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異世界に転生したけどファンタジーなのは俺だけらしい  作者: 三十六
邂逅編

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03話 対峙する獣

-鬱蒼とした森の中-


 森の中を警戒しつつ進むと何やら前方が騒がしい。動物の唸る様な鳴き声。明らかに何かが対峙している感じ。相手は何だ?大型動物やモンスターがいるならこの森の危険度が跳ね上がることになる。まずは確認しなければ。


 近寄ってみたものの位置が低すぎて全然見えない。とりあえず木の幹によじ登って高さを稼ぐ。枝が邪魔で見え辛いな。少し横枝に沿って位置を変えると状況が確認出来た。


 眼下では一匹の狼と猪が対峙している。どちらも体格は1mを超える。この大きさの野生動物に森で一人で逢ったらまず諦めるだろう。唸る狼と興奮した猪、どちらも出会いたくない相手だ。


 突撃を繰り返す猪、飛んで避けつつ足を狙う狼。猪は時折牙を振り回して威嚇している。結構あの牙って鋭いからな。猪の突進力は軽トラに轢かれるぐらいの威力と聞いた事が有る。見た感じでは狼が不利か。しかし狼って単独で狩りはしなかったはずだが?逃げる様子も無いのが不思議だ。



 しばらく見ていると状況に変化が出た。狼の動きが若干鈍い。何度か突進を躱し切れずに軽く撥ねられている。失血かスタミナ切れなのか、弱ってきている。どうやら決着が近そうだ。

 何度かの攻防の末、突進を避けきれずに狼が吹っ飛ばされてきた。いやぁ、プロレスなら観客席乱闘ってあるけどな?俺の登っている木に飛んでくるなよ。結構な衝撃だったんで危うく落ちるかと思ったぞ。


 決定打が入ったらしく狼は動けないようだ。荒く息をして倒れている。猪はというと決着が付いたと判断したのか、様子を窺っている感じだ。まぁ、刃物持った暴漢を相手に素手で立ち向かうようなものだし、良く戦った方なんじゃなかろうか。


 決着と思いきや狼が唸り始めて起き上がった。若干ふらついているが、諦めてはいないらしい。そもそもこれは狩りなのかね。何か違うような?

 猪は突進の構えだ。興奮し切って前足で地面を掻いている。ヤル気だねぇ。もう勝負はついたと思うんだが、野生動物にそんなこと関係無いか。弱肉強食の世界にスポーツマンシップもないもんだ。


 雄たけびと共に猪が突っ込んできた。真っ直ぐ向かって来る。狼は立っているのが精一杯らしく、避ける様子が無い。ん?これってマズイんじゃね。


 気付いた時にはさっき以上の衝撃に襲われて、俺は木の上から放り出された。


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