678 【真・結城編】何度もナンダッテ!!!
六百七十八話 【真・結城編】何度もナンダッテ!!
エマたちがお風呂へ向かって大体1時間。
「やはり女の子の入浴時間は長すぎる……」
1人孤独に待っていると、脱衣所の方からエマの叫び声が聞こえてきた。
「ちょっと……なんなのよこれはーーーー!!!!!」
◆◇◆◇
「桜子のパンツは桜柄、カナのパンツはオレンジとホワイトの縦ボーダー、エルシィのはまるで天使みたいな白フリル……それはまぁいいチョイスだと思ったわよ。 でもなんでエマのパンツがこんなめちゃくちゃ面積少ないその……Tバッグなのよおおおおお!!!!」
エマが顔を真っ赤にしながら大きめの上着を捲りあげて現在履いているパンツ……紫色のTバッグを指差す。
そう、エマのTバッグこそが今回の目玉!!!
それぞれにプレゼントするパンツを選んでいた際、隣で一緒に考えてくれていたアドバイザーの小畑が久々に【ドSの女王】を発動。 『これなんかめっちゃ面白そうじゃない!?』と提案してくれたのだ!!
「お、おおお……めちゃくちゃエロい。 なぁエマ、後ろ向いてくれないか!?」
「いやよ!! 後ろとかほとんどお尻じゃない!! 見せるわけないでしょ!!」
エマがオレの方向からは見ることの叶わないお尻を両手で押さえながら説教。
「こんなの学校に履いてけるわけないじゃない!!!」と小さくピョンピョン跳ねる。
「えええ、履いてくれる気満々だったのかよ!!」
「当たり前じゃない!! せっかく貰ったんだったら履きたくもなるわよ!! でも……これは流石に危険でしょ!!」
「そうか? でもエマお前、たまにノーパn……」
エマに『たまにノーパンじゃないか』と言おうとしたタイミング。
エマは電光石火のようなスピードでオレの前へと詰め寄ると、まだお風呂上がりで湿った……若干ふやけた手でオレの口を力強く押さえつけてくる。
その後オレの耳元に顔を近づけると、結城や三好に聞こえない声量で小さく囁いた。
「それ以上言うと分かってるわね? ダイキとずっと生きてきた相棒……おタマちゃんの片方とお別れすることになるかもしれないわよ?」
こ……これはエマのやつ、ガチだ。
おそらくではあるが純粋な結城・三好・エルシィちゃんには聞かれたくないのだろう。
エマは躊躇なくオレの某所へと手を伸ばすと、その対象を指先で軽く押し込む。 このままだと確実に……やられる。
「エ、エマ。 冗談じゃねーか」
「どうしてこんなの選んだの? ダイキの欲望かしら」
「い、いえ。 ロシアンルーレットじゃないけど、1人くらいはそういうのがあった方が盛り上がるかなって思いまして……」
「それでエマなわけ?」
「は、はい。 エマならこのイベント知ってたし、察してくれるだろうと……」
「ーー……そういうことなら仕方ないわね」
エマが大人な性格でよかった。
エマは「ふざけるのはいいけど、女の子にやる場合は限度は学びなさいよ」とオレに忠告。 小さくため息をつきながら「あーあ、じゃあ今度、ちゃんとしたパンツも買ってよね」となんとか許しを得たのだった……のだが。
ここで急に結城が「あ、あの……福田、くん」と自らオレに声をかけてくる。
オレは突然のことでビクンと体を反応させつつも「は、はい!!」と返答。 結城へと視線を移した。
「あの……あのね」
「はい」
「福田……くんは、今どんなパンツ、履いてるの?」
ーー……。
「「「え」」」
オレの声にエマと三好の声が重なる。
「え、えーと……結城さん? な、なんでオレのパンツを?」
「そ、そうだよ桜子! なんで福田のなんか気になるわけ!?」
「そうね。 男の子って女ほどパンツにこだわりとか持ってないわよ? それを知ってどうするのよ」
2人ともオレと大体同じ考えだったらしく、それぞれが似たような質問を結城に問いかける。
きっと結城が結城なりに話題を振ろうと考え抜いた結果がこれだったのだろうか。
もしそうなのだとしたら純粋に嬉しい……そう思っていたのだが。
「あのね、私……デスティニーランドの帰りに福田……くんにお土産渡したでしょ?」
「え、うん」
「中身……見てくれた?」
「中身?」
「うん」
「な、なんで……?」
「そこに私、面白そうかなって思ってあそこのキャラクターのパンツを買って入れてたんだけど……まだ開けてないのかな」
「!!!!!!!」
ナ、ナンダッテエエエエエエエ!?!?!!??
そういえばあの後色々とありすぎて、完全に結城からのお土産開けるの忘れてた……!!!
