表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/923

038 晩餐会の対立――シルヴァーナをめぐる言葉の剣

 晩餐会ばんさんかいの会場で、シルヴァーナの婚約者候補たちが次々と立ち上がり、それぞれの思いを述べ始めた。だが、彼らの言葉には、ロウィンへの軽蔑けいべつと見下しの感情がにじんでいた。


 アルヴァス・ダークブレードが、堂々とした態度でシルヴァーナに語りかける。


「私は王族、そして戦士として、あなたに尽くす覚悟があります。しかし、この者があなたのそばにいる意味が理解できない。下等な存在が、我々の世界で何ができるというのか」


 ロウィンへ冷たい視線を向け、彼は言い放つ。


「あなたの未来は、王族の血を引く者にこそふさわしい。私に従うべきです」


 次に、情熱的なバトルマスター、エリオット・シャドウフレイムが立ち上がった。


「あなたのためならどんな困難も乗り越えます。だが、人間がそばにいる意味が分からない。所詮しょせん私たちダークエルフとは違う」


 熱意のこもった言葉だが、その目はロウィンをとらえていた。


「私が力を示し、二人の未来を守るべきだ」


 そして、ザイラス・ノクタリスの言葉は、計算し尽くされていた。


「あなたと共に歩む者は、必ずしも力だけで決まるものではありません。だが、この……異質な者が果たして何の利益をもたらすのか」


 彼は冷笑を浮かべ、鋭い眼差しでロウィンを見つめる。


「彼の知恵では、将来に何の貢献もできない。あなたが真に望む未来を手に入れたいのであれば、私と共に歩むべきだ」


 ロウィンは彼らの言葉を受け止め、シルヴァーナに目を向ける。


「……どれだけさげすまれようが、俺はシルヴァーナの力になりたいだけだ」


 ロウィンは挑戦的な目で婚約者たちを見返す。


「シルヴァーナが選ぶべき未来は、君たちの力ではなく、彼女自身が決めるべきだ」


 シルヴァーナはその言葉に、心の奥で深く頷いていた。彼女は彼の優しさと温かさに支えを感じながら、他の候補者たちの無理に迫る姿勢に違和感を覚えていた。

 最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