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633 【真・結城編】すべてが突然すぎる1日!!!


 六百三十三話  【真・結城編】すべてが突然すぎる1日!!!



 さて、本日は学校が終わり次第結城とともに入院している結城母のもとへ向かう予定だったのだが……



 昼休み中。 メールの受信通知がオレのもとへ届いた。

 


【メール受信・お姉ちゃん】



 ん、優香?



【受信・お姉ちゃん】ごめんねダイキ、いま大丈夫?


【送信・お姉ちゃん】どうしたの?


【受信・お姉ちゃん】今日中に提出するプリントをちょっと忘れちゃってさ。 もしよかったらなんだけど、いつものスーパー辺りまで持ってきてくれないかな。 一旦家に帰ってからだと買い物が遅くなりそうなの。



 なるほど。 それは確かに大変だ。



 オレはすぐに目の前の席の結城の肩を軽く叩いた。



「ん、どうしたの福田……くん」


「あのさ、今日病院行くのちょっと遅れて行ってもいいかな。 急用ができたんだ」


「急用?」


「うん。 でも病院の場所は分かるから終わり次第すぐ向かうよ」


「わかった。 ママにもそう伝えとくね」



 結城が優しく微笑みながコクリと頷く。

 あぁ……なんて癒し成分の詰まった存在なんだ。



「ごめんね、すぐに向かえなくて」


「ううん、来てくれるだけで嬉しいよ。 忙しいのにごめんね福田……くん」



 結城の了承を得たオレは優香に『わかった』と返信。

 放課後、ホームルームが終わると急いで教室を飛び出し一旦帰宅……優香の忘れ物を手に取ってメールにも記載されていたスーパーを目指した。



 ◆◇◆◇



「あー、ダイキ!!」



 スーパーに到着してしばらくすると、優香がこちらに向かって手を振りながら駆けてくる。



「ごめんねダイキ、急にこんなお願いして」


「ううん、これで合ってる?」



 優香が来るまでの間にチラッと見てしまったのだが、優香の提出する予定だったプリントは進路希望の用紙。

 確かにこれは期限守った方が良さそうだな。



「そう! ありがと!! じゃあお姉ちゃん学校戻るから……またメールするね」


「うん。 気をつけてねー」



 優香を見送ったオレは小さく深呼吸。 いざ結城&結城母の入院している病院へと向かおうとしたのだが……。



「ん、なんだ?」



 一応念のために病院の場所を調べていると、突然の結城からの着信が鳴る。

 オレは一体何事かと考えながらスマートフォンを耳に当てた。



「もしもし? 結城さ……」


『あ、福田……くん、もしかしてもう来てくれてるのかな』


「あーうん、ちょうど今から向かおうかと」


『急なんだけどママ、詳しい検査をすることになってね、夜まで部屋に戻らないんだって』


「ええええ、そうなの!?」


『うん。 だから福田……くんには悪いんだけど、今日は私ももう帰ることになったから……本当にごめんね』



 結城の声が若干震えている。

 それだけオレに今回のことを申し訳なく思っているということだろう。


 まったく……本当に天使なんだから!!!!


 オレは結城を気遣いながら「気にしないで」と伝え本日中止を了承。 

 結城は今から病院を出て買い物をして帰るらしく、ちょうどオレもスーパーにいたということで一緒に買い物をして帰ることになったのだった。



 まぁ結城や結城母には申し訳ないが、友達の親と話すのってオレからしたら結構気まずいから助かったぜ。



 結城曰くスーパーに到着するまで大体20分らしく、それまでオレは暇だなということで近くの公園で時間を潰すことに。 ベンチでボーッとしていようと考えていたオレだったのだが、公園に入るやいなや意外な人物を発見した。



「ん、あれは……」



 あの黒髪二つ結びの髪型・制服・背丈……間違いない、ドSの女王小畑だ。



 小畑がスマートフォンをベンチに置き、何やら動画を流しながらそれを見て踊っている。

 ていうかあの振り付け見覚えがある……そう、以前小畑が挑戦し見事合格したメイプルドリーマー・妹グループオーディションの最終審査で小畑たちが披露していたやつだ。


 いやはや懐かしい……それ以上にたまに小畑が飛び跳ねた際に顔を見せる紺色パンツちゃんがなんとも素晴らしい。

 

 オレはそんな熱心に踊る小畑や小畑の生脚・パンツをこっそり静観。 しかしそれは結城からの『あと10分くらいで着くよ』のメール受信音により急遽終わりを告げたのであった。



