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32 ソロモンからの贈り物

三十二



 空には密やかに星が輝き、太陽は地平線に残光を残して沈む最中。林には夜の気配がじわりと漂い、暗闇からは姿無き虫の音が響き出し始める頃。


「大分遅くなっちゃったわね。話は終わった? そろそろ帰ろう?」


 ミラとフリッカの話声が途切れたところで、丁度良い頃合だとエメラが声を掛ける。


「そうじゃな。そうするかのぅ」


「ええ、そうですね。精霊様にはニャン丸さんが付いていますし、大丈夫ですよね」


 エメラの声を聞き、すっかり暗くなった周囲に目を向けた二人は、最後に風の精霊に視線を向ける。


「ではな。用心するんじゃぞ」


「精霊様、どうかお気をつけ下さい」


「はい、ありがとうございます。皆様方も気をつけて帰ってくださいね」


 ミラは軽く手を振り、フリッカは両手を揃えてお辞儀をする。風の精霊はニャン丸の手を取りフリフリして返した。

 その途中、ミラはニャン丸に視線を移す。

 この式神は、風の精霊の護衛としてここに居るのだろうと予想する。襲撃者がどこの誰だかは見当すら付けられない状況だが、一度追い返してそれで終わりだとは考えにくい事だ。

 そこでミラが考えたのは、ニャン丸の主人は風の精霊を護る為に自律式の式神を放ったか、もしくは風の精霊を囮として襲撃者をどうにかしようと企んでいるのかもしれないという事だ。今のミラには、どちらかは知る由も無いが、風の精霊とニャン丸はとても仲良く見えた。ならば、どちらにしろ風の精霊を守る事は問題ないだろうと結論する。そもそも憶測でどうこう言える立場ではないのだから。

 いくらミラが心配したところで、風の精霊とニャン丸が力を合わせれば、容易く打ち崩せはしない。

 しかし術士の真意が分からない為、過信も出来ない事は確かだ。最低でも、ニャン丸の主人はそう遠くない場所に居るはずである。組合にでも聞いてみれば、何か情報が掴めるかも知れない。ミラは、そうしていくつかの情報を整理しつつ、ニャン丸から視線を外す。


(小さな手掛かりでも手に入れば僥倖じゃろう)


 ミラとフリッカ。そしてほぼ聞き役に徹していたタクトは、一行の下に戻りカラナックへ向けて歩き出した。




「さっきは話の途中でしたが、タクト君は何の術士適性なのでしょうね」


「そういえば、なんじゃろうな」


 フリッカの一言で、その事を思い出したミラは、期待に満ちた笑顔で見上げてくるタクトを優しく視線を返す。

 注視すると視界にはタクトの様々なステータスが浮かんできたが、そこはやはりまだ子供。1が多く並んでいる。しかし、魔力だけは6あった。一般人平均が4である事を考慮すると、今の年齢で6は将来有望といえるだろう。

 しかしミラは、そのステータスで一番確認したかった部分を見て一つ溜息を吐く。クラスの項目にはアルカイト王国民としか出ていなかったのだ。


(調べても分からぬのか……。それぞれのクラスになるには、何か必要という事かのぅ)


 どちらにしても才能はありそうだと分かっただけでもいいと、ミラはタクトの頭をくしゃりと撫でた。

 精霊が見えるというのは、術士ならば誰もが持つ特性。タクトは、その先の何術士なのかがまだ判明していないという状態だ。そもそもプレイヤーならば、クラスは最初に選ぶ項目であるが、この世界の住民はどうしているのか。ミラはそう疑問に思う。


