 ダンジョンは、いつの間にか現れる為、そのメカニズムは不明だが、幾つかの種類に分類される。


【迷路型】

 名前の通り、ダンジョンが迷路の様になっており、途中『魔物の巣』と呼ばれる魔素溜まりがある場合と、扉やトラップがあるパターンがあり道中、宝箱が置いてあったり隠し通路等もある。


 地下に潜って行くタイプの一般的なダンジョンの一つ


【フィールド型】

 ダンジョンのタイプとしては珍しく、ダンジョン内部に、広大なフィールドが存在する。


 フィールドの何処かにある階段を移動するタイプで、宝箱は最下層に安置されている。


【タワー型】

 こちらは潜って行くタイプとは真逆で、塔の様に登って行くタイプのダンジョンで、各階層毎に部屋があり、扉内部のモンスターを倒す事で宝箱が出現、次に進む流れのダンジョン。


 隠し部屋や通路等もあるが、中のモンスターはより強力な物が潜む。


 一部逆タワー型と呼ばれている地下に降りるタイプも確認されている。


 これが現在確認されているダンジョンの種類である。


 因みに、倒したモンスターは暫くするとダンジョンに吸収されるが、魔石や素材はドロップ式になっていたり、リポップする時間が決まっている、階層が増えた所もあると言った報告がある為、ダンジョンはモンスターの一種ではないかとも言われている。


 また、スタンピードはダンジョン内部の魔素が一定量を超えて起こる為、ダンジョン都市や近隣に、ダンジョンを有する領主は間引きを行う義務がある。


 ダンジョンをクリアしても、ダンジョンが消える事はなく、ダンジョンクリアした後には、宝箱がある部屋に転移され、中のアイテムを取り出した瞬間にダンジョンの外に転移されるらしい。


 このユスター洞窟は、逆タワー型のダンジョンで、現在確認されている階層は32階層であり、最下層に行った者はまだ居ないダンジョンの一つだ。


 俺達は、ダンジョンの入り口にある受付で、入場手続きを行う為に並んだ。


 基本的に、ダンジョンの入場はCランクの冒険者から入る事が出来る。


 カミナは既に条件を満たしていた為、カミナ名義で影狼としてダンジョンに入る事にした。


「はい、影狼の入場手続き、終了しました。それでは、健闘を祈ります。」


 女性の受付からカードを受け取り、ダンジョンの中に入った。


 一層目から、四層目までは主に、ネズミの魔物ビッグラットかゴブリンしか出ないらしく、時折ゴブリンのレアモンスター、レッドキャップが出現する位だった。


 カミナが二層目に降りた時に


「ふむ……こっちか」


 と呟くと、道から外れて右の壁を押した。

「━ガコンッ」


 音がなり、道が現れる。


「ルーク、こっちだ」


 道を進むと、徐々に道端が広がり、扉のある広い部屋に出た。


「オォォォォォォォォォァ」


 中に居たのは、男性の幽霊の様なモンスターだった。


 俺は『鑑定』を発動した。


【アグリゲーション・ゴースト】【Aランク】


 無念や怨みが蓄積して発生した霊の集合体、レギオンの手前の段階。

 光・聖魔術以外の魔術、物理は殆ど効果がない。


「さて、ルーク、聖魔術の練習だ」


 カミナは、俺の影に戻りそう告げた。


「さて、やりますか」


 俺は、アグニシャガを構えて、ゴーストを捉えた。


「まずは、『光弾(ライトバレット)』」

 初級の『光弾』を放つ、黄白色の光の弾が飛んでいき、表層が剥がれた後、直ぐに修復された。


「初級じゃ死なんぞ」


「なら次は『聖なる鎖(ホーリーチェーン)』」


 次いで、聖魔術の中級拘束魔術を放つ


「『聖弾(セイントバレット)』」


 光弾よりも、色が白い光の弾がゴーストに当たると、中心に穴が空いた。


「オォォォォォォォォォ、オォォォォォォォォォァ」


 ゴーストは怒りに似た声をだし、辺りに魔術をばらまいきながら回復していた。


「ルーク、上級魔術だ」


「『聖槍(ホーリーランス)』」


 上級聖魔術の一つ『聖槍』を放つとゴーストは消えて、魔石と宝箱が現れた。

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