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転落したけど、ナニクソ精神で頑張ります。  作者: ヒコしろう


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神殿都市と次の構想


現在、何だか〈もの凄い物〉を見せられている…


旧辺境伯領の領都を丸ごと使った神殿…


〈いやいや、好きにして良い〉とは言ったけど…


大工組に、鍛治師組にジール大司教率いる〈俺教〉のメンバーによる


趣味全開の神殿都市。


鍛治師の親方達による力作の神像が並ぶ大聖堂に、


スキルが無い人にスキルを与える神殿…


といっても、俺のポイント交換スキルであらかじめ作っておいたスキルカードを引いてもらうだけだが…


だが、戦士系やクラフト系、学力系に…とカテゴリーに分けた親切な作りだ。


あくまでも、〈スキルが無い人〉のみの サービスだが、世の中には希に居るらしく、皇帝陛下にスキルを授けた使徒さまの噂は帝国全土に広がり、


スキルで悩む方々が参拝に来るのは解るが、


〈今度知り合いに子供が生まれます。

どうか良いスキルを!〉


と祈りにくる人々も合わせて、大変賑わっている。


ただ、街の中央広場の正面に何故か俺の銅像…その右手にはジャガイモと、左手にはポイント交換の本を持って、来る人々を出迎えている…ので、


恥ずかしいったらありゃしない…


奥に見える大聖堂に続く大通りには露店が並び、長旅の参拝者を泊める無料の雑魚寝宿や貴族の泊まる豪華な宿屋が並び、


沢山の人が行き交っている。


教会の総本山が引っ越して来たいと申し出が有ったがやんわりお断りした。


だって、俺の銅像が街の中央にあるから…


そんな所に総本山が来たら、〈あいつは自分大好きな痛いヤツ〉として世界に顔と名前が広がってしまう…


今でも、よく分からない噂が独り歩きして、


「神の国から落ちてきた」だの


「空を飛ぶ」だの


「神罰を下せる」だの


好き勝手言われている…


しかも、ジールさんが神様の、ついでに俺も崇める独自の宗派を始めてるから尚更、〈本家〉は…来て頂かない方が良い。



フォレスティア王国もボロボロに成った王都を何とか修復して、平和な暮らしに戻りつつあるらしい、


ただでさえ小さな国が、俺に辺境伯領をプレゼントしたことにより更に小さく成ったが、


国王陛下は、


「帝国との間に二万人の兵を退ける国が挟まってもらったので王国は安泰だ。」


と笑っていた。


〈三万五千の兵に落城間際まで、攻められてたからね…〉


貰った旧辺境伯の領には、あと三つの村と言うか小さな町があり、


住人の居ないゴーストタウンに成っているので、次はそこを復興をしていきたい。


〈神殿都市建設も終了した大工組が手持ち無沙汰だろうから仕事を発注してやろう。〉


戦争以後、更に忙しく成ったホープ村だが、人も増え、出来る事も増えた。


あとは、次の世代に繋げる事が出来れば放って置いてもウチの住民は大丈夫だろう…


って、十代の俺が次の代の心配をするのもおかしいが…


次の世代に知識と技術を伝えるには、


〈学校かな?〉


と思いつき、ホープ村から一番近い、元々はギーネの村に学校を建てる事になった。


実行委員は、俺と、大工組と鍛治師組にナンディ商会と婦人会に、元の街の管理をしていた流れからターニャお嬢様に参加してもらったのだが、


相変わらず、少し避けられている…


〈本当に照れてる?〉


と疑いたくなるが…あれだけ、グイグイ来ていたのにピタリと来なくなった上に、少し避けらると、追いかけそうになる自分がいる…


〈はっ!?これが恋のかけひき…〉


などと、前世では陰気なボッチだったのでよく分からないが、


一旦は、ターニャお嬢様に避けられない程度には成りたい…


学校建設を通して前みたいな明るいターニャお嬢様に戻ってくれれば、今現在ある悩みはあらかた解決する事になるのだが…



大工組の技術の向上は凄まじく、


「神殿作るよりかは簡単で手応えかねぇ」


と文句をいう始末だが、


ものの3ヶ月で、村から学園都市に大改造してしまった。


学校は、


各村などで基礎教育を受けた者を対象に、


文官職や商人等を目指す〈高等科〉


大工組の技術を伝える〈建築科〉


鍛治師の基礎が学べる〈鍛治科〉


裁縫技術がまなべる〈裁縫科〉


独立出店を目指す〈料理科〉


等を村のプロ達を講師に迎えて教えて行く予定だ。


〈ホープ〉のウリは、


スキルを使い、規格を合わせた建設で、

扉や窓を作りおき出来るので、早く仕上がる工法がとれる。


鍛治師は、ダンジョン産の希少金属を手にするチャンスも多くミスリルをはじめとした加工技術が進んでいる。


強い冒険者や住人が多く、集まる皮素材等を使い、鞄や皮鎧の縫製工房も多く、重要な輸出産業になっている。


それに、ウチのウマウマ野菜や、魔物のお肉を使用した、俺の前世の知識も少し使った独自の料理技術を持った料理人を増やして、観光の目玉の一つにしたい。


そして、前世の知識を惜しみ無く教えて、そんじょそこらの宰相さんよりも頼れる知恵者を増やして、俺が楽する事を目指すのだ!!


そして、学園長はターニャさんに任せる事にした。


そしたらお給料も出せるし、元使用人の方々を養う事も出来るから、


少しは自信も戻って元気に成ってくれるだろう…


ターニャ嬢が静かなままだと、こっちまで調子が狂っちゃうから…


読んで頂き有り難うございます。


「ちょっと応援してやるか!」と思って頂けた方、


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