「ときに術士適性は、どう決まるんじゃ?」


 まだこの世界に来て間もないので、ミラは聞いた方が早いと知っていそうなフリッカに尋ねる。


「そうですね……色々手段はありますけど、術士組合で見てもらうのが一番早いですね」


「ほう、あそこはそんな事もしておったのか。丁度、用事もあるので行って見てもらうか?」


「行きたいです!」


 ミラがそう言うと、タクトは大きく頷いて答えた。



 鎮魂都市カラナック。漆黒の闇に支配された空は小さな光が輝き、周囲はその日の仕事を終えて飲み屋を練り歩く者達の笑顔で彩られている。


「お疲れさんじゃった。わしはこのままタクトと術士組合に行ってから帰る事にするわい」


 ミラは大広場に到着した早々に、タクトの手を取り組合方面へ向けて歩き出す。


「ちょーーっと、ちょっとちょっとミラちゃん! 帰ってすぐにバイバイは寂しいと思うんだけど!」


 エメラは慌てた様にミラの手を引っ掴む。その後ろでは、三人が三様の表情を浮かべていた。そのどれもが、仕方がないなといった風体だ。


「そうだぜミラちゃん。まだ分配もしてないし、打ち上げもまだだしさ」


「ああ、そうだ。それと冒険……の後には宴会が常識だ。今回のMVPは誰がどう見てもお嬢ちゃんだからな」


「そうですよ。ミラちゃんとは、もっとお話したいですしね」


 特に金銭面で困っている訳ではないので、ミラはそのままでもまったく構わなかったが、あれ程騒がれたのだ。受け取らないとなると、渡すまでどこまでも追い掛けて来そうでもある。エメラが。


「ふむ……まあいいじゃろう。お主等と居ると存外楽しいしのぅ」


 道中に交わした何気ない会話や、それぞれの人の良さ。それらを思い出しながらミラは微笑み答えた。


「その笑顔は百万ボルト!」


 奇声を上げ、まるで落雷に撃たれたかの様にフリッカは恍惚の表情で崩れ落ちる。

 大広間を行き交う人々が何事かと視線を向ける中、フリッカだけを残して皆はそそくさとその場を離れた。

 広場には一時の間が流れ、やがてちらほらとエカルラートカリヨンのフリッカだと気付いた者が出始めると、目敏くエメラ達も発見されてしまう。


「私達、組合から出たら左に進んだ大通り沿いにある春淡雪って宿が拠点だから、組合で用事が終わったら来てねー。絶対だからねー」


 そう言いながらエメラと他のメンバーは人の波に飲まれていった。



 ミラはタクトを伴い術士組合の扉を開く。組合の中は、夜の闇とは正反対に爛々と輝く明かりの下で賑わっていた。そこでは冒険者達が依頼の精算や次の日の依頼の手続きで受付に押しかけ、組合員があっちこっちと走り回っている。


「忙しそうじゃな……」


「そうですね……」


 喧騒立ち込める光景を眺めながら、ミラとタクトは顔を見合わせる。

 まあ一先ずはと、ミラはカード入れから使用済みの許可証を取り出すと、組合の隅に置いてあるリサイクルボックスへ向かい、許可証を放り込んだ。


『ありがとう。優しいんだね』


 リサイクルボックスから可愛らしい女の子の声が響いた。そしてどういう原理になっているのか、リサイクルボックスの上に掌ほどの女の子が現れると、にこりと微笑んでから消えていく。


