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幽閉された式神使いの異世界ライフ  作者: ハクビシン
1章 -2 呪術人形と勲章と
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【明日は】商会での買い物と卵【式典】

商談が終わり、フューネラルデさんとサンバリューさんが金庫から袋を持って来た。

「それじゃ、これがレシピの代金ネ」


「彼女達の頼みとは言え、威圧をかけた分のお詫びさせてもらったワ」


持って来た袋がテーブルに置かれると、コトッと軽い音がした。


「全部で大金貨で8枚金貨6枚ネ」


「は?」


言われた金額は、音よりも大金であった。


「なんでこのレシピが、そんな大金になるんですか?」


「ソウネ、……簡単に言えば、売れるからヨ」


「例えばだけどネ、街に出た時になにか食べるとして、美味しい物を食べたいでショ?そうしたら見た目も美味しい方が人は寄って来るワ、貴族用の金額より安くすれば一般家庭にも普及しやすくなって行くノネ、少し高めでも手の届く金額で、『貴族様と同じブランドの物を使える』ってのはなかなか無いからネ、貴族用に出すのは、子供や大人もこれさえあれば、食べれる人が増えるのと、一般の分との差別化をするためネ」


「貴族の食事会があるでショ、食事のサラダの中に苦手な野菜があったりすると、ドレッシングを多く使う方が必ず居るから、色々な種類の物を買う貴族が居るのヨ。珍しい物は尚更、でもドレッシングだとそこまでの値段が付けにくいから、材料を少しだけ高価な物にしているノ」


二人の説明を聞き、迎賓館のパーティーを思い出すと、確かに4種類のドレッシングがあった。


「貴族は、何かしらのイベントが多く、それに合わせてパーティーを開く事が多いですから、人気が有るドレッシングなどは確かに直ぐ買い足しておりますな」


「マァ、子供が持つには大金でショウケド、何ならウチで買い物していけば?大概の物は揃うワ」


確かに、大銀貨や金貨までなら、手にする機会はあるが、子供が大金貨などはそうそう無い。


前回の残りを合わせても、


合計が 大金貨9 金貨10 銀貨5 枚もある。


普通の家庭でも年収は大体が大金貨1枚と金貨2~4枚程度らしいので、子供がわずか数日の間で白金貨一枚分を持っているのは異常な事だろう。


そもそもが前世での記憶で作った物なので、ルーク()からして見れば、作ってみただけで楽に稼いだだけなのだ。


なので、この大金は家族や知人のお土産に使う事にした。


まず最初に選んだのは、兄達の分から選んだ。


カイン兄様と婚約者のアメリア義姉様には、対になっている銀細工のペンダント。


ルシアン兄さんには、魔力の消費を抑えるブレスレット。


父様とゴードさんには、獣公国より更に東にある和国アマツクニの酒とつまみのセット


お母様には、錬金術の時に使える物があればと探して、見つけた手荒れを防ぐ薬用ハンドクリーム


アイネさんには、疲労や心労に良く効くアロマオイルのセット


ダリウスとライザには、仕事の邪魔にならない様に、瑠璃色の小さな石が付いたカフスボタンとスカーフタイのセット


カミナには、最高級の大角鹿(ビッグホーンディアー)の雌肉のベーコンと『自動調節』が付与された、水晶の欠片が装飾されたミスリルのメタルチョーカーを買った。


「(フフッ、ルークからの贈り物が首輪とはな、私を独占したいのか?全く、可愛い奴め)」


「(これはチョーカーで、首輪とは違うよ、ネックレスの一つだから!!)」


「(まあ、そうゆう事にしておいてやろう)」


念話で、からかう様な事をカミナが言ってきたが、俺は揚げ足を取られては敵わないので、何もそれ以上は言わなかった。


確かに、この世界の獣人族の一部には、婚約者に首輪を贈る所もあるので、贈り物に女物のチョーカーは不味かったのかもしれなかった。


後日、この時のチョーカーが原因となり、ルークがトラブルに巻き込まれるのは、別の話。


そうして、お土産を買ったルークは、会計をするためフューネラルデの所に行くと、サンバリューが奥から出て来て、ルークに一言


「ちょっと頼みがあるノ、お会計が終わったら、別館に来てもらえるカシラ?時間はかからないと思うかラ」


「えぇ、後は用事が無いので良いですよ、特産品とか聞きたい事もありますし」


「良かったワ、それじゃお昼はウチの店にあるレストランで食べて行ってネ、お嬢様達には伝えてあるから、問題無いワ」


サンバリューさんと別れて、大金貨3枚と金貨5枚分の会計を終えた後、外にあるレストランに俺は向かった。


昼食は俺が持って来たソースを使った料理であったが、プロが作っているので、とても良い食事になった。


食事後、デービルさんと王女様達にサンバリューさんの用件を伝えると、デービルさんは


「わかりました、先にお嬢様方を城に連れて帰り、ダリウス殿にお伝えしておきます」


とダリウスに伝言を届ける事をルークに伝えて


「「「えー!!嫌です(わ)」」」


と三人の王女様達からは、否定的な言葉が出ていたが、明日の式典の準備もあった為、デービルさんと一緒に帰って行った。


サンバリューさんの別館に来た俺は、中に入るとすぐに、受付の商人から


「ルーク様ですね、右の通路に入って奥の部屋にてお待ちください。」


と言われて、その場所に向かった。


そこには、アイネさんからもらった物と、色が違うが同じ卵があった。


「ルーク君には、この卵を貰って欲しいのヨ」


サンバリューさんから言われた事が以下の通りだった。


◎反応が弱く、死んだ卵と判断したがルークが本館に来てから、反応し紅色の筋が、卵に浮かんだ事。


◎魔力回路がルークに繋がっている事。


◎恐らく後3~4日程で孵化する事。


話を聞いた俺は、卵を貰う事にした。


そして、二つの紅と蒼の筋が入った卵へ、同じ様に魔力を流すと、二つの卵はそれぞれが呼応する様に、光を放っていた。


何が産まれるかわからないが、悪いものではない事だけは、何故か分かった。


ダリウスが迎えに来るまでに、アマツクニや他の国の特産品の書かれたメモを書いて貰う事が出来たが、ルークは目の前の卵から目が離せなくなっていた。


そして色んな事がある中、式典の日を迎えるのであった。

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