表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

153/923

153 眠れる力、再び目覚める

預言にしばられた命。

ゆがめられた時間。

そして、異世界からの侵攻者しんりゃくしゃたち。

シルヴァーナは、遠くの空を見つめてつぶやいた。


「未来は、もうえられた。最悪の道は閉ざされたわ。」


ロウィンもうなずかずに、ただ視線をわす。


「クロエは、旅の中で変わる。あの子自身が、世界をみちびくだろう。」


風が港をなでる。新しい大陸へ向けて船が出るその背を、ふたりは見送っていた。


「私は……もう一度立つわ。」

「俺もだ。敵のことが、少しずつ見えてきた。」


「異世界アザロス。」


シルヴァーナの声が低く落ちた。


ロウィンはただ、言葉を重ねる。


「やつらは、自分たちが不利になると、この世界の時間そのものを巻き戻してくる。戦局せんきょくごと、歴史ごとねじ曲げて、何度でも勝利をねらってくる。」


「こちらの準備は?」

「全部済ませた。必要なものはそろっている。」


ふたりは歩き出す。誰かに示すためではない。背負うものを持ち、進む者の足取りだった。


空は高く、雲は流れる。

過去を何度書き換えられても、今は確かにここにある。


まだ終わりじゃない。

世界は、これからだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