670 【真・結城編】兆し!!
六百七十話 【真・結城編】兆し!!
これは……なにが起こってるんだ?
「てことで今週の土曜はエマん家でお泊まり会ね! 絶対きてよー!!」
1時間目の授業終わりの休み時間。
結城が朝から保健室に行っていたことを心配していたオレだったのだが、休み時間になるなり結城は三好に連れられながら教室へ。
2人でオレの前に来るなりそんなことを言い出したんだ。
「え……え、お泊まり会?」
オレの問いかけに三好は「そう!」と僅かにある胸を張りながらドヤ顔で頷く。
なんか先端が浮き出てるような気もするけど……まぁおそらくは服のシワ。 気のせいだろう。
オレがそんな魅惑の先端ポッチに目を奪われていると、隣の席のエマが「ちょっとダイキ、聞いてるのー?」とオレの背中を叩いてきた。
「いてて。 えっと……お泊まり会だよな。 てかエマは大丈夫なのか? 週末ってモデルの……」
「大丈夫よ。 今週末は撮影もレッスンもないから。 だから絶対来なさいよー」
「そ、それは楽しそうだけどその……」
そう、一番の不安要素ってそこだよな。
オレは視線をゆっくりっと三好の隣に立つ結城へ。
果たしてオレが参加してもいいものなのだろうか。 返って空気を悪くしてしまうのではないかと心配していたのだが……
「ふ、福田……くん」
「え」
結城が視線を泳がせながら一歩オレの前へ。
両手をお腹の前で絡め合わせ、モジモジしながら口を開いた。
「その……私も参加するから……来て、ほしい……な」
「!!!!!!」
こんなこと言われたら返事は1つしかない。
「うおおおおおおおお!!!!! 行くううううううううううううううう!!!!!」
こうして週末の土曜日、エマの家で三好・結城とともにお泊まり会をすることが決定。
もしかしたらそれがきっかけで結城と前のような関係に戻れるかもしれないと感じたオレは小さくガッツポーズ。 途中でチャイムが鳴ったため当日何をするかはまた話し合おうということになり、その後オレはすぐにスマートフォンを取り出し優香に土曜日エマの家に泊まることをメールしたのであった。
「エマ。 本当にさっきの件、企画してくれてありがとな」
「感謝するならカナにしなさい」
「三好に?」
「えぇ。 これを企画したのはカナなの。 カナって本当凄いわよ。 まだダイキと桜子の関係を修復させるには結構時間がかかるはずなのに、カナはそれを一瞬で縮めた……あの子、自分のことよく『バカ』って言ってるけどあれ、演技なのかしら」
「い、いやいや。 テストの点数知ってるか? 最近の算数のテスト、あいつ20点だったんだぞ」
「じゃああれかしら、勉学は本当にそうなのかもしれないけど、人の感情を察したり人との輪を繋げることに関してはかなり天才……エマはあそこまで凄い子、今まで見たことないわ」
た、確かに三好が人の感情を察したりするのは得意ってのはオレも知ってたけど、まさかそこまでとは。
「それにしてもそうか、お泊まり会の企画は三好が……」
「そうよ。 それもさっき急にね。 ダイキは何かお礼でも考えといたら?」
「うーーん、何がいいだろ。 髪ゴムは前にプレゼントしたし……もう思いつくのパンツしかねーぞ」
「あはは、いいわね。 面白いじゃないパンツ。 どうせならエマや桜子にも買ってよ、もちろんエルシィにも。 当日お風呂前にそれ渡したら盛り上がるんじゃない?」
「ーー……言ったな?」
◆◇◆◇
さて、冗談で言ってみたら採用されたはいいもののどうするか……
とりあえずパンツプレゼントは絶対に実行するとして、もしそれと同じパンツを持ってたりしたら一気に冷めちまうからな。
結城のパンツは大体把握してるから大丈夫なのだが問題はエマと三好のリサーチだ。
昼休みの校庭、早速オレは一緒に時間を潰してくれていた三好に聞いてみることにした。
「なぁ三好」
「なに?」
「確か三好が今履いてるパンツって薄いピンク色の布地に濃いピンクの水玉柄だろ?」
「は、はああああ!?!? いきなり何……っ! なんで知ってんのさ!!!」
三好が一気に顔を赤らめながらオレから距離をとる。
「それは分かるぞだって一晩中干してたんだし。 トイレ行く時とか普通に見えるだろ」
「そ、そっか」