「なんじゃこれは……」


 タクトが角度を変えながら楽しそうにリサイクルボックスを見つめているのに対して、ミラは苦笑しながら呟いた。


「あ、ミラさん!」


 嬉々とした女性の声に目を向けると、そこには書類を抱えたユーリカの姿があった。


「おお、ユーリカか」


「もしかして、もう古代神殿に入ったんですか?」


「うむ。用は済んだのでリサイクルじゃ」


「そうでしたか、ありがとうございます。ところでそちらのお子さんは?」


 ユーリカはリサイクルボックスに取り付いているタクトを視線で示しながら訊いた。


「色々あって知り合ったんじゃが、どうにも術士の適性がありそうでな。ここで調べられると聞いて連れてきたんじゃよ」


 ミラがそう説明すると、その言葉を聞いたタクトがユーリカの前に立ちペコリとお辞儀をする。


「よろしくお願いします。僕、タクトっていいます。ミラお姉ちゃんみたいな術士になりたいです」


 そう言って、上げた顔には期待に満ちながらも真剣な表情が浮かんでいた。


「タクト君ね。お姉ちゃんはユーリカ。よろしくね」


 言いながら、ユーリカは優しい笑顔をタクトに向ける。


「ミラさんのお知り合いという事でしたら、すぐにでもお調べしましょう。それと先日お話したものですが準備は出来ている様なので、本日お受け取りになりますか?」


 ミラは一瞬、何の事かと首を傾げると少しして、冒険者登録の際に言われた言葉をどうにか思い出した。ソロモンが関係した組合長の渡したいものがあるという話だ。


(そういえば、そんな事言ってたのぅ)


「うむ、そうじゃな。受け取っておくとしよう」


「はい。ではこちらへ」


 書類を手にしたまま、ユーリカは先導する様に歩き出す。ミラはタクトの手を取ると完全に忘れていた事を悟られぬ為、さも当然とばかりにユーリカの後を追う。



「ミラさんがいらっしゃいました」


 組合長室の扉をノックしユーリカが声を掛ける。


「おお、入れ入れ」


 部屋の中からは、やけに弾んだ声が届く。


「それじゃあ、タクト君はこっちね。ミラお姉さんがお話している間に、適性調べちゃおっか」


 ユーリカはタクトの視線に合わせる様、前屈みになり手を差し出す。

 タクトはちらりとミラに視線を向ける。


「少し長くなるやもしれぬし、行って来ると良い」


 ミラは繋いだ手を解くと、その手でタクトの頭を軽く撫でる。


「はい!」


 元気に頷いたタクトは、ユーリカに手を引かれて術士適性を調べる為の部屋に案内されて行った。


「失礼するぞ」


 ミラは一応、一声掛けてから扉を開く。組合長室に入ると、そこの主レオニールはグラスを傾けながら上機嫌そうに少女を出迎えた。


「なんじゃ、機嫌が良さそうじゃのぅ」


 ミラはそう言いながらレオニールの正面の椅子に腰掛ける。すると間髪入れずに給仕係りが、ミラの前のテーブルにお茶とケーキを並べると音も無く奥へと引っ込んだ。

 先日訪れた時の雑談で意気投合した二人は、双方共に形式ばったやり取りが苦手という事が分かり、それならばそういった事は無しにしようと決めたのだ。ついでに、来た時はお茶にケーキを付ける様にという取り決めを、ミラはちゃっかりと給仕係りにお願いしてたりもする。


「分かるか? まあまずは、これを受け取ってくれ」


 ミラはケーキを口に含みながら、目線だけを向けてレオニールがテーブルの上に置いたもの二つを一瞥した。一つは黒いカード、そしてもう一つは封書だ。


「ソロモンがどうとか聞いたが、これは何じゃ?」


 ミラはフォークを皿の横に置くと、カードの方を手にして訊く。そのカードの表面は黒く硝子の様に滑らかで、裏には複雑な記号と魔法陣が刻まれている。


「それは、禁域通行許可証というやつだ」


「禁域じゃと?」


 ミラがカードからレオニールに視線を移すと、レオニールはテーブルの上に折り畳まれていた地図を広げた。それは、アーク・アース オンラインの舞台となるシュメゴーフェ地方とその周辺諸島の地図だった。


「天魔迷宮と呼ばれるダンジョンの事を知っているか?」


「天魔迷宮か。知っておるぞ」


 天魔迷宮。大陸各地に無数に点在するダンジョンの中でも、ある法則性を持った特殊なダンジョンをプレイヤーの間でそう呼んでいた。


「なら話は早いな。当時から謎の多い場所だったが、いつからかは覚えが無いんだが更に謎が増加してな。特殊指定禁止区域にされたんだ」


「謎? どういう事じゃ?」


 天魔迷宮は通常のダンジョンとは違い出現する魔物が全て亜種で、強さも格が違う。そして、最深部の宝箱やボスからは極稀に天魔の名を冠したアイテムが手に入るという特徴があった。それ故に天魔迷宮と総称されていたのだが、レオニールの言う謎が増えたという言葉に、ミラは興味を示す。


