034 希望の勇者たち
学園のマスター、アダムを倒し、「魂の源」の力を封じた後、ロウィンは三勇者──サラ、レイナ、かなえ──と再会した。
頬を涙が伝う。
「ロウィン、あなたがいたからこそ、私たちはここにいられる」
サラの声には、震えの奥に誇りがにじんでいた。
レイナも胸が熱くなるのを感じた。
「百年ぶりなんて信じられない」
かなえは立ちつくし、過去の記憶を思い出していた。
彼女たちの言葉通り、ロウィンがいなければ、人間界とラグナヴィアは滅び、絶望のまま終わっていたはずだ。
ロウィンは少し照れたように目をそらし、口を開いた。
「大げさだよ。俺はただ、仲間のために戦っただけだ」
その言葉には、心からの感謝が込められていた。
「よく頑張ったわね。あなたならできると思ってた」
シルヴァーナは微笑み、見守ってきた日々を思った。
その後、三勇者からロウィンは「ルミナス・フェザー」を授かった。
勇者の証とは――絶望の中で希望となり、人々を導く者に贈られる。
一連の出来事を経て、ロウィンたちはひとつの結論に至る。
「勇者を育てることは容易ではない」
かなえが結論を口にした。
「ソウルヴァース学園」の閉鎖は避けられない決定だった。
だが、ロウィンは反対した。
「勇者として成長するのは、訓練や学びだけではない。自分の中に眠る力を引き出すことだ。学園の役割はまだここにある」
シルヴァーナが続けた。
「勇者とは、力や使命だけでなく、成長を支える場所でもあってほしい」
結果、「ソウルヴァース学園」は閉鎖されず、学園長やマスターは一新された。
その目的は「勇者の心を育むこと」に移った。
旧制度の「村人Aコース」「勇者コース」「スペシャル勇者コース」は廃止され、新たな仕組みが導入された。学園は単なる教育機関から、希望を育てる場へと生まれ変わった。
ロウィンとシルヴァーナは、その新学園の象徴となった。
「俺たちの戦いは終わらない。今度は次の世代に道を示す番だ」
彼の瞳に、希望が映っていた。
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