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AIの力でダンジョン攻略 ~コンシェルジュAIの言う通り~  作者: 立風館幻夢
第四章 進む浸食

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エピローグ 「お疲れさん」

……あの楽しい宴会から……どのくらい年月が経ったかな、俺は今、会社のオフィスで一人仕事をしている、辺りはもう真っ暗だ。


「おう、トム」

「あぁ、社長さん、お疲れさん」

「ほいこれ」


社長さんは一通り仕事を終えたのか、俺に挨拶をしに来たみたいだ。

エナジードリンクを手渡され、一緒に開ける……酒とは違うが、一緒に飲むのは悪い気はしない。


「全く、年月が経つというのは早いもんだな、そう思うだろ? トム」

「あぁ、あんたはいくつになっても子どもっぽいしな」

「おい、それどういう意味だ」

「……っふ」


馬鹿な学生みたいに、一緒になって笑う。

仕事で忙しいが、まるで青春時代がずっと続いているような感覚だ。


「……本当に、AIの進化はすさまじいな、俺たちは何とかその業界に食いついて、こうやってデカいビルを構えるぐらいにはなったけどよ」

「だな……聞いたか? エロンの奴、今度は人間の欲望を簡単に実現する悪趣味なAIを作るみたいだぞ」

「へぇ、あんたはそういうの作らないのか?」

「まぁ、興味自体はあるな、人間というのは欲望の為なら金なんてすぐにドブに捨てる、ほんと嫌な生き物だよ」

「かもな」

「ただ、技術連中はその辺興味あるみたいだぞ、今のうちにゲーム会社とかに売り出してみたらどうだ?」

「いや、そういうAIって作るの難しいだろ? いくら営業部長の俺でも、技術の人らに負担掛けさせるわけには……」

「バーカ、ミシェールの技術力知ってるだろう? あいつなら間違いなく実現できるさ」

「まぁ……だけどミオちゃんにそういうの作らせるのは……」

「おいおい、お前それでも会社員か? 利益を追求して無駄を省くのが使命だろうが」

「だ、だけどよ……」

「安心しろ、ちゃんと伝えてやるよ、『トムが欲望満たしたいみたいだから作ってくれ』って」

「ほ、本気で言うのか……?」

「さぁな?」

「おいおい……」


社長さん……マジで言うつもりじゃないだろうな?


「じゃ、私は先に帰ってるぞ、あ、ジャスミンから連絡来てたが今日はうどんだ」

「……なぁ俺いつになったらあそこから出してくれるんだよ?」

「だから言ってるだろ? 住宅手当を……」

「はいはい、分かったよ、じゃあこれ終わったら行くからさ」

「早く帰って来いよ? 残業代も馬鹿にならんからな」

「おうよ」


社長さんはそう言うと、オフィスの扉を開けた。


「それじゃ……これからもよろしく頼むぞ、トム」

「あぁ、社長さんも……」




「「……お疲れさん」」


……オフィスの扉が閉まった。


何とか完結出来ました、ここまで読んでいただいた皆様、ありがとうございました。

感想・評価お待ちしております。

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