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628 【ギャルJK星編】ハッピーDAY!?


 六百二十八話  【ギャルJK星編】ハッピーDAY!?



 あれから数日。 オレたちはそこまで重症というわけではなかったため入院した翌日には退院となったのだが、オレの脳内ではあの時言われたギャルJK星に言葉がグルグルとループしていた。



『アタシが結婚したるで』



 うわああああああああ!!!!! 胸がドキドキするんじゃあああああああい!!!!!



 ◆◇◆◇



 放課後。



「さてと、じゃあ高校までダッシュすっか」



 もちろんそれはギャルJK星のサポートをするため。


 オレは全身を強く打って青アザ程度で済んでいたため回復もそれなりに早かったのだが、骨までやってしまっていた優香やギャルJK星は未だに完治しておらず……ちなみに優香は治るまでの間タクシー生活を続けていたのだが、ギャルJK星は『ゆーてアタシは歩けるし、重症なのは右腕だけだし』と、断固として徒歩通学を続けていたのだ。



 まったく……変なところで節約家なんだよな。



【受信・星美咲】いまおわったよーん。 もしかして今日も来てくれる系?


【送信・星美咲】うん、もうすぐ着くよ。


【受信・星美咲】なんか毎度悪いにゃー。 ほんとにアタシ1人でも大丈夫だべ? 


【送信・星美咲】気にしないで。 オレがそうしたいだけだから。


【受信・星美咲】なんだー、急にかっこいいこと言っちゃってー。 もしかして美咲お姉様を落とそうとしてんのかー?笑



 そんな勇気ねえよ!!!!!

 てかオレが一方的に恋に落ちちゃってるだけ……なんでそれに気づいてくれないんだああああああああ!!!!!!!



 心の中で叫びながらもオレは『何言ってんの星さん』とクールを装い返信。

 それから数分して校門が見えてくると、先にオレに気づいたギャルJK星が「お、ダイキー!」といつもと変わらない明るい笑顔でオレのもとへ駆け寄ってきた。



「学校お疲れ様星さん」


「それはこっちの台詞だべ。 なんだかんだで今日もありがとなー」


「ううん本当に大丈夫だから。 ほら、カバン持つよ」


「悪いねー。 ほい」



 オレはギャルJK星が肩にかけていたスクールバックを落とさないよう慎重に受け取る。

 てかあれだな、さすがは高校生……カバンの重さが尋常じゃねーぜ。



「今日は特に重いけどいける?」


「も、もちろん」


「さっすが男の子だな! んじゃー帰ろっか」


「うん」



 後ろを振り返ればオレが何者なのか気になるんだろうな。

 おそらくはギャルJK星のことを気になっている男子たちが校門から顔を覗かせてこちらを見ていた。



 ふふふ、このギャルJK星の隣という特権はオレのもの……貴様らには渡さん!!!! 



「お、どしたダイキー」


「あああああ、なんでもないなんでもない!!!」



 こうしてオレはギャルJK星と横に並びながらギャルJK星の家へ。

 通学方法としてはここから最寄り駅まで歩いてそこから2駅……時間にして大体30分といったところだ。

 オレはその30分という時間を大切にしながら歩く。



「そーいやダイキ、こんなことしてもらうのこれで大体1週間くらい経つけどさ、ゆーちゃんは何か言ってんの?」



 この会話の途切れた僅かな時間すらも幸せに感じながら歩いていると、ギャルJK星が突然優香の話を振ってくる。



「お姉ちゃん? うーん、特には何も。 強いていうなら『美咲をよろしく』くらいかな」


「そーなんだー。 ゆーちゃんあれからアタシ見るとすぐにソワソワしちゃってあんまりちゃんと話せてないからさー」


「あれから?」


「だべ。 ほら、アタシが前にダイキに行ったべ? 『結婚したるべー』って。 それからゆーちゃんちょっと変なのさ」


「ーー……」



 ギャルJK星の話を聞いたオレは言葉を詰まらせる。

 そりゃあ当たり前だろう、随時オレの脳内を駆け巡っていたあの『結婚したるで』の話題を突然ギャルJK星が持ち出してきたんだから。 そして今日初めて聞いた現在の優香とギャルJK星の関係……



 え、なに? 2人って今ギスギスしてんの?



 これで優香とギャルJK星の心の距離が離れてしまっては困りものだ。

 ここは面倒なことになる前にオレが先に動いて手を打たなくてはならない……そう感じたオレは小さく深呼吸。 ゆっくりとギャルJK星を見上げた。



「ん、ダイキ?」


「あのさ、さっき星さんお姉ちゃんとあんまり話せてないって言ってたけど……学校で星さんとお姉ちゃんって、どんな感じなの?」


「あーそれか。 どんな感じ……んーー、難しいべな。 本当におかしいからダイキにも直接判断して欲しいんだけどさー……あ、ちょうど動画撮ったやつあるけど見る?」


「え」



 ど、動画?



