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691 【真・結城編】修学旅行1日目の夜③ 〜恋人ごっこ〜


 六百九十一話  【真・結城編】修学旅行1日目の夜③ 〜恋人ごっこ〜



 三好の圧倒的かつ一方的な自滅によって勝者が決まらなかったオレたちは、1位を決めるべくジャンケン1回勝負で決着をつけることに。

 その結果、見事1位に輝いたのは……



「っしゃい!! やっぱ勝者は美波ちゃんが相応しいってわけ!!!」



 おいおいマジかよ。 脚を捻挫した時のアイドルオーディション然り、この女王様……土壇場の勝負に強すぎるだろ!!

 1人だけチョキを出して文字通り『V』をゲットした小畑はいかにも勝者な風格を漂わせながらゆっくりと三好の前へ。 「じゃあ佳奈の罰ゲームは……」と呟きながら三好の顔を覗き込む。



「んふふふー。 どうしよっかなー」


「み、美波……お手柔らかに」


「んじゃねー……」



 ドSの女王はそれに相応しい笑みを浮かべながら、ゆっくりと三好の罰ゲームを口にした。



「佳奈は今この瞬間から明日修学旅行から帰るまで、福田の彼女役に徹することーー!!!!!」



「「「「ええええええええええええええ!?!?!?!?」」」」



 ◆◇◆◇



 女王から三好への罰ゲームが発令されてから約1時間。

 オレは三好は2人だけの空間の中、体育座りをして横に並びながら一言も喋らず俯いていた。



『じゃあ私らは西園寺さんたちの部屋で楽しんでくるから、カップルの2人はここでラブラブしといてくださいねぇー。 特に佳奈は彼女らしく振舞うこと! ほーら、桜子も西園寺さんも何ジッとして固まってんのさ、早く行くよー? そんじゃ後は頑張ってぇー』



 き、気まずい。

 なんというかこう……非日常的な部屋で2人きりというシチュエーションがかなり緊張度合いを高めてくる。



 これは……もう限界だ。



 普通に会話プロレスをしていた方がよっぽど楽しいぞ。 

 オレは小畑には悪いが三好を罰ゲームから解放させてあげることに。 「な、なぁ三好。 別にお前が乗り気じゃないのは知ってるし……あれなら罰ゲームやめてもいいんだぞ?」と声をかけたのだが……



「ううん。 やる」



 三好はオレに視線を向けず、俯いたままの状態で小さく呟く。



「え」


「やる」


「いや、でも三好……」


「だってこんな機会……もうこないんだもん」


「ーー……え?」



 こんな機会がもう来ない? どういう意味だ?



 オレが頭の中で考え出していると三好がゆっくりと顔をあげオレを見つめてくる。

 


「な、なんだどうした三好」


「福田は……どうなの?」


「どうとは?」


「私と恋人ごっこ……したい? したくない?」


「え、そ、それはもちろん嬉しいことだけどでも……」


「ーー……わかった」



 オレが言葉を詰まらせるとほぼ同時。 

 三好がいきなり四つん這いになり、お尻をオレの方に向けながら振り返ってくる。



「み、三好!?」



 オレの視線に映っているのはホテル用パジャマのロングTシャツからチラリと見えるパンツと、そこから伸びている可愛らしい脚。



「お、おい。 お前一体なんのつもりでその体勢を……勘違いするからやめろ」



 そうは言いつつもオレがゴクリと生唾を飲み込みながら三好のパンツの真ん中部分を凝視していると、三好は少し顔を赤らめながら小さく口を開いた。



「か、勘違いじゃないもん。 そういうことだもん」


「は……はあああああ? お前それ絶対オレが考えてるのとは違う理由で……」


「わ、私だって福田の部屋でエッチな漫画読んで……知ってるんだから!! 恋人同士だったらこれ、するんでしょ!?」



 三好はその単語を口にするのは恥ずかしいのか、言葉ではな行動で……向けていたお尻をさらにセクシーに突き出してくる。



 うわあああああああああ!!!!!

 エロ漫画見てからのその体勢だったらもう、ほぼ確定でそれやないかーーーーーーい!!!!

 てか三好にとっての恋人の定義ってなんなんですかああああああ!?!?!?!?