 ーー……マナーモードだと結城からのメールに気づかないと思って音量マックスにしたことが裏目に出るとは。



「んあ? あれ、福田じゃん」



 割と大きめの音だったため振り返ってきた小畑と目が合う。



「あ」


「どしたのー? なんでここにいんの?」


「えっと……」


「あー、もしかして買い物来てた感じ? 近くスーパーあるし」


「え、あ、うん。 まぁそんな感じ。 小畑さんはもう踊らないの?」


「うん。 ちょっと疲れたし休憩しようかなーって。 福田もこっち来なよ、一緒に座ろー?」



 改めて昔の小畑と比べると、ドS魂はたまに垣間見えるけど丸くなったよなー。

 まさかこうして『一緒に座ろう』などと誘ってくれる関係になるだなんて誰が想像していただろうか。



「ほら福田、早く。 え、私の隣がイヤとかそういうやつ?」


「え、ああいや!! 今行きます今行きます」



 オレは小畑の隣に座ると時間まで軽く雑談することに。

 そこで以前のオーディションでの出来事を話し合いながら盛り上がっていたのだが……



「えええ、小畑さん……あに2人と連絡とってないの!?」


 

 オレは小畑からの『もうあのメンバー……橘さんや鈴菜ちゃんとはもう連絡とってないよ』の発言に大驚き。

 なんて勿体ない……しかもあのオーディションを辞退して以降、たまに送られてきていたメールなども無視していたというのだ。

 オレが絶句しながら小畑を見つめていると、小畑が「し、仕方ないじゃん! だって私は裏切った側なんだし」とプイッとオレから視線を逸らす。



「いやそれでも向こうは話したいと思うからメール来てたんだと思うけど……ちなみに今は連絡先とかももう消しちゃったの?」


「んなわけないじゃん。 電話帳にちゃんと残してるよ」


「ほんと?」



 若干オレが信じられないような顔をしていると、ムキになった小畑が「あー、信じてないっしょ。 証拠見せるからちょい待ってて」とスマートフォンを取り出し弄り出す。

 そしてこれが証拠と言わんばかりにドヤ顔で連絡先を表示させた画面をオレに見せてきた。



【橘さん】

【鈴菜ちゃん】



「ほら、ちゃんと2人残ってるっしょ?」


「ほんとだ」


「へへん、どやー。 ーー……って、あっ!!!」



 先ほどまで激しく踊っていたからなのだろうか。

 汗ばんでいた小畑の手からスマートフォンが滑り落ち、画面が下に向いた状態で小畑の太ももに上へ落下する。 小畑は「あっぶなー、地面落ちてたら割れてたやつじゃん」と呟きながらそれを再び手にしたのだが……



【橘さん・通話呼び出し中】



 なんという誤タッチ。

 小畑が大きく瞬きをしながら画面を見つめる。 そしてやっとこの状況を理解したのか、顔を一気に赤らめながらオレの腕を引っ張ってきた。



「ああああああああああ!!! ど、どうしよう福田……電話かけちゃったよおおおおおおおおお!!!!!!」


「ええええええええ!?!?!?」



 オレと小畑が2人で驚いていると小畑のスマートフォンから『も、もしもし? 小畑……?』と女性の声。



「うわあああああ!!!! た、たたたたた橘さん……出ちゃったあああああああ!!!!」


「ええええ!! オ、オレは知らんですよおおおお!?!?」



 そ、そうだ! 結城ももう到着する時間だしオレも行かねばならないからな!!



 オレは小畑のスマートフォンを小畑の耳へと誘導し強制的に会話を開始させることに。

 


「も、もしもし……た、橘……さん?」


『久しぶり……どうしたの?』


「え、あっ……いや、その……」


『五條もいるけど代わる?』


「鈴菜ちゃんも……! ちょ、でもちがっ……これはえっと……!」



 スマートフォンを耳に当てた小畑がオレに『何とかして!!』と口パクで伝えてきているが……それに関してはオレは無力だ期待するな。

 オレは小畑の口パクを勘違いした演技をしながら「うん、じゃあ小畑さんバイバイ」と返事。 駆け足でその場から逃げ出したのであった。



 明日あたりドS攻めされるんだろうけど、久しぶりだし楽しみにしておくか。



 ◆◇◆◇



 スーパーへ戻ると自動ドア付近で立っている結城を発見。 

 結城の名前を呼びながら結城に近づく。



「結城さん、ごめん待たせちゃったかな!!」


「ううん、今ついてメールしようとしてたところだよ」


「そっか、よかった。 じゃあ行こっか。 今日はオレもいることだし荷物持つよ」


「ありがと。 じゃあ今日はいっぱい買ってママに喜んでもらおっかな」



 あぁ……2人で買い物とか至福すぎる。

 


 その後オレは結城といろんな話をしながら買い物をして帰宅。

 結城の家へ荷物を置いて自宅へ戻ると、案の定ドSの女王・小畑からメールが届いていることに気づいた。



【受信・小畑さん】電話して。 早く。



「Oh」



 あーはいはい、お仕置きの前に電話でお説教ってやつですねそうですよね。 まぁJSのお説教なんてただのご褒美だし何時間でも聞いてやるぜ。

 オレはすぐに小畑に電話。 するとすぐに小畑と繋がり開始早々……



『ちょ、ちょっと福田あああああああ!!!!』



 始まったか。



「はい、本当にごめ……」

『これまだオフレコ……福田にしか言わないんだけど私、来年中学に上がるタイミングで橘さんや鈴菜ちゃんたちとアイドルすることになったんだけどーーーー!!!!』



 ーー……え?


 

「ええええええええええええええええ!?!?!?!?」



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