「どうにも、このダンジョンの財宝は取っても時間を置けば復活するらしくてな」


「ほう……それが……」


 どうしたのか。そう続けようとしたミラだったが、一瞬だけ思考を挟んだ。ゲームとしては、ダンジョンの宝箱やアイテムが時間でリポップするのは当然の事だ。そうでないと、ダンジョンの箱から出るそこだけのレアアイテム等が、どれも一品物のレジェンド級になってしまう。しかしレオニールは、それが謎だと言った。つまり現実となった世界の常識では宝箱は一度きりだという事になる。

 そう考えると、天魔迷宮の異常さが窺える。


「つまり……、沸き続ける宝を巡って何か起こったという事か?」


「流石はダンブルフ様のお弟子さんだ。その通り。宝を奪い合う抗争が目に余るまで拡大してな、それを防ぐ名目で禁域として封印する事になったのだ。まあ、当時の反発はかなりのものだったがね」


 レオニールは苦笑しながら最後に一言添えると、地図の一箇所を指差した。そこは、アルカイト王国から南西の方に広がる森の中央。


「その認識証は、この場所にある天魔迷宮『プライマルフォレスト』のものだ。ソロモン様がどういう理由でそれを渡せと言ったのかは分からんが、結構苦労したぞ」


 そう言ったレオニールだが、眉が機嫌良さそうに上がっている。


「その様子からして、大分ふっかけた様じゃな」


「なに、ちょっと融通してくれと頼んだだけさ」


 軽く視線を交差させると、ミラは「あ奴も苦労人じゃから、余り虐めてやるでないぞ」とその話を締めくくる。それから手にしたカードを置くと、封書の方を手に取る。


「して、こっちは何じゃ?」


 見えるはずも無いが、透かす様に翳しながらミラが問う。


「そっちは、今日の朝に君宛で届いた飛竜便だ。差出人はリリィという者だが、覚えは?」


 その言葉にミラは暫く記憶を辿ると、一人の女性に行き着いた。アルカイト城で朝を迎えた時に、起こしに来た侍女だ。同時に背筋を悪寒が走った。


「う……うむ。知っておる」


「なんだか、嬉しそうじゃないな。ダンブルフ様の弟子ともあろう者が苦手とする女性か、興味があるな」


 そう言い、レオニールはにやりと口端を吊り上げた。わざわざリリィが封書を送ってくる理由は分からないが、余り良い予感がしないミラ。今ここで読む必要もないだろうとアイテム化して、そそくさとアイテムボックスに放り込んだ。


「話は変わるが、一つ訊きたい事があるんじゃが良いか?」


 ミラはお茶で口内のクリームを洗い流すと、改まりそう言った。


「ああ、構わない。私の知っている事ならば答えよう」


 レオニールは軽く頷くとソファーに深く腰掛け直し言葉を待つ。ミラは、簡単に質問を整理すると口を開いた。


「精霊を襲う者達の事を知っておるか?」


 その言葉に若干眉根を寄せると、レオニールは大きく息を吐く。


「中々、痛い質問だな」


「知っておる様じゃな」


「ああ、その件が発覚してから十年近くになる。どこで聞いたかは知らんが、かなり厄介でな。判明している事は教えよう。その代わり、余り口外せぬ様頼む」


「うむ、もちろんじゃ」


 ミラが真っ直ぐと目を見て答えると、レオニールは知っている限りを話し始めた。


 まず、襲撃者の人数はかなりの規模に及び、大陸中の各地で被害が起きている。しかし、襲撃者が精霊をどうしているのかは不明。そして、襲撃者達は自らを『キメラクローゼン』と名乗っているという事だった。