 三好の体勢が意味しているもの……それは英語でいう『6』のセクシーな発音のそれ。



 そうか。 経緯はどうあれ、オレもとうとう前世でも夢見ていた『卒業』を今夜ここで叶えることができるのか……オレは高鳴る鼓動を感じながら静かに三好の突き出したお尻の前へ。

 緊張しているのに体は既に臨戦体勢……オレはゆっくりとその手を三好のパンツへと伸ばした。



「や、優しくしてよね。 私、こんなことされたことないんだから」


「そ、そんなの分かってる。 オ、オオオオレだって初めてなんだ。 できる限り優しくしようと思ってる」



 そうだよな、三好もオレと同様今回が初めて……なんて運命的な夜なんだ。

 しかも双方合意でこんな!! 人生って素晴らしい!!!!


 じゃあ早速卒業まで秒読みを開始するぜ!!!


 10・9・8……


 オレの伸ばしていた手が三好のお尻へと到着。 ゆっくりとパンツを指先で摘む。


 7・6……


 これを下ろしたらあの魅惑の光景が目の前に……そしてそこから始まるファンタスティックタイムが……!!!

 オレは摘んだパンツをゆっくりと下へと下ろして……



「ーー……え、何やってんの福田」


「へ?」



 突然聞こえてくる気持ちの入っていない三好の声。

 慌ててパンツから三好の方へと視線を移すと、三好が困惑した顔でこちらを見ていた。



「いや、何って……そんなのあれだろ。 お前今からオレとエロ漫画の展開通りのことしてくれるんだろ?」


「そ、そうだよ? パンパンでしょ?」


「パ……そ、そうパンパンだ! だからオレは今からお前のパンツを……」


「いやいやなんでさ。 あれってお尻を太鼓みたいに叩くだけなんでしょ?」



 ーー……ハ?



 あまりにも意味不明な発言に固まっていると、三好が言葉を続ける。



「私まだよく理由が分からないんだけど……お尻を叩く男の子もお尻を叩かれる女の子も、最後は気持ちよくなって愛し合うんだよね?」


「ーー……どうしてそう思う」


「だってあの漫画でも、女の子は顔真っ赤にして『気持ちいいのー』って言ったじゃん」


「ーー……」



 ーー……ハッ!!! そうか、そういうことか。



 三好のやつ……授業でそういうことしたら子供が生まれるってことは知ってても、それが気持ちのいいこととは微塵も思っていないんだ。


 それに授業では簡単な図での説明のみ……だからエロ漫画に描かれてた描写は三好にとっては単なる恋人同士でするエッチな遊びにすぎない。 追加すると漫画は静止画であって動画ではない……ゆえに『パンパン』という効果音を三好の頭はお尻を叩いていると理解してしまった、そういうことだろ!!!



「三好よ。 お前は男が女の子のお尻を夢中でパンパン叩いて、その興奮で爆発……ブッシャーしてると?」


「うん。 違うの?」


「いや、どこの秘境の部族の儀式だよ!!!!」



 これは教育が必要だ。



「三好、一旦普通に座れ。 今からオレが素晴らしいものを見せてやる」


「へ? う、うん分かった」



 オレはポケットからスマートフォンを取り出すと、ブックマークしていたエロアニメを再生。

 三好に「ちゃんと見て学べ」と伝え、2人でそれを鑑賞することにした。



「え……え!? パンパンってこれ……叩いてるわけじゃなかったの!?」


「そうだ勉強になっただろそういうことだ!!」


「えええええええ!?!? めっちゃ中のズブ……うわあああああああああ!!!!」


「おい三好目をそらすな!! 知識を学べ!!!」


「いやああああああ!!!! こんなの汚い……どうやって出すの!? 絶対お腹壊すって!!!」


「それが愛だ!!!! よし三好、早速やってみるか!!」


「はああああ!?!? やるわけないじゃん変態!!!!」



 動画視聴を終えた数分後。 小畑や多田がオレたちの様子をニヤニヤしながら覗きにきたのだが、部屋の中はまさに戦場の後。

 仰向けに倒れているオレは股間を押さえながら「すまん!! すまん!!!」と謝っており、三好は「ほんと変態!!! ばか!! あほーー!!!!」とオレの手の上から股間に蹴りをいれていたのだった。



お読みいただきましてありがとうございます!!

三好ちゃんの脳内変換かわいい大好き!!!

感想や評価・ブクマ・いいね等、お待ちしておりますーー!!!

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― 新着の感想 ―
[一言] あかんこの展開結城ちゃんが病むゥ!!! ・・・それはそれとしてけしからん たいへんけしからん
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