「うん。 それでさ、他に三好ってどんなパンツ持ってんの?」
「ーー……は?」
オレのそんな発言に三好は自身の股に手を当てながらオレに冷たい視線を向ける。
「え、どうしたの福田。 フラれたショックが時間差で脳にきた?」
「ちげーよ!! 単に気になっただけだよ!」
「なんで気になんのさ!」
「それは……その、あれだ! 昨日三好のパンツ見ながら『他にどんなの履いてんのかなー』とか思ったからだよ!」
「いや変態じゃん!!」
三好はオレにツッコミを入れながらも「もしかして福田……」と続ける。
「な、なんだよ」
「まさか私のパンツ……匂い嗅いだり被ったりとかしてない……よね?」
「す、すすすするかああああ!!!! ていうか本当ならしたいけど、昨日のオレの心はアクティブエロモードじゃなかったんじゃ分かるだろおおおおお!!! オレのエロモードが復活したのは三好……お前が電話中にポロリしてくれた時からじゃあああああああああ!!!!!」
そう、オレが久々にムラムラしたのは三好のそれを間近で見てから。
今でも目を閉じれば思い出す。
あの綺麗でたまに深淵の見えるーー……
「あ、やっべ」
やってしまった。
真剣に思い出してしまったばかりにこんなところで興奮してしまうとは。
オレも目の前の三好と同様に若干腰を引いた体勢をとる。
するとそれに違和感を感じた三好が「いや、なんで体勢真似してくんのさ」と再度ツッコミを入れてきた。
「三好……すまんがお願いがある」
「なに? パンツは見せないよ」
「あぁ、今はいい。 昨日のことを思い出したらここが大変なことになっちまってな。 とりあえずいつものトイレに身を隠して治るの待ちたいから……それまでオレのここがこうなってるのバレないよう周囲の目からガードしてくれ」
「は……はああああああああああああ!?!?!?!?」
正確には言わずとも察しのいい三好はすぐにオレの伝えたいことを理解。
視線をそこへ向けると顔を真っ赤にさせながらオレに背を向けた。
「し、知らないじゃん! 昼からエッチなこと考えるのがいけないんじゃないの!?」
「そんなこと言わないでくれ……オレは歩く変態にはなりたくないんだ」
「いやもうそれじゃん。 ーー……で、どうすればいいの?」
「うむ、三好がオレの前を歩いて、手をギリギリまでオレのここに近づけて隠してほしい」
「ったく、仕方ないなー。 んじゃ、行くよー」
「恩に着る」
時間的にはお昼休みの真っ只中。
オレは三好に守られながらいつもの場所……1階図工室前のトイレへと向かう。
ぶっちゃけ結構な人数とすれ違ったのだが三好のサポートのおかげもあり、途中まで誰にも気付かれずに進めていたのだが……
「おわっと、危ない」
トイレまであと少しというところ。
目の前から走ってきた低学年男子を避けたことにより三好がバランスを崩し、咄嗟に三好の手が近くにあった絶賛掴みやすい状態の何かを掴む。
ガシッ
「おふぅ!」
三好が掴んだのはオレの手か足か……はたまた他の何かか。
詳しいことは置いといて、三好に掴まれたオレは条件反射のごとくビクンと反応。 この女の子の手で掴まれた時の感触……優しくて柔らかくて小さくて繊細で……全てが最高なんじゃああああああああ!!!!!
もちろんそんな快感にオレが耐え切れるわけもなく、オレはその場で大きくくしゃみ。
このままでは制服にまで染み込んでしまう可能性がる……オレは全力ダッシュでトイレの個室へ駆け込むとすでに手遅れ状態の下着をパージする。
制服も若干染みてるが許容範囲だろう。 オレはホッと胸を撫で下ろしながら個室を出て、その後顔を真っ赤にしながら自身の手を見つめて固まっていた三好の手を優しく洗ってあげたのだった。
「えーと三好その……すまなかったな」
「ーー……」
「三好?」
「ねぇ福田、あれって……結構熱いんだね」
「そりゃあな。 元々体内にあるやつだし」
「そ、そっか。 凄い勢いだった……びっくりしたかも」
「おいやめろ。 また出ちゃうだろーが」
あ、くしゃみね。
本日もお読み頂きましてありがとうございます!!
今日は謎に気分転換で短編を書いてみようとなりノリでやってみたら書けちゃいました 笑
小五転生的なノリで馴染みやすいかと思いますので、よろしければ覗いてやってください!




