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幽閉された式神使いの異世界ライフ  作者: ハクビシン
2章-10 国賊排除と学院生活の始まり
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喚び出された使い魔

「あの子……どれだけの魔力を籠めたのよ!」

「あれがルーク子爵ですよ、貴女が呼び戻された理由が分かったでしょう? サディア先生」


 サディア先生の呟きに、オーレルカ先生は肩を叩き囁いた。


「だって、あの用紙の限界値を改変したのは学院長の指示だったから、魔力総量の多い子供が来ただけだと思ってたのよ! どこぞの女伯爵みたいな化物が来たなんて聞いてないわよ!!」


 恐らくサディア先生は、セレーナ伯爵のことを知っている様だが、見た目の年齢から考えて同年代か1つ上かな? まぁ今は俺の使い魔が先決だ。


 姿は【サンダーバード】に酷似しているが、明らかに色が違う。

 通常のサンダーバードなら、大人二人が乗れる程の大きさと青い羽根、白い冠羽が目立つ姿をしている。だが目の前のコイツは大きさは同じだが、漆黒の羽根で冠羽が無い。


「グェー!」

「君が俺の使い魔か」

「グェーー!」


【名前】【種族】カルネージバード(サンダーバード変異上位種)

【体力】6,300,000/6,300,000

【魔力】3,000,000/3,000,000

【筋力】A

【知力】SSS

【器用】B

【対魔力】SS


【スキル】闇・呪い属性Lv max 風・雷属性Lv max 縮小・巨大化 不死性破壊 吸魂


 鑑定結果は上々だ。……少々おっかない名前の種族だが、その分能力も申し分無い。

 念話は持って無いが、此方の言葉に対する理解もしているみたいだし、何より不死属性の相手に有効なのが有難い所だ。

 ゼファーとの相性も良さそうだし、厄介な死霊系統の魔物を相手にする時に試してみよう。


「さて、名前が必要だな……『モルテ』にしよう。どうだろうか?」

「グェー? グェーー!!」

「おぉ、気に入ったか」


 モルテと名付けた途端に、空を飛びながら鳴き出す。どうやら喜んでいるようだ。


「カルネージバードって、サンダーバードの変異上位種じゃなかったっけ?」

「あぁ、グールとかのアンデッド系統の魔物を餌にする魔鳥の類いやね。初めて見たわぁ……と言うか、何でそない魔物の事知ってるん?」

「魔導具の素材はある程度覚えておかなきゃ、ミスリルのランクを名乗れないのよ」

「高ランクってのは伊達じゃねぇんだな。流石はルークの婚約者ってか?」


 エリーゼとオリビアはカルネージバードを知っている様だ。基本、魔物や魔獣の書物で見れる物なんてのは、たかが知れてる。

 魔鳥関連の蔵書はまだ読みきれていないものが多いから、恐らくその中のに載っているのだろう。


「サディア先生、オーレルカ先生! 使い魔契約終わりました。コレって要は召喚術を覚えさせる為の授業ですよね?」

「……そうよ、使い魔を呼び出し使役する練習。その感覚を掴む訓練の一環よ。まさか竜種のフレアドレイクやらレア種のカルネージバードが出てくるとは思わなかったわ」

「カルネージバードは、闇属性と雷属性を持つサンダーバードの変異上位種族。最後に存在を確認されたのは、八年前に冒険者が迷い込んだ帝国領【ジエロ山脈】でパーティーの半数を喪った事故の時ですね……」

「全く、他の子達は小さい魔獣とかが使い魔に成ったって云うのに、貴方達の使い魔がコレだと流石に危険ね……どうしようかしら?」


 サディア先生とオーレルカ先生はお互いにウンウン唸りながら、対策をとろうとしているようだ。


「モルテ、小さくなってくれ。『招来、ゼファー』」

「(如何なさいましたか、マスター?)」

「新しい仲間で鳥型の子が来たから、ゼファーに任せたくてね」

「(肯定、指導の方法は任せて!!)」


 2羽の魔鳥は飛び立つと、見えなくなるまで上に上がる。多少魔術の発動があったのか、強い風が吹きすさぶも2羽は降りて来るとモルテは頭にゼファーを乗せて降り立った。


「(マスター、モルテ序列決まった。私の方が上!)」

「そうか、モルテもゼファーの言うことを守って使えてくれよ?」

「グェー!!」


 モルテの背を撫でながら、モルテの運用方法を考えて、ゼファーには、書類や手紙を運んで貰っていたが、モルテには箱などの大物を運んでもらうのも良いかもしれないな。


「あの……ルーク君の使い魔に乗っているのは?」

黄昏の(トワイライト)守護者(ガーディアン)って魔鳥だよ。私がソフィアちゃんとリーフィアちゃんが手紙を出すときや、ギルドに依頼を出すときに頼む子だよ。サディア先生?」

「そう……所で、貴女エリーゼさんだったわね?」

「そうですけど、何か?」

「ルーク子爵の使い魔、若しくは従魔の数を知ってる?」

「他は狐の使い魔が二人、デュラハン・ロードが三人、キメラが一匹、闇精霊が一人、古竜が一匹でしたっけ?」

「エリーゼ、出来れば勝手に教えないで欲しいかな、一応個人的な戦力でもあるからね?」

「ごめんなさい、でも大丈夫よ。サディア先生って、間違い無ければとても有名人ですもの」


この学院にいる学院長が既に大物なので、今更何が来ても驚きは無い。


「サディア先生……ううん、魔女サディア・セルニコフさん。若しくはサディア・グラーフ・バルバドスさんかしら?」

「!?」

「……私はもうバルバドス家に籍を置いていないわ。サディア・セルニコフが今の私よ」


━━驚かない筈だった。

まさか、バルバドス伯爵家の人とは思わなかった。

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