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690【真・結城編】修学旅行1日目の夜② 〜最恐のゲーム〜


 六百九十話  【真・結城編】修学旅行1日目の夜② 〜最恐のゲーム〜



 エマの言っていた『ミナミが考えた面白いゲーム』。

 その内容とは……



「ドキドキ!! やらかしたら1枚脱いじゃう古今東西ゲーム with 神経衰弱!! イェーーーイ!!!!」



「「「ええええええええええ!?!?!?」」



 小畑が考案したゲーム名を発表しながら1人で盛り上がり始めると、周囲にいた全員から驚きの声が上がる。



「は……はああああ!?!? 情報量多くて分かんないんだけど……脱ぐの!?」

「いやいやミナミ、それは流石にハードル高すぎじゃないかしら! こんなの絶対カナが不利じゃない!」

「ちょ、ちょっとエマ! 今のどーいうことなのさ!!」



 エマや三好以外にも総ツッコミを受ける小畑。

 しかし小畑はこのゲームにかなりの自信があるようで、全員の文句をスルーしながらルールを説明し始めた。



「まずみんなはあれだよね! 古今東西ゲームは知ってるよね!? 結城さんも」

  


 小畑が一番不安そうな顔をしていた結城に話を振る。



「う、うん。 あれだよね、1つお題を決めてその答えを1人ずつ順番に言うっていう……同じ答えを言ったり、答えられなくなったりしたら終わりってやつだよね?」



 あー、それを古今東西ゲームっていうのか。

 オレやったことないから分からなかった……あれだろ、例えばお題が【県名】だったら東京、大阪、奈良みたいな感じで、1人1人被らない答えを言っていくんだよな。



「そうそれ! 結城さん知ってんじゃん! じゃあもう出来るよね!」


「え?」


「要は古今東西ゲームで答えを言ってから、全部裏にしたトランプで神経衰弱をしていくってわけ!」



 その後の小畑の説明は次の通りだ。



●古今東西ゲームの答えを言わないとトランプはめくれない。 答えが浮かばなかった場合、そのプレイヤーは以下の中から選択することができる。


 1つ目:服を1枚脱いで古今東西ゲームを最初からリセット。 新しいお題を決めてからそのプレイヤーは神経衰弱を続行する。

 2つ目:服を脱がずに敗者になる。 その場合、ゲームもそのまま終了。


●時間の許す限りプレイして、一番負けの多かった人が罰ゲーム。

 ちなみに罰ゲームの内容は1位の人が決める。



「なるほど。 これはかなりの心理戦……こんなゲームを考えるなんてさすが小畑さんだね」



 オレは緊張の汗を流しながら僅かに笑みを浮かべる。

 だってこれはそう……負けさえ回避すれば最低でも服を脱ぐ女の子の姿を目の前で拝む事ができるし、更に言えば1位になればどんな罰ゲームでも決められるのだ!!



 オレの褒め言葉がかなり嬉しかったのかドSの女王が満面の笑みでピースを向けてくる。



「へへーん! そうでしょ! 服を脱いだらゲームは続けられるけど、それだけ恥ずかしい姿を皆に見せていくことになる。 だけど服を脱がずに敗者を選んだとしても、総合的に負けてなければ何の問題もない……これ、面白くない!?」


「そうね、かなりエキサイティング……まぁでも大丈夫でしょ。 だってここにはカナがいるんだから」


「まぁね、そこはね」

「ウチもそれ思った」

「佳奈、どんまい!」

「か、佳奈……そうなの?」

「あはははー! どうせ花ちゃんは1位しかないけどねー!」



 皆の視線が三好へと向けられる。



「は……はあああああああ!?!? なんなのさ、みんなして私がバカみたいにさあああ!!!! そりゃあ私、テストの点数はいっつもボロボロだけど……わかった、目のもの見せてやるんだかんね!!!!」



 三好のやる気メーターが限界突破。

 トランプを取り出すと「私が1位とったら容赦しないから覚悟しててよねー!!!」と威勢を振り巻きながら部屋の中心にドスンと座り、「さぁ早くやろうよ!!」と皆を見渡した。



「ほら早く! なーにみんな固まっちゃってんのさ! もしかして怖いの? だったら先に負けを認めてくれてもいいんだよ!?」


「いや……ていうかカナ」


「なにさエマ! 早くおいでって」


「じゃなくてさ、カナはその服装で勝負するつもり?」


「へ?」


「今エマたちが来てるのはホテルのルームパジャマのみ。 それだと1回負けただけで残りはもう下着だけ……3回やらかした時点で素っ裸よ?」


「ーー……あ」



 目を点にさせている三好をよそに、計画性のあるプレイヤー達は続々とヘアゴムやら靴下、上着等を着込んでいく。



「じゃあエマも念の為着込むけど……カナはそのままでいいのね?」


「うわあああああ!!! 待って!! 私も服着るーーー!!!!」



 こうして皆それぞれが勝負用の防具を装着。

 他に何か身につけられるものがないか……各自入念にチェックしていたのだが。



「ーー……なぁエマ、三好、西園寺」


「なに?」

「なにさ」

「どうしたの?」


「これってオレ明らかにオレが不利……何か身につけられるもの貸してくれないか?」


「例えばなによ」


「そうだな、最悪パンツ貸してくれ。 上から履くからいいだろ」



 ちょっとした冗談のつもりだったんだ。 しかしこの発言が元でオレの目の前ではカオスな状態に。

 エマのグーパンチがオレの腹部に炸裂し、三好はから急所キック……そして西園寺は足をモジモジさせながら超プリティなパンツをオレに差し出してくる。



「ええええ、西園寺……い、良いのか!?」


「うんっ……でもこれ、少し前まで履いてたやつだけどそれでもよかったら」



 オオオオオオアアアアアアアア!!!!!!

 使用済みパンツわっしょいわっしょい!!! こんなの履かせてくれるなんて……ご褒美じゃないですかああああああ!!!!



 オレは興奮で震える手を西園寺のパンツ目掛けてゆっくりと伸ばす。



「ノ、ノゾミ……本気なの!?」


「うん。 流石にこのままだと福田くんが振りすぎてかわいそうだから」


「確かにそうだけど……ダイキならよくない?」


「まぁこの中で唯一の男の子だし、一番裸は見たい……かもしれないけど、ブラもしてないんだもん。 ハンデがありすぎるよ」


「えええええ!?!? 待って初耳!! エマがブラしてるのは知ってたけど、希もブラしてんのーーーーー!?!?!?」


「福田……くん、じゃあ私もちょっと汚いかもしれないけど靴下……貸そうか?」


「桜子までーー!!!」



 使用済み靴下!?!? マジ!?!?

 ヒャッハアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!



 こうしてオレはこの世界で最も価値のある衣服……女子の使用済みパンツと靴下を幸せいっぱいで装備していざ戦場へ。

 結果、三好が下着姿でもう後がなくなりボロ負けしたことは言うまでもない。



「あああああああああ!!!! 場所覚えるの得意なのに答えが出てこないから無理だああああああああ!!!!」



「なんていうか……2周したのが最高記録だったわね」


「あぁ。 ガチでチョロかった。 てか小畑さん、この場合罰ゲーム決めれる1位はどうやって決めるの?」


「え、そりゃあもう佳奈以外でジャンケンしかないっしょ」




「「「「え」」」」




お読みいただきましてありがとうございます!!

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