183 星環の道しるべ
アザラスとの戦いに挑むため、時空を超えた試練に身を投じる。
星環の間。
空間の揺らぎが完全に消え、三人は淡い星光の下に立っていた。
セラは静かに身を引き、背を向ける。
「ここまでね。道は、もう見えているはず。」
その声に、シルヴァーナが歩み寄る。
「正体を教えてくれないの?」
問いは柔らかいが、目は真っ直ぐだった。
セラは肩越しに微笑を返す。その横で、ロウィンがつぶやいた。
「時空の力からして、俺たちよりはるか先の時代。……まさか、俺たちの子孫なのか?」
セラは一度だけ視線を落とし、そして小さく言った。
「すべてが終わった後、私が誰であるかを明かすよ。今はまだ、選ばれた時間の外にいるから。」
そう言い残し、彼女の姿は星明かりの中へと溶けていった。
その後、地面に小さな光の粒が現れ、ゆっくりと浮かび上がる。浮かび上がった先には、一つの古びた箱が現れた。その箱には精緻な彫刻が施され、見る者を引きつける力を持っていた。
「これ……」
シルヴァーナはその箱に目を留め、ロウィンも足を止めた。
箱の中には、アザラスとの戦いに必要なアイテムが収められていた。セラがわざわざこの地に残したそれらの品々は、選ばれた者たちが進むべき道を示すものであり、戦いを有利に進めるために不可欠なものだった。二人はその意図を自然と理解した。
残された二人の間に言葉はない。けれど、その静けさには、これから進むべき確かな意思が宿っていた。
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