170 ダークエルフの王国と異世界の未来
天界の分裂、神々の裏切り、そして行方不明となった仲間たち――。
未来はまだ混沌の中にある。
ダークエルフの王国。玉座の間。
シルヴァーナが最初に口を開く。
「異世界アザロスの侵略は一時的に停止している。次元竜テスタロッサの介入で、今後の干渉は不可能だろう。」
ロウィンは心配げに言った。
「それでも、気がかりなことが一つあるんだ。」
その時、親衛隊のリーダー、ヴァルカが静かに部屋に入ってくる。
闘神アグリオン・ラグナスの力を宿す彼女の登場に、空気がわずかに張りつめた。
「ノクシリオン様、ザルクス様、ルミエール様が呼んでいるぞ。」
シルヴァーナはすぐに立ち上がり、ロウィンに視線を向ける。
「行こう。」
広間に到着すると、ノクシリオンが声を上げる。
ノクシリオンは、ダークエルフの神であり、最強の幼女として知られる存在。
「クロエによる世界崩壊の予言は回避され、アザロスへの反撃が始まったと見てよいな?」
シルヴァーナは即答した。
「はい、敵の時空魔法を無効化しました。異世界日本の勇者が活躍し、人々は希望を抱いています。」
ザルクスは一息ついて、安心した表情を浮かべる。
ザルクスはシルヴァーナの父であり、ダークエルフ王国の前当主。
「それなら一安心だ。」
ルミエールは軽くため息をつきながら言った。
ルミエールはシルヴァーナの母であり、冷静かつ優雅な女性。
「まったく。」
ロウィンは一歩進み、冷静に続ける。
「でも、まだ油断できません。天界の分裂も気になります。」
ヴァルカが補足する。
「異世界アザロスに通じていた神々は追放した。」
ザルクスが手を広げて話す。
「それなら、まずはこの王国を守らねば。」
ルミエールが同意するように頷く。
「そうね。」
シルヴァーナは穏やかに言った。
「こちらの世界を取り戻した後、異世界ラグナヴィアに向かう予定です。」
ロウィンが再び口を開く。
「異世界ダンジョン『ディメンション・アーク』に向かった勇者フェリシア、そして『グランブル・イスタブリスタ』の守護者アリアが、現在行方不明となっています。」
シルヴァーナは一瞬、考えこむ。その後、静かに決意を固めた。
「行くべき道は決めた。」
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