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613 【優香編】なにがあった!!


 六百十三話  【優香編】なにがあった!!!



 ち、ちくしょう!! やってしまった!!!

 田舎はバスは本数少ないのすっかり忘れてたぜええええええ!!!!



 予定より大幅に遅れたオレはバスを降りスーパーダッシュで優香の通う高校へ。

 すると……オレが足止めをくらっている間に何が起こったというんだ? オレが校門が見える辺りにさしかかると、保護者らしき大人たちにブチ切れられながら帰宅している生徒複数名をすれ違う。



「電話が来て何事かと思ったら……何でそんなバカなことするん!!!」

「や、やって……私、彼氏をあいつのせいで……」

「はぁ!? あの退学になった子のことまだひきづってたの!? あんたにまでバカが感染って恥ずかしい……これで退学になったら今後のことは一人でどうにかしなさいよ!!」

「ーー……」



 なんだなんだ、高校生にもなって修羅場か?

 見てみると保護者同伴で校門から出てきている生徒は全て女子……好きな人の争奪戦でもしてたのだろうか。 そんなことを考えながら帰宅していく親子たちの背中を見つめていると、少し離れたあたりから「え、ボクくん?」と声が。 振り返るとインキャJK早乙女が校門から顔を出してオレに小さく手を振っていた。



 ◆◇◆◇



「ちょ、ちょっとどうしたんですか早乙女さん!! そのほっぺーー!!!!」



 オレはインキャJK早乙女の顔を見るなり驚きの声を上げる。



「ボクくん、気づいた?」


「そりゃあ気づきますって!!!」



 インキャJK早乙女の頬が片方赤く腫れている。 昨日会ったばかりだし……まさか虫歯とかおたふく風邪……ではないよな。

 オレがめちゃめちゃ心配そうにインキャJK早乙女の頬に視線を集中させていると、インキャJK早乙女はかなり誇らしそうな顔で口を開いた。



「ふふん。 ボクくん、ウチ、ケンカしたん」


「ケンカ……えええええ!?!? そうなんですかあああ!?!?」


「でもサッちゃん、瞬殺だったよ」



 インキャJK早乙女がドヤ顔発言するとすぐに委員長JK七瀬がツッコミを入れてくる。



「うー。 タマちん、それ言わんでほしかった。 それ言われたらめっちゃウチダサく見える」

「でもサッちゃんカッコよかったよ?」

「そう?」

「うん。 一瞬でやられてたけど」

「むぅうーーー!!!」



 オレは一体何を見させられているのだろうか。

 しばらくの間オレは目の前で繰り広げられている委員長JK七瀬とインキャJK早乙女のイチャコラシーンを鑑賞することに。

 インキャJK早乙女が力のなさそうな拳で委員長JK七瀬の豊満な胸部をポカポカと無意味に叩くという行為を目に焼き付けていたのだが……



「あの、ちょっといいですか早乙女さん」


「なにボクくん」


「ちなみに何でケンカなんか?」


「そりゃあ決まっとるやん。 ユカちんに酷いことしようとしてきた子がいたけん」


「あー、なるほど……って、ええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?」



 優香に酷いことしてきた奴がいたからケンカして……それで一瞬で負けただとおおおおおおお!?!?!? なら優香は無事なのかああああああ!?!?!??!?



 オレはイチャコラタイムの2人に背を向け運動場内にいる生徒たちに目を向ける。

 優香は……どこだ!? もしかして人目のつかないところに連れて行かれたりなんかしてたら……てかギャルJK星の姿もないじゃないか!! まだ到着してなかったとしたら大変だうわああああああああああああああ!!!!!!!



