033 究極時空魔法 クロノ・ディスインテグレーション
ソウルヴァース学園のマスターの一人、アダム・グラハムの声がアリーナに響いた。
「ロウィン、お前が元凶だ! どうしてこんな出来損ないがエリートを倒せる? 『魂の源』の力を理解すらできないくせに!」
赤く光る瞳。狂気を宿した笑みと共に、「魂の源」が解き放たれる。
アダムの肉体は異形へと変貌し、暗黒の力に呑まれていった。
「俺の敵ではない!」
だが、ロウィンは冷静だった。クロノスの力が解き放たれ、アリーナ全体の時が歪む。
暗黒のエネルギーは、時を操る力に縛られて動きを失う。
「な、何だこれは……?」
アダムが抗う間もなく、ロウィンの魔法は魂の源そのものへ干渉を始める。
「――今、終わらせる」
右手に集まる時空の力。歪んだ空間で、時が止まる感覚が広がった。
「究極時空魔法――クロノ・ディスインテグレーション!」
砕け散った時の光がアダムを包み、その存在を分解していった。肉体が崩れ、魂の源すら虚無に飲み込まれていく恐怖に、アダムは絶叫した。
「なぜだ! 俺がこれほどの力を――!」
声は途切れ、最後に彼の瞳が開かれる。
「これが……俺の選んだ道か……」
消滅と共に魂の源が引き剥がされ、アダムの存在は完全に消え去った。
静寂。
ロウィンの瞳に安堵はなく、ただ深い沈黙だけが宿っていた。
ゆっくりと拳を握り締め、視線をアダムの消えた空間に向ける。
「お前に道などない」
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