だからあの時、結城の目の前で開けようとしたら『お家に帰ってから見て』って言ってたのかあああああああ!!!!
オレが顔を青ざめながら立ち尽くしているとエマが「で、どうなのダイキ。 もちろん履いてるんでしょうね」とオレに少しずつ詰め寄ってくる。
「エ、エマ……?」
「いい機会じゃない。 今夜はみんな貰ったパンツ丸出しで過ごしましょうよ」
「え、あ、いや……」
「さぁ早く……! 見せなさ……」
エマの手がゆっくりとオレの方へと伸びてくる。
「さぁダイキ……」
ーー……!
エマが何かを視線で合図してきている。
これは……ハッ!!! 履いてないのならさっさと履き直してこい……いうことか!!!
分かったぜエマ!! 感謝する!!!
「は、恥ずかしいから心の準備をさせてくださーい!!!」
オレは即座に体の向きをかえエマから逃げる演技をしながら玄関へ。
寝間着姿で玄関を飛び出すと駆け足で階段を降り自宅へと向かう。
確かあれは……ベッドの下あたりに隠してたっけ。
「急げ……急げオレえええ……!」
焦る気持ちを押さえながら家の鍵を玄関扉に差し込みガチャガチャと回していた……その時だった。
「あれれ、どーしたのダイキ。 忘れ物かー?」
「え! あっ、星さん」
そういや外出してくるって連絡きてたんだっけ。
オレはちょうど帰宅してきた優香とギャルJK星に遭遇。 優香もギャルJK星の後ろから「どうしたのそんな焦って」と首を傾げながら尋ねてくる。
「ん、えっと……まぁそんなに焦ってないけどね」
「そうなの?」
言えない。 パンツを履き替えにきたなんて絶対に言えない。
「う、うん。 スマホの充電ケーブル忘れてただけだから」
「そうなんだ」
「そうそう、あはははは」
オレはすぐにこの話題を変えるべく別の話を振ることに。
優香たちに「ていうかお姉ちゃんたち、こんな遅くまでどこ行ってたの?」と聞いてみたのだが……
「まぁご飯屋がどこも混んでたから探すのに時間かかったのさ。 結局は2人の好きな牛丼屋にしたんだけどさ」
「そ、そうなんだ。 牛丼屋の前はどこ行ってたの?」
「んー、ちょっと遠いところ行ってたんだわ」
「遠いところ?」
「そそ! ちょっくら処女卒業したくてさ」
「ーー……っ!?」
しょ、処女を卒業!?
ナンダッテエエエエエエエ!?!? PART2!!!!
一体優香たちはどこへ……!?
詳しく話を聞きたかったオレだったのだが、優香が「ていうかダイキ、そんな話はいいから早く充電器持ってエマちゃん家戻らないと!」と急かしてきたので結局聞くことは叶わず。
オレは心を悶々とさせながらパンツを履き替えエマ家に戻ったのだった。
ーー……うん、それはそれとしてこの結城がプレゼントしてくれてたパンツ、フィット感が心地いい。
さすがは王手テーマパークのグッズだぜ。
その後オレたちは皆の前でパンツを披露。
女子たちに熱い視線を向けられているんだ。 オレがそれに対して反応しないはずもなく、余裕でパンツの形状が変化する。
「うわああああああ!!! なに福田、エッチなこと考えてんのさ!!!」
「福田……くん、別に隠してくれてもいいよ?」
ちくしょう、今夜は泊まり……発散させる場所がねぇ!!!
オレの脳内は女子たちに色々と見せられている快感と優香&ギャルJK星の処女卒業発言が混合。
心配と興奮が入り交じった状態で夜を過ごすことになった。
◆◇◆◇
「やたー!!! また、エッチー、かっちゃうのよーー!!」
「あああ、2ターン待ってくれ……! 少しは手加減してくれよエルシィちゃん」
「ていうか福田ー! いつまでそうさせてるわけ!? ゲームの気が散るんだけどー!」
「えええ、すまん! なんだかんだでどこを見渡してもパンツが見れちゃうゆえ!!」
「か、佳奈。 はい、コントローラー。 今度は佳奈の番だよ」
「え、あ、ありがと桜子」
「佳奈、トイレ行きたいの? 行ってきていいよ?」
「へ? なんで?」
「だって佳奈、ちょっと湿ってる……」
「「!!!!!!」」
ナ、ナンダッテエエエエエエ!?!?!? PART3!!!
オレとエマの視線が三好の下半身へと向けられる。
「あれ、でも私もだ……なんでだろ」
「「!!!!!!」」
ナ、ナン……!!!! ハーーーックション!!!!!
お読みいただきましてありがとうございます!!!
感想や評価・ブクマ・いいね等、励みになります! お待ちしております!!!