 なぜ動画なのか……そしてどうやって撮ったのか全てが不明だったオレはとりあえず首を縦に。

 するとギャルJK星は「おけー」と答え、スマートフォンに保存していた動画を見せるべく画面をオレに向けてくる。

 そこに映っていたものとは……



『ねー、ゆーちゃんー』


『あ、美咲。 なにカメラこっち向けて。 動画?』


『だべー』


『なんで?』


『なんとなくー』


『それよりも美咲、もしダイキと美咲が結婚したとしたら……なんだけどさ』


『えー、またその話ー?』


『大事な話なの。 もし美咲とダイキが結婚したら、私と美咲は姉妹になるわけじゃない? そうなった場合、どっちがお姉さんになるの?』


『もしかしてあん時の冗談まだ真に受けてんのー? ダイキがアタシみたいな年上に惹かれるわけねーっしょ』


『あるの!! 私の勘だけどダイキは美咲のこと気にしてる……それに美咲なら私も安心してダイキ任せられるもん! 美咲……女に二言はないよねぇ?』


『な、なに急にブラックゆーちゃん出してんのよ。 いきなりそんなことされたらチビるべ』


『私はあの時の美咲の発言でチビッたけどね。 それで美咲、話戻すけど……』


『わ、わあああ!! トイレトイレーー!!! んじゃねゆーちゃんーー!!』


『ちょ、あっ! 美咲ーー!!』



 ギャルJK星の撮っていた動画はここで終了。

 見終えたオレにギャルJK星は「で、どうだった? ゆーちゃんやっぱ変だべ?」と尋ねてくる。

 しかしオレが答えた言葉は……



「え、星さんオレと結婚してくれるの……冗談だったの?」


「え?」



 ギャルJK星が目をパチクリさせながら「ダイキ?」と首を傾げる。



「えっと……もしかしてダイキまで本気だったん?」



 おいおいマジか!!! 一人で舞い上がってたオレがバカみてえじゃねえか!!!

 オレはガクリと項垂れると「はぁ……」と深いため息をついた。



「ダ、ダイキ?」


「嬉しかったのに……あの星さんの言葉でオレ、生きてるって素晴らしいって思えたのに……」


「だ、だってさほら! あれはダイキのお宝さんが仮に潰れた場合ぢゃろ!? お宝さん元気だったら別にアタシじゃなくても他に……」


「ーー……わかりました。 近々1つ潰してきます」


「うわあああああ!!! 待った、待ったダイキーーーー!!!!」



 放課後の帰り道。

 他にも歩いている学生がいる中ギャルJK星はオレの某所を鷲掴み。 「大事なものなんだから絶対粗末にすんなー?」と軽く揉みながら念を押してくる。



「いや……でもそれだったら結婚してくれないんでしょ?」


「ちょいちょい、そんなにアタシのことガチなん?」


「ガチ。 好き。 結婚したい」


「おいおいそんなど直球な……」



 ギャルJK星が額に手を当てながら「やれやれ」と呟く。



 ーー……あ、やべ。 ギャルJK星を困らせちまった。

 ようやくギャルJK星はストーカー男の問題から解放されたのに、今度はオレが問題を抱えさせてどーすんだよ!!!


 

 このままではギャルJK星に申し訳ない。

 オレはすぐにテンションを切り替え「ま、まぁいいよ! 星さん美人だしオレには勿体無いもんね!! ほら、ささっと帰ろ!」とギャルJK星の手を引っ張りながら家へと向かうことに。



「だ、ダイキ? え、今の話は?」


「もういいからー!! 星さんは早く家帰ってゆっくりしてよー!?」


「でもまだ……」


「ほらああああ!!! 日が暮れるううううう!!!!」



 こうしてオレは悲しみにくれながらもギャルJK星を無事送り届けてから帰宅。

 今日は気絶するまでハックションしてストレス発散してやる……そう心に決めて夜を迎えたわけなのだが……



【受信・星美咲】ゆーちゃんには言ったんだけど、週末の金曜の夜、泊まりに行くわ!! あ、それと明日からは学校迎えに来なくていいからね! タクシーで帰ることにした!!!



「ーー……え、これって」



 か、完全に避けられたあああああああああああああああ!?!?!?!?

 



お読みいただきましてありがとうございます!!

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