「キメラクローゼンか……何が目的なんじゃろうな」


 ミラはそう言うと、ソファーの背に身体を預け天井を仰いだ。


「まあ、碌な奴等じゃないのは確かだな」


 時に人を助け人を癒す、人類の隣人である精霊を襲う理由は、何であろうと許せるものではない。そう二人の見解は一致していた。


「こっちからも一つ、聞いていいか?」


「どこで知ったのか。か?」


 ミラが質問にそう返すと、レオニールは「その通りだ」と頷いた。元より、この事を聞きに来たミラは、帰り道であった出来事の一通りを話す。襲撃者に襲われたが、式神のニャン丸に助けられた風の精霊。精霊を襲えるだけの実力を持つであろう襲撃者、それを撃退できる力を持つ式神を操る陰陽術士の影。


「そんな事があったのか」


「この陰陽術士に聞きたい事があってな、お主はどこの誰か知らぬか? それなりの実力者じゃから、見当も付け易いと思うんじゃが」


「精霊に匹敵する程の陰陽術士か。すぐに思い付くのは銀の連塔なんだが、あそこの術士は滅多に外には出てこないって聞くしな。冒険者の陰陽術士ってなると、有力なのは今近くには居ないな。まあ組合に寄らずこっそり来てるなら別だが」


 銀の連塔は大陸最大の術士機関であるため、そこに居る術士は全てが一流。故に塔の術士は誰もが精霊に匹敵する実力者だ。そして、塔には術の知識の全てが集まっているともいえる。つまりはどこよりも術を磨ける場所である為、研究し追究する術士達は、滅多に遠出はしない。精々が、近くの開けた場所で実験をする程度だ。


「ふーむ、そうか」


「まあどちらにしろ、君がこの件に助力してくれるというなら、情報が入り次第伝える。ダンブルフ様の弟子が協力してくれるとあれば、十年間の議題が進展しそうだ。嫌と言われても期待するからな」


 顔に似合わず人懐っこそうな笑みを浮かべ、レオニールはミラへと視線を送る。その瞳は、非常に有力なカードを手に入れたと輝いている。


「まあ、わしとしても見過ごせる話ではない。協力はするが、これでも忙しい身の上でな。中途半端な情報ではなく、裏付けの取れた情報だけにするんじゃぞ」


 面倒事を押し付けてきそうなレオニールの視線に気付き、ミラは軽く釘を刺しておく。検証が必要な情報に躍らされるわけにもいかない。


「残念。まあいいだろう。その分、うちの諜報員には馬車馬の様に働いてもらおう。まずは、その陰陽術士周りを中心に調べる事にするか。それでいいだろう?」


 レオニールは心底残念そうにしながらも、わざとらしく天を仰ぐ。そして陰陽術士を調査対象とする事を告げて問う。偶然か必然か、ニャン丸の主人は術士組合でも後手に回ってしまっている精霊の襲撃に居合わせ、それを防いだ。ミラが齎した情報は、可能性は僅かでであるが、襲撃者について何か情報が掴めるかも知れないものだ。


「うむ、そうじゃな。今はその線から探っていくのがいいかもしれん」


 ニャン丸の主人が冒険者であるなら、いずれレオニールの捜索に引っ掛かるだろう。しかしミラには、もう一つの目的もあった。九賢者の一人へと繋がるかもしれないという可能性だ。もしも関係があれば、精霊襲撃の件とソロモンの頼み事の件、二つが同時に進行できる。

 ミラは、心の中でレオニールの諜報員達に激励を送った。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] レイナードはにやりと口端を吊り上げた。とありますが、レオニールではないでしょうか?と読み返して、今更言ってみました。
[良い点] 面白くて夜更かししてしまった [気になる点] アレ 悪魔についてはここでは報告なしか [一言] 賢者の弟子を名乗る賢者の弟子タクトなるか?
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