 こうしてはいられねぇとオレはすぐに走り出して優香を探し出すべく学校の敷地内へ。

 しかしすぐに後ろから委員長JK七瀬がオレの腕を掴み、「ちょ、ちょっと待ってダイキくん!」と止めに入ってきた。



「どうしたん、そんな焦って」


「だ、だだだだってお姉ちゃんいないじゃないですか!!! 早乙女さんがケンカに負けたってことはつまり……!」


「あー、ユカちん探そうとしてたんやね。 それなら大丈夫やけん、安心していいよ」



 委員長JK七瀬はオレの腕を離すと落ち着かせるためなのか頭にポンポンと手をのせる。



「え……でもだったらお姉ちゃんは……!?」


「ユカちんなら多分今頃会議室じゃないかな。 心強い仲間たちと一緒に」


「か、会議室? 心強い仲間?」



 オレの頭上にはてなマークが複数個出現。


 まったく話の流れが見えないため首を傾げていると委員長JK七瀬は「うん、やっぱりこの話聞くだけじゃダイキくんも分からないよね」と優しくオレに微笑みかけ、実際に見たらわかるよということでその場所へ案内してくれることに。

 移動している途中、オレは優香が何かやらかして怒られているのではないか……などと不安が頭を過ぎっていたのだがいざ扉を開けるとそこには……



「イェーーーーーい!!! それでは今からこの美咲ちゃんが乾杯の音頭をとらせていただこうと思いマッスル!! それではみなさんペットボトルを上に掲げてご唱和をーー!! せーの!!!!」



「福田さん」

「優香」

「優香ちゃん」



「「「勉強頑張れえええええええええええええええええ!!!!!!!!!」」」



 ええええええええええええええええええ!?!???!??

 


 会議室内。

 ホワイトボードの前に立っているのは優香とギャルJK星。

 そして2人の目の前には優香と同い年くらいだろう……多くの私服の男女が満面の笑みを向けながら励ましの言葉を優香に投げかけていた。



「ほーらゆーちゃん!! 今回の作戦をアタシと一緒に考えてくれた功労者がそこにいるべ!!」



 盛り上がっている室内でギャルJK星が人混みの中にいた1人の男を指差す。



「え、これ美咲1人で考えたんじゃないの?」


「んな何の策も無しに学校に乗り込むなんてこと、アタシ1人で出来るかっての!! ほーら三好、フラれたことあるからって恥ずかしがらずにこっち来な!! あと別に三好だけ違うクラスでもそんなのアタシら気にしてねーんだから!!」



 ーー……三好?


 聞き慣れた名字にオレはすぐに反応。 ギャルJK星が指差した先へと視線を向けて探していると、オレが探し当てるよりも先……「う、うるさいな。 別にそんなんじゃねーから俺のことは気にせずに楽しめよ」と1人の男子が立ち上がった。



 あ、見たことある……三好の兄だ。



 三好兄はギャルJK星に背中を押されながら優香の前へ。 「ほら三好、あんたからもゆーちゃんに気の利いたこと言ってやんな!!」と背中をバシンと叩く。



「そ、それじゃあ……福田さん」


「なに? 今回のこと、ありがとね三好くん」



 優香が満面の笑みを三好兄に向ける。

 するとどうだろう、三好兄の顔がみるみる赤く染まっていきそして……



「やっぱ好きです付き合ってくださあああい!!!!!」



 な、なんだってええええええええええええええ!!??



 いきなりの告白に室内は大盛り上がり。

 もちろん優香の答えは……



「あー、うん、それはごめんなさい」



「いやそうじゃねーだろ三好ーー!!! んで残念でした次の機会にご期待くださいーー!!!!」


「「「あははははは!!!!!」」」



 三好兄の突然の告白からの失恋によりその場は更に盛り上がりを見せ、数ヶ月ぶりの再会パーティー(?)は続いていたのだが……



「あのー七瀬さん」


「なに?」


「オレ……このドアの隙間から覗くのが限界で中に入る勇気ないですわ。 場違いすぎて」


「うん、それは私も一緒。 んじゃ終わるまで一緒にいてあげるけん、近くの教室で待ってよっか」



 こうしてオレは委員長JK七瀬・インキャJK早乙女の2人と隣の空き教室で時間を潰すことに。

 隣から楽しい声が聞こえてくる中、3人でアニメや漫画の話について小さく盛り上がっていたのだった。



「ねぇボクくん、そういやウチ、聞きたいことあったん」


「なんでしょう」


「前にエロ漫画あげたけど……どうやった?」


「え」


「あの本で何回くらいピューってした?」


「ーー……そこ気になります?」



「「気になる」」



 えーーー。




お読みいただきましてありがとうございます!!

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