020 デートプラン
空が砕ける音と狂乱の風が大地を揺らした。冥界の力に満たされ、魔王軍は破滅を告げる雷鳴を響かせながら迫る。
「来たニャン!」
サラが声を上げると、ルミナドラゴン戦団の光の衝撃波が魔王軍に襲いかかる。空を埋め尽くす艦隊も、群れなす魔物も、邪竜も死霊騎士団さえも、その光に呑まれ消え去った。
「全力で……行くニャ!」
竜王アルテウスの魔力の波動が周囲を包む。瞳が光を反射し、力が高まっていく。
「パーティースキル……メテオ・ドラゴニア!」
彼女は巨大な体を空に輝かせ、戦翼を大きく広げた。翼はまるで天の扉を開くかのように広がり、空全体に神々しい光の円を描く。
刹那、無数の光の龍が空を駆けた。
「くっ……! 何だ、あの光は!?」
光の龍たちは星の雨となって降り注ぎ、なお抵抗する魔王軍を次々と打ち砕く。指揮官たちは驚愕し、逃げ惑った。しかし、光の奔流は止まらず、誰ひとり抗えなかった。
サラは崩れ落ちる軍勢を目で追い、告げた。
「次は――あの城ニャン」
その言葉には、戦いをやり抜く覚悟が込められていた。仲間たちも視線をデビルキャッスルへ向ける。城は冥界の暗雲に覆われ、高塔から黒い渦が立ちのぼる。
「今までの戦いとは桁違いニャ……」
ロウィンは周囲の混乱をよそに、メニュー画面を開いた。何かが変わった感覚が胸をかすめ、画面には新たに二つのスキルが表示されていた。
『インフィニティ・カタストロフィ』
『アルテミス・ゲート』
「……今、これが使えるのか?」
ロウィンは思わず呟いた。
その時、隣からシルヴァーナが明るく声をかける。
「デートプラン、もう決まったの?」
ロウィンは少し驚きつつも、落ち着いて答えた。
「おいおい、こんな時に冗談かよ……まあ、後でちゃんと話すか」
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