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600 【優香編】はじめの一歩!!


 六百話  【優香編】はじめの一歩!!



 土曜日・夜。



「というわけでこんばんは福田さん。 七瀬珠子だよ」

「早乙女ひかり」


「え、ええええ? 七瀬さんに……早乙女さん!?」



 突然家に襲来してきた委員長JK七瀬とインキャJK早乙女に当たり前なのだが優香は硬直。

 2人の後ろに立っていたオレに「え、ちょっと待ってダイキ……これってどういうこと?」と大きく瞬きしながら尋ねてきた。



 あ、ここに至る経緯を全く考えてなかったぜ。

 オレはフルに脳を回転させ「実はねお姉ちゃん、これは……」と返事をしながら考えていたのだが……



「昨日私とサッちゃんが帰ってたら知らない間にスマホ落としちゃってたらしくてね。 後ろにいた弟くんが拾ってくれたんやよ」



 オレが頭を悩ませていると気を利かせた委員長JK七瀬がすかさずフォローを入れてくる。

 ナイス委員長!!!



「そ、そうなの?」


「うん。 ちなみにそのスマホは私のじゃなくてサッちゃんのなんやけどね。 それでお礼にって喫茶店でジュース飲みながら話してたんだけど、弟くんと話が盛り上がっちゃって。 そこで福田さんの弟くんって分かったんだー」



 委員長JK七瀬が話し終えるとインキャJK早乙女がウンウンと頷きながら一歩前へ出た。



「昨日は本当に助かった。 だからウチ、タマちんとお礼にきた」


「お、お礼?」


「うんお礼。 昨日ボクくんと話してて福田さん、家でも勉強頑張ってるって聞いたけん息抜き出来るもの持ってきた」


「息抜き出来る……もの?」



 優香が首を傾げているとインキャJK早乙女が「これ」と後ろに隠していたものを優香に差し出す。

 ちなみにそれは大きめのトートバッグに入っていたためオレも中身が何なのか分かっていなかったのだが、取り出されたものを見たオレは思わず「え」と声を漏らした。



「えっと……それって人生ゲーム?」


「うん。 これ今からオールで、ウチら3人で遊ぶ」


「え、え? 今から? オールで?」


「オール。 1階にいたおじいさん達には許可とってある」


「で、でも私勉強が……」


「今日だけ。 これ遊びながらいっぱい話して仲良くなる。 ダメ?」



 はい出た。 本人も気づいていないと思うのだがこれはインキャJK早乙女の必殺技・ウル目攻撃。

 背の小ささや言葉足らずも相まってめちゃめちゃ可愛く感じてしまうんだよな。



 もちろん優香もそんな妹系攻撃には逆らえず。

「じゃ、じゃあ今夜だけ……」と言いながら2人を正式に部屋の中へと招き入れ、中央においていた小さな丸テーブルを移動させて人生ゲームのプレイ場を用意し始めた。



「よーし、じゃあ私イベントカードシャッフルするけん」

「ならウチはそんなタマちんと福田さんを眺めとく」


「あはは。 後でお菓子持ってくるね」



 確かに今夜は勉強できないけど優香もなんだかんだで嬉しそうだしこれはこれで良いだろ。

 今回のことがきっかけになって2人と仲良くなれば、優香の学校での居心地も少しは良くなるに違いないからな。



 オレは楽しそうに準備を始める3人を愛しく感じながら女子トークの邪魔にならないよう自室へと戻った。



「とりあえず……このこと報告しとくか」



【送信・星美咲】ちょっとお姉ちゃん元気ないって星さんも気づいてたと思うけど、何とかなりそう。 とりあえず今夜はお姉ちゃんのお友達が泊まりにきてるから電話はかけないほうがいいかも。



 隣の部屋からは楽しそうなJK3人の声が聞こえてくる。



「えー、福田さんもゲームするん?」


「うん、魔獣ハンター……知ってるかな」


「知ってる知ってる。 てか私もサッちゃんもやってるし。 えーー、知ってたら持ってきてたのにーー」


「ウチら、なかなか強い。 今度一緒にやる?」


「いいの!? じゃあ弟のダイキも入れて4人でやる?」


「構わない。 ボクくんにはウチら年上の実力を見せてあげるけん」



 ーー……おいおい優香、乗り気なのはいいけどそれで勉強やらなくなったら本末転倒だぞ?



 そこからは真剣な内容も話出したのか会話の内容はオレの部屋まで届いてこず。

 なのでオレも自分の時間に集中することに。 ズボンをずり下げ楽しい時間を味わおうとワクワクしていたのだが……



「さーて、今宵の気分はユリユリだなー。 確かあのエロ漫画、この変に隠してたようなー♪」


「ダイキくーん、おばあさんがお風呂入ったよーって……」


「!」



 高速なノック音が耳に入ってきた時には時すでに遅し。

 急いで振り返ってみるも扉は全開。 先ほどの声の主・委員長JK七瀬と目が合う。



「え」

「え」



 もちろん委員長JK七瀬の視線は期待に満ち溢れた状態の某所へ。

 しかし流石は高校生……小学生みたいに叫ぶことはせず、オレにニコリと微笑むと静かに扉を閉めたのだった。



「た、助かった……のか?」



「ごめん福田さん!! 私、ダイキくんのチ……シンボル見ちゃった!!!」


「え!?」

「え」



 いや言うんかーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!



 ちなみにオレのシンボルマークは子供のゾウさんらしいです。


 

お読みいただきましてありがとうございます!!

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― 新着の感想 ―
[一言] また動物園が開園してしまったのか・